無限フィットシャトルハイブリッド 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
綿密にテストした上で発売される無限のスポーツサスを試乗テスト!
無限のカスタムカーといえば、インサイトやCR-Z、フィットハイブリッドなど、これまでもデモカーに乗る機会があるたび、その仕上がりの良さと、それぞれの車種の性格に相応しいチューニングが施されていることに感心しきりだった。
そして、約半年前に登場したフィットシャトルについても、このほどフィットシャトルおよび同ハイブリッド用の無限スポーツサスペンションが完成。2011年12月下旬の発売に先立ち、そのサスペンションを装着したデモカーに試乗することができた。
どんな仕上がりなのか、とても楽しみだ。
無限の場合、エアロパーツをはじめ内外装のドレスアップ系パーツは、ベースの車両が市販化されてすぐに発売するのだが、サスペンションについては、綿密にテストを繰り返し、開発陣の納得のいくものが完成してから発売するので、どうしても時間がかかってしまう。
一般道だけでなくサーキットやワインディングも走り込み、またとくにフィットシャトルのようなクルマの場合は、乗り心地についても大勢で乗って印象を議論したり、さらにセンサーを積んでデータを取るなどして確認しているという。
そんなわけで時間的には待たされてしまうわけだが、そのぶん中途半端な状態で発売されることはない。
試乗車として用意されたのは圧倒的に新車販売比率の高いハイブリッド。
同じ車種の中にハイブリッドとガソリンエンジンがある場合、他社ではセッティングを共通としているケースも少なくないようだが、無限ではそれぞれに最適に味付けしたサスペンションを設定している点も特筆できる。
まず、ノーマルのフィットシャトル/ハイブリッドはどうかというと、いたって快適性重視の味付けで、乗り心地は概ね良好だ。
反面、全体的に動きがぼやけていて、あまりキビキビしていない。とくに高速走行時にはフワッとした印象が残り、速度域が上がるにつれて心もとない印象となってしまう。乗り心地を重視する人には、これで十分かもしれないが、積極的に走りを楽しみたい人にとっては、少々物足りない気がすることだろう。
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