クルマでしか味わえない!辺境グルメ旅Vol.8「やきそばだけにあらず! 桜を愛でながら第二・第三の富士宮名産グルメを訪ねる」(2/3)
- 筆者: Art- Foods
- カメラマン:Art-Foods
富士宮特産を使った「紅鱒すし」、そのお味は・・・
富士宮特産のニジマスの切り身、そのニジマスの卵であるイクラ、酢レンコン、酢コンブなどが入った寿司折である、美味いったらありゃしない!
やっぱりこーゆーのがいいんだよね…とニク離れが進行しつつある(肉体テキ疾病の話ではなく食嗜好のことね)エロおやぢは貪り喰うのであった。脂ののったニジマスの身肉は色合いも見事なオレンジ色に染まっていて旨い。甘く切ないお味と川魚なのに潮の香りが漂ってくるような深い味わいには、誰しも満足するだろう。
この寿司弁当の具の中でも出色の出来映えと言えるのは、その名産・ニジマスを使ったロールなのである。わっぱ飯風容器の中央にど~んと鎮座し光を放つその具は、芯にした胡瓜と菊の花を紅いニジマスの身でグルリと巻き、さらに薄切りした大根で包むと云う凝ったスペックのひと品だ。コレがジツにイケてるのよ、出来ればこれだけを大量に喰いたいと云うヨコシマな想いもグラグラと湧き立ってきてしまうのである。
至極の紅鱒すしを創ったのは、富士宮の老舗料理屋「ふじしげ」
あまりの美味さに折箱に穴が開くほど突っつきまくって喰ったエロおやぢは(ふう~)と満足のタメ息を漏らしつつ、貼ってあるシールをなにげに見たりもするのだな。
ヨケーな添加物は一切使用されていない証明も記載されているが、こんな素晴らしい食べ物をいったいドコのダレが作っているのかと見れば「ふじしげ」さんという名前があるではないか。う~んアソコかあ…家人が宴会などで何度か利用したことのあるお店ではあるものの、ボク自身は一度も伺ったことのない料理屋さんである。
ニジマスと並び朝霧高原の名産であるヨーグル豚(よーぐるとん)を使った料理でちょっと名を馳せている老舗である。いいじゃない、どんなお店なのか行ってみようじゃないの。その前にせっかくニジマスと縁が出来たのだから同じ朝霧高原にある「富士養鱒場」に行って勉強してこよう!とみょ~に殊勝なことを思いついてしまったエロおやぢである。
たまには勉強もしましょう…と静岡県水産技術研究所へ
地元のヒトは単に「鱒の家」と呼んでいるが正確に言うと「静岡県水産技術研究所・富士養鱒場」というのが正式な名称だ。戦前からこの地でマス類の養殖を始め、冷涼な気候と質が良く豊富な富士山湧水を利用して、年間1800tを超える生産量・日本一の規模を誇るのである。現在は約4万5千平方メートルの敷地に87面の池、8種類のマス類を飼育研究していて、特に人気の高いニジマスは平成21年から富士宮の市の魚に制定されるまでになった。
施設内には試験研究エリア・観覧エリアがあり、隣接してニジマスの「釣り堀」や鱒料理を提供してくれる「鱒の家」が県営で行われている。
へえ~こんなところでこんな風に鱒が養殖されているんだなあ!とたまの勉強に高揚するココロとなるのである。ただし入場料オトナ¥300というのは県営の施設なのになんだか腑に落ちない気がして複雑なキモチになってしまったのも確かだ。まあそれでも久しぶりにアタマを使ったらハラも空いてきた、お~っし、そろそろ「ふじしげ」さんに行ってみようか…と出発なのである。
■住所:静岡県富士宮市猪之頭 579-2/電話:0544-52-0311
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