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新型車解説 2015/3/20 10:48

その乗り味は「初代ロードスターの再来か」発売直前、新型ロードスター 詳細解説+試乗記/渡辺陽一郎(4/4)

関連: マツダ ロードスター Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正・小林岳夫・マツダ株式会社
その乗り味は「初代ロードスターの再来か」発売直前、新型ロードスター 詳細解説+試乗記/渡辺陽一郎

新型ロードスターに試乗!「初代ロードスターの再来?」

マツダ 新型ロードスター(AT)マツダ 新型ロードスター(AT)

今回、実際に新型ロードスターへ試乗する機会が得られたので、そのレポートもお伝えしたい。

基本的な挙動はコーナリング時に前側を下げて、車両をコーナーの内側に自然に回し込ませていく。突っ張り感がなく、ドライバーの意図に忠実に曲がるため、運転が楽しく感じられる。これはCX-5以降に発売されたスカイアクティブ装着車のすべてに共通する味付けだが、ロードスターでは特徴が特に分かりやすい。

荷重移動のさせ方によっては、後輪を若干横滑りさせる運転も行える。足まわりによって走りの違いが生じるのはこの時だ。リアスタビライザーを備えたタイプは、前輪に荷重がかかり、後輪が横滑りを生じる速度域が少し高い。安定重視ともいえるだろう。

リアスタビライザーを持たない足まわりは、穏やかさを維持しつつ、挙動変化が少し大きい。なのでベーシックなSを運転すると、「もう少し後輪の接地性を高めた方が良いのでは?」と思う半面、「初代ロードスターの再来かな?」と懐かしい気分になった。

スタビライザーを備えた6速MTでLSDを利かせ、積極的にアクセルを開いてダイナミックに曲がるのも、もちろん楽しいだろう。しかし個人的には、横滑り防止装置は切らず、アクセルを大きく開くこともせず、荷重移動で車両を内側に向け、ハンドルを若干早めに戻すような走り方がロードスターらしいと思った。このような運転の仕方には、ベーシックなSがピッタリだ。

操舵感は今日のマツダ車らしく、過敏にならない範囲で正確性を高めた。乗り心地は少し硬めで、路上のデコボコを伝えやすい面はあるが、スポーツカーとして許容範囲に収まる。扁平率を過度に下げていないことも、乗り心地ではメリットになった。

最も安価な「S」グレードは一見、お買い得にみえるが・・・

マツダ 新型ロードスター

グレード構成を改めて整理すると、

S(6速MT:249万4800円)

S Special Package(6速MT:270万円/6速AT:280万8000円)

S Leather Package(6速MT:303万4800円/6速AT:314万2800円)

になる。Sは250万円を下まわって買い得に思えるが、斜め後方を並走する車両を知らせるブラインドスポットモニタリング、車線逸脱警報システムなどは、オプションでも装着できない。ロードスターは走りにこだわるクルマで、Sには上級パッケージ仕様の6速MTとは違う独特の良さがあるのだから、安全装備で差別すべきではないだろう。価格に順列があっても、横並びに位置づけるべきだ。

となれば結局のところ、これらの安全装備をセーフティパッケージ(10万8000円)としてオプション装着できて、7インチWVGAセンターディスプレイなどを備える「S Special Package」がベストグレードになる。

S Leather Packageはさらに33万4800円高いが、セーフティパッケージ(オプション価格は10万8000円)、CD/DVDプレーヤー/TVチューナー(3万2400円)、Boseサウンドシステム&9スピーカー(7万5600円)、シートヒーターなどがプラスされる。本革シートと内装の質を高めた価格換算額が約10万円だから、おおむねバランスは取れる。

なので最もオトクな買い方は、S Special Packageに安全装備など必要なオプションを加えるものだが、全部装着したいなら、S Leather Packageを選ぶ手もあるだろう。

今後は、安全装備の更なる充実やハードトップ仕様の追加にも期待!

マツダ 歴代ロードスターマツダ 新型ロードスター

今後の課題は、ミリ波レーダー/赤外線レーザーを使った衝突回避の支援機能を設定すること。

ロードスターはフロントウィンドウの上下寸法が乏しいため、車線逸脱警報のカメラはルームミラーの前側に装着できたが、低速用の赤外線レーザーはセットしにくい。高速までカバーできるミリ波レーダーは、グリルの内部に収めるが、ロードスターはフロントオーバーハングを詰めたこともあってスペースを確保しにくい。

ラジエターグリルの開口部に装着することも考えたが、位置が低すぎてマンホールなど路上の反射物を先行車両と誤認しやすいという。

こういった複数の理由により、現時点では採用を見送ったが、目下のところ研究開発を進めているそうだ。電動式のリトラクタブルハードトップ仕様も、数年後には追加されるかも知れない。

新型ロードスターは久々に登場した運転の楽しいスポーツカーだから、埋もれさせることなく着実に進化させて欲しい。

また、ロードスターはそれぞれの世代にファンが存在する。4代目の登場を受けて、先代型の3代目を大切に乗ろうと考えているユーザーも少なくないだろう。初代モデルを含め、パーツの供給を続けることも大切だ。

「人馬一体」が本当なら、ロードスターはユーザーの「分身」。簡単には代替えできないと思う。

マツダ新型ロードスターのスペック

マツダ 新型ロードスター

駆動方式:2WD(FR)/全長×全幅×全高(mm):3,915×1,735×1,235/ホイールベース(mm):2,310/最低地上高(mm):140/乗車定員:2名/車両重量:990kg[S]・1,010kg[SpecialPackage]・1,020kg[LeatherPackage]/エンジン:SKYACTIV-G1.5水冷直列4気筒DOHC16バルブ/トランスミッション:SKYACTIV-MT6MT・6EC-AT/最高出力:96kW(131PS)7,000rpm/最大トルク:150N・m(15.3kgf・m)4,800rpm/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン/タンク容量:40L/燃費:17.2km/L [6MT]・18.6km/L [6AT](6MTのi-ELOOP+i-stop装着車は18.8km/L)/最小回転半径:4.7m

マツダ新型ロードスターのグレード・価格

マツダ 新型ロードスター

S/SKYACTIV-G1.5/2WD/SKYACTIV-MT6MT/2,494,800円/17.2km/L

S Special Package/SKYACTIV-G1.5/2WD/SKYACTIV-MT6MT/2,700,000円/17.2km/L(18.8km/L)

S Special Package/SKYACTIV-G1.5/2WD/6EC-AT/2,808,000円/18.6km/L

S Leather Package/SKYACTIV-G1.5/2WD/SKYACTIV-MT6MT/3,034,800円/17.2km/L(18.8km/L)

S Leather Package/SKYACTIV-G1.5/2WD/6EC-AT/3,142,800円/18.6km/L

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