2018年秋に復活か!? ホンダ 新型CR-Vのプロトタイプを雪上でチェックした!(1/3)

約2年の時を経て2018年秋に日本市場に帰ってくる新型CR-V

最近は一度国内で販売を終えた車種のカムバックが見られる。ホンダ シビックはかつて日本国内で売られた人気車だが、近年はフルモデルチェンジのたびに海外指向を強め、9代目は日本国内で売られていない。つまり海外専用車になったが、10代目は2017年から再び国内販売を開始した。シビックセダンを国内の寄居工場で製造することになり、5ドアハッチバックはイギリスから輸入している。

トヨタはピックアップトラックのハイラックスを廃止していたが、4WDを備えたダブルキャブの販売を2017年に再開した。

そしてホンダは、CR-Vも改めて国内で販売する。前輪駆動をベースにしたシティ派SUVで、ヴェゼルの兄貴分のような車種と考えれば良い。

1995年に発売された初代CR-Vは比較的コンパクトなSUVで、ヴェゼルのように空間効率が優れていた。視界の良い水平基調のボディは、ヴェゼルに比べると落ち着いた印象でスポーティ感覚は希薄だったが、全長は4470mm、全幅は1750mmでボディサイズも似通っていた。前後席をフラットに連結させて快適に寝そべられる独特の機能も備わり、人気のSUVとなった。

>>新型CR-Vプロトタイプを写真でチェック【フォトギャラリー】

 

直列4気筒1.5リッターのターボと2リッターハイブリッドを搭載

ところが2代目以降は北米などの海外指向を強めてボディが拡大され、内外装のデザインや居住空間の造りも国内ユーザーのセンスから離れていった。その結果、CR-Vは売れ行きを下げて国内販売は4代目で打ち切られ、2016年に発売された5代目は海外専用車になっている。

そしてこの5代目CR-Vが、シビックと同様国内販売を再開することになった。海外では2016年から売られるが、国内では新型といえるだろう。発売の詳細な時期は現時点では不明だが、2018年の9~10月とされる。8月になるとスケジュールが明らかにされ、発売前の予約受注を開始することになりそうだ。

プラットフォームはシビックと共通で、サスペンションは前輪がストラット、後輪はマルチリンクの4輪独立懸架になる。エンジンは直列4気筒1.5リッターのターボと、2リッターのハイブリッドを用意する。1.5リッターターボはステップワゴンなども搭載するが、チューニングはシビックに近い。2リッターのハイブリッドは、ステップワゴン/オデッセイ/アコードなどと基本的に同じタイプだ。

 

先代型の基本デザインを受け継いだが、精悍な印象を強めた

海外仕様のボディサイズになるが、全長は約4600mm、全幅は約1820mm、全高は約1690mm、ホイールベースは約2630mmだ。日産 エクストレイル/マツダ CX-5/スバル フォレスター/三菱 アウトランダーなど、国内でも売れ筋のミドルサイズSUVと同等のボディサイズだ。

CR-Vハイブリッドは2列のシート配列だが、1.5リッターターボモデルにはタイで販売されているモデルと同様の3列シートも用意する。SUVの3列シート車はマツダCX-8で話題になったが、エクストレイルやアウトランダーのノーマルエンジン車も用意している。

今回は発売に先立って、左ハンドル車のドイツ仕様プロトタイプ(試作車)を雪上のテストコースで試乗した。パワートレインはハイブリッドを搭載していた。

外観はフロントマスクが最近のホンダ車に共通する顔立ちだ。ボディの下側にはブラックの樹脂製パーツが装着され、力強くスポーティな雰囲気を感じる。基本デザインは先代型の4代目を受け継ぐが、フロントマスクは個性を強めて精悍だ。SUVに多いパターンだが、見栄えは相応に良い。

ホンダ/CR-V
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新車価格:
336.2万円455.8万円
中古価格:
36.5万円419万円
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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