無限フィットシャトルハイブリッド 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ハイブリッドは後方にバッテリーを積んでいるので、コーナリング時の慣性力がリアに大きくかかり、リアのロールが一般的なFF車よりも大きくなりがち。
これによりコーナリング時にリア下がりの姿勢となる傾向が強く、フロントの荷重が抜けやすい状態になって、トラクションがかかりにくくなるのだ。実際にノーマルのフィットシャトルハイブリッドでは、その傾向が若干見受けられる。
それを上手く抑え込んで、一般的なFF車の特性に近づけた点に無限のノウハウが活かされているわけだが、デモカーはリアの重さをあまり感じさせることなく、外に振り出されそうな感覚も薄れていた。
コーナリングでは、それほど極端にロールを抑えるのではなく、ある程度はロールする。
ただし、まるでドイツ車のように前後が平行にロールし、内輪がしっかりグリップ感覚があり、イメージどおりに動いてくれるところがノーマルとの大きな違い。
また、車高はノーマルよりも25~30mmダウンされているが、もっと大きく重心を下げたような安定感のあるフィーリングとなっていた。
たとえ交差点を曲がるだけでもノーマルとの違いは明白だ。
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