積雪の鹿児島で「ロードスター」に試乗する/マツダ ロードスター 試乗レポート(2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:島村栄二
夕食はチーフデザイナーの中山雅氏とテーブルを囲むことができた。
マツダ ロードスターのデザインの話は以前Designer’s Roomで取り上げているので、それ以外の話が中心。そこで中山氏が口にしたのがチェーンの話だった。
中山氏は初代ロードスターのオーナーでもある。かつてロードスターでスキーに行ったこともあり、そのときはチェーンにスキーキャリアという出で立ちだったという。想像するだけでカッコよさそうだ。
「ロードスターはチェーンが似合うでしょう」という言葉に納得した。
ロードスターのようなスポーツカーは、アスファルトの上を気持ち良く走るために生まれた。だから特に鹿児島のような温暖な地域の人は、チェーンのような応急用の装備で良いのではないだろうか。
今回も山を降りたらすぐに外すなど、臨機応変に対応できることもチェーンの利点だ。
ハプニングあれど、それでもロードスターならオープンエアを満喫できる
帰りはSレザーパッケージに乗り、行きと同じ道を鹿児島へ戻る。
朝の指宿市内は通学の高校生でにぎやかだ。街の息吹を感じつつ、北へ向かいながら、ロードスターで通勤する地元住民になったような気分になった。
海沿いの道というと単調に思うかもしれない。でも実際は、たまにアップダウンもあるし、コーナーも存在するし、もちろん海も見えたり隠れたりして、飽きることがない。渋滞はないのでMTでも煩わしくない。
地方に住んだらMTのロードスター1台で生活するのもいいなと思った。
雪の影響でルート変更があったり、チェーン走行があったり、予想と違う部分があったけれど、おかげで取材っぽさが薄れ、むしろ日々想定外のコトが起こる普段の生活との近さを感じた。
そんな時でも負担にならず、オープンエアを満喫できたロードスターの器の広さに感心した。
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