ジープ パトリオット 海外試乗レポート(3/3)

  • 筆者: 石川 真禧照
  • カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
ジープ パトリオット 海外試乗レポート
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決して期待を裏切らない、強靭な走行性能

エンジン

日本仕様のパトリオットは4気筒DOHCの2.4Lガソリンエンジンを搭載する。このエンジンは北米や欧州仕様にも使用されているエンジン。ジープ社のなかでも最新のエンジンに なる。最高出力は170馬力(125kW)、最大トルクは22.4kg-m(720Nm)。この数値はホンダCR-Vと同じだが、こちらのほうがやや高回転型だ。

組み合わされるミッションは無段変速CVT。マニュアル6速シフトモード付だがシフトはフロアセンターのシフトレバーで行なう。CVTは第2世代のCVTで、ダッジ・キャリバーよりもスムーズ。駆動方式はフルタイム4WD。電子制御の4WDデフは日本製を採用している。 サスペンションはフロントがストラット。リアはマルチリンク式の4輪独立式。ストロークは長めで、オフロード走行にも適している。

今回の試乗コースのなかに、アメリカ西海岸、シアトルとサンフランシスコの中間の広大な砂丘地帯が入っていた。ここでオフロード走破性のテストができた。

Dレンジで砂丘の頂上に向かってフルアクセルで走行すると、アッ気なくクリア。その実力を見せつけた。日本ではとても体験することのできない広大な砂地だったが。パトリオットはドライバーに緊張感も与えずに走破したのだ。それは、砂丘のあとの険しい山間部に入っ時もお同じであった。ジープ兄弟の末っ子とはいえ、オフロードでの実力は兄貴たちも顔負けの性能を持っているSUVなのだ。

安全装備も充実している。走行性能に関しては、リアデフの電子制御カップリング(ECC)は、横滑り防止(ESP)やABS、ブレーキトラクションコントロールなどと相互作用により、ハンドリングやトラクション特性を改善する。エアバッグもサイドカーテンなどを備えている。

オンロードでの走行はやや重めのハンドルと、上下動のキツさの少ない乗り心地が特徴。コーナーでハンドルをきりこむと、最初にユラッとロールするが、そこからの踏んばりはしっかりとしている。215/60R17サイズのタイヤもこのクルマに合っている。

動力性能はDレンジでの0→100km/h加速は10秒台。このクラスのSUVとしては速いほうだ。一方、高速道路の100km/h巡航は、Dレンジで2000回転と低回転なので、音も低く、燃費もよかった。

パトリオットの日本での車両価格は270万円から340万円が予定されている。この価格帯ならば、ホンダCR-V(252~323万円)、トヨタRAV4(219~248万円)あたりとも比較対象になりそうだ。そのときのパトリオットのウリは、個性的なスタイリングと、走破性の高さ、そして乗り心地の良さである。

シフトタイヤ走行走行走行
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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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