新型車の初期ロットは不具合が出やすいってホント?【教えて!MJブロンディ】

新型車の初期ロットは不具合が出やすいってホント?【教えて!MJブロンディ】
ホンダ インサイト 発表会時の画像 ホンダ インサイト ホンダ インサイト ピストン&コンロッドイメージ 画像ギャラリーはこちら

新型車の初期ロットは不具合が出やすいってホント?

はじめまして、清水さんの記事は他の方のご意見とはまるで違う印象でいつも楽しく読ませて頂いています。

早速質問なのですが、新型車が出ると「初期ロットは不具合が出やすい」という話を聞くことがあります。この「初期ロット」生産分というのはどれくらいなのでしょうか?

恐らくクルマ毎でも違うとは思いますが、この切り替わり時期は1年ほどの一部改良までなのか、それとも定期改良時期を待たずにどこかでランニングチェンジされてしまう(改善されてしまう)ものなのでしょうか。ヨロシクお願いします!(スコールさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

スコールさん、ありがとうございます。今後も精進します!

ところでご質問ですが、私はあくまでユーザー側の代表ですので、そんなに詳しいメーカー側の事情まではわからないのですが、自動車の日々の改善は、一部改良つまりマーナーチェンジの時だけではなく、日々密かに行われています。これは間違いありません。たとえば、設計や材質の変更がなくても、生産効率の改善は常に行われています。

ピストン&コンロッドイメージホンダ インサイト 発表会時の画像

生産の熟練度が上がると、品質そのものも向上して行きます。

たとえばピストンとシリンダーのクリアランス(すきま)の誤差の値なども、熟練が進むにつれ小さくなっていきます。もちろん初期ロットも許容誤差の範囲内には入っているわけですが、生産が進むにつれ、その値が改善されていくのです。

少し特殊な改善例を挙げると、ホンダのインサイトがあります。

発表当初、あまりにも乗り心地が悪くて、我々自動車ライターやユーザーの不評を買いましたが、あれはサスペンションの取り付けブッシュの硬度が、想定よりも高かったことが原因だったそうです。

ホンダとしては許容誤差の範囲内だったけれど、その範囲の固い方に片寄っていたのです。

ホンダ インサイト

ホンダがそのことに気付き、改善したのは、数千台を生産した後でした。

しかし、我々がインサイトの乗り心地が劇的に良くなったことに気付いたのは、マイナーチェンジに伴って、新たに試乗会が開かれてからでした。

そこで詳しく尋ねたところ、「実は、発売から1ヶ月後くらいにはもう、それなりに改善されていたんです」という話が、エンジニアから聞けたというわけです。あれほど乗り心地が悪かったのは、超初期ロットだけだったんですね。

MJブロンディの「ひとりごと」

我々も、常に生産車の変化をウォッチし続けることはできません。またメーカー側も、その程度の変更はいちいち発表しません。

ということで、生産車は常に秘密裏?に改善を受けています。ただし、モデル末期になると、品質のアップよりも単にコストダウンのための改善だったりすることもありますから、「ユーザーにとってすべて善」とも言い切れません。ここは難しいところです。

よって目安としては、最初のマイナーチェンジ直後くらいが一番の狙い目かなぁ、と思います。すべてケースバイベースなので、あくまで目安ですが。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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