【2024年】ホンダ 新型CR-V e:FCEVの予想価格は810万円! “プラグイン燃料電池”仕様で700kmも航続可能

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ホンダのミドルサイズSUV「新型CR-V」が国内で再び復活します。発売は2024年7月で、予想価格は810万円前後です。

高額ではありますが、水素で走る燃料電池車「e:FCEV」であることや、航続距離が長いこと、オプション装着が必要ないほど装備が充実しているという魅力があります。

今回は、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、新型CR-V e:FCEVの内装や外装、気になる走行距離などを解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. ホンダ 新型CR-Vはプラグイン燃料電池車として復活
  2. 新型CR-V e:FCEVの外観(エクステリア)とボディサイズ
  3. 新型CR-V e:FCEVの内装(インテリア)
  4. 新型CR-V e:FCEVのシートと荷室
  5. 新型CR-V e:FCEVの走行距離
  6. 新型CR-V e:FCEVの価格と販売時期
  7. 新型CR-V e:FCEVは魅力的なSUVだが、ハイブリッドやガソリンエンジンの追加にも期待!

ホンダ 新型CR-Vはプラグイン燃料電池車として復活

ホンダ CR-Vは、ホンダのSUVの中でも独特な歴史を持つ車種です。

初代CR-Vは1995年に発売されて人気を博しましたが、その後は北米市場向けにボディサイズを拡大した結果、国内での販売は低迷しました。

2016年に4代目でいったん国内販売を終了しましたが、2018年に5代目で復活。しかし、2022年に再び販売を終了しました。

そして2024年、6代目となる新型CR-Vが再び国内市場に復活します。

新型CR-Vは、北米工場での製造です。

この車種のパワーユニットは燃料電池の「e:FCEV」のみとなります。

燃料電池車とは、水素と酸素の化学反応によって発電した電気で走行する車のこと。ガソリン車やディーゼル車と異なり、走行時に排出するのは水のみです。

海外では2Lエンジンを使ったハイブリッドのe:HEVや1.5Lターボのモデルも用意されますが、日本では導入されません。

そして新型CR-V e:FCEVには燃料電池ユニットに加えて、充電機能も採用されています。言い換えれば、これは「プラグイン燃料電池車」と言えるのです。

新型CR-V e:FCEVの外観(エクステリア)とボディサイズ

新型CR-V e:FCEVは、5代目のCR-Vと同じく、LサイズのSUVです。

フロントマスクは、ホンダ車のヴェゼルやオデッセイ、シビックなどと同様に、グリルが地面に対して垂直で、面を意識させています。

私(筆者)がはじめて同車の外観を見た際には、5代目のCR-Vよりもボリュームを感じ、カッコよく見えました。

新型CR-V e:FCEVのボディサイズ

全長4805mm、全幅1865mm、全高1690mmです。

5代目のCR-Vに比べて全長+200mm、全幅+10mm、全高+10mmです。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2700mmで、40mm拡大しました。つまり幅と高さは5代目のCR-Vと同程度ですが、全長とホイールベースは少し長くなっています。

新型CR-V e:FCEVの内装(インテリア)

運転席に座ると、ボンネットがよく見え、ボディの先端や車幅も分かりやすいです。

ボディ後端のピラー(柱)が太く、斜め後方の視界はまだ改善の余地がありますが、SUVの中では視認性が良いほうです。

インパネは5代目のCR-Vに比べて質感が向上しています。新型シビックに似たデザインで、中央から助手席の前側まで、網目状の細長い装飾があります。

この内部にはエアコンの吹き出し口が組み込まれています。

エアコンのスイッチは比較的高い位置にあり、操作性も良好です。

新型CR-V e:FCEVのシートと荷室

新型CR-V e:FCEVの前席は広く、座り心地も快適です。体重がかかる腰から大腿部をしっかりと支えるため、運転姿勢が乱れにくく、長距離を快適に移動できます。肩まわりのサポートも良好です。

新型CR-V e:FCEVの後部座席はSUVの中でも広い方です。

身長170cmの大人4人が乗車した際、後部座席の膝のスペースは握りこぶし2つ半分あります。背もたれはしっかりと背中を支えてくれ、座り心地も柔らかくボリュームもあります。

座面の前側が適度に上げられているため、大腿部もしっかりとサポートされています。

駆動用の電池などが床下に搭載されているため、床は少し高くなっていますが、乗り降りには問題ありません。前後の座席の姿勢を含めて、快適な居住性を実現しています。

注意が必要なのは荷室です。高圧水素タンクが後部座席と荷室の下に搭載されているため、一部の荷室(後部座席に接する部分)が持ち上がっています。

そこで、フレキシブルボードを使用し、上段に設置することで、平らな荷室となるように工夫をされています。また、後部座席の背もたれを前に倒せば、長い荷物も積みやすくなっています。

新型CR-V e:FCEVの走行距離

燃料電池車は水素と酸素を反応させて電気を生み出し、その電気で走行します。そのため、運転感覚や快適性はほぼ電気自動車と同じです。

しかも、燃料充填1回分で600km以上走行でき、充填時間も約3分と、ガソリン車に近い利便性を持っています。

また、新型CR-V e:FCEVは、燃料電池車であると同時に充電機能も備えています。

駆動用リチウムイオン電池の容量は17~18kWhで、1回の充電で60km以上走行できます。充電が可能な環境であれば、日常的な短距離移動では水素を使わずに電気自動車としても走行可能です。

このように、新型CR-V e:FCEVは電気自動車とガソリン車のような利点を兼ね備えた、未来志向の車と言えるでしょう。また、プラグインハイブリッドのような使い方もできるため、その魅力は最大限発揮されます。

従来の課題は、水素ステーションがガソリンスタンドに比べて圧倒的に数が少ないということでした。しかし、新型CR-V e:FCEVの充電機能は、この課題に対する有効な解決策となります。

充電によって電気自動車として走行できるため、自宅の近くに水素ステーションがなくても燃料電池車を所有することが可能となりました。

新型CR-V e:FCEVは、水素と電気の両方の動力源を持つため、航続距離が非常に長いという特徴があります。水素で600km以上、電気で60km以上と、合計で約700kmの走行が可能です。これは、従来のガソリン車や電気自動車を大きく上回る性能です。

現時点では、新型CR-V e:FCEVは普通充電のみ対応しています。今後、急速充電にも対応すれば、さらに利便性が向上するでしょう。

新型CR-V e:FCEVの価格と販売時期

ホンダの販売店では、新型CR-V e:FCEVについて以下のようにコメントしました。

「発売は2024年7月ごろです。価格は正確には聞いていませんが、810万円前後になるようです。価格は高めですが、燃料電池車でありながら充電も可能で、装備も充実しています。安全運転支援システムの『ホンダセンシング』に加えて、インパネ中央のディスプレイやナビゲーションシステム、カメラで映した周囲の映像をナビゲーション画面に表示できる『ホンダマルチビューカメラシステム』、『BOSE製プレミアムサウンドシステム』と12個のスピーカー、前席パワーシートなどを標準装着します」。

装備については、オプションでの追加装着はほとんど必要としない充実度です。

新型CR-V e:FCEVの価格は前述の810万円前後ですが、燃料電池車では、申請によって補助金が交付されます。

国による補助金額は、同じ燃料電池車であるトヨタの新型クラウンセダンやMIRAIの金額を考慮すると、140万円程度と考えられます。そうなると、810万円から140万円を差し引いた約670万円が実質価格です。

新型CR-V e:FCEVのライバル車

新型CR-V e:FCEVのライバル車となるのは、トヨタ 新型クラウンセダンでしょう。

新型クラウンセダンに燃料電池を搭載したZグレードの価格は830万円です。

ホンダの開発者は「新型CR-V e:FCEVの価格は未定ですが、クラウンの燃料電池車は意識するでしょう」と述べており、810万円前後なら納得できます。

新型CR-V e:FCEVは魅力的なSUVだが、ハイブリッドやガソリンエンジンの追加にも期待!

自宅付近に水素ステーションがある場合、新型CR-V e:FCEVは車内も広く、1回の充電で走れる距離も長く、さらに充電機能も装着されるのでお買い得です。

また新型CR-Vは、すべてのバリエーションについて、外観がカッコよく、内装も上質で魅力的なSUVに仕上げられています。

今後は幅広いユーザーが購入できるe:HEVやターボも設定して欲しいところです。

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:MOTA編集部】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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