学生カーソムリエによるジュネーブモーターショー2014&VW アウトシュタット見学ツアー レポート総評(2/3)

  • 筆者:
  • カメラマン:茂呂幸正
学生カーソムリエによるジュネーブモーターショー2014&VW アウトシュタット見学ツアー レポート総評
フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲン 小型SUVコンセプト「T-ROC」 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲン 「ゴルフ GTE」 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 フォルクスワーゲングループ全12社が参加するフォルクスワーゲングループナイトの様子 VWブランド研究開発担当取締役 Dr. ウルリヒ ハッケンベルクと記念撮影 VW AGグループのデザイン責任者であるワルター・マリア・デ・シルヴァ氏と記念撮影 画像ギャラリーはこちら

学生カーソムリエ特派員 磯田薫(日本大学)

アウトシュタットの様子アウトシュタットの様子

ヨーロッパで走るクルマ達を実際に見てきて、ひとつ気づいたことがある。それは、私は今まで外国車に対してある種の「偏見」を持っていたということだ。それに気づいたのは、ジュネーブモーターショー2014&VW アウトシュタット見学ツアーが終わり、成田に着いた後である。

成田空港に無事着いた後、私達学生カーソムリエ特派員はレンタカーに乗って東京駅に向かった。時間だけを優先するならレンタカーよりも優秀な移動手段は他にもあるが、そこはクルマ好きな3人なので、あえてレンタカーで移動することについて私達に迷いは無かった。某国産車を借りた私達は、その国産車についての感想を言いあった。

「クルマの動きが軽い印象がするね」「良く言えば軽快、悪く言えばヒョコヒョコしてる感じかな」

私達の脳裏に焼き付いているのは、アウトバーンでも不安を感じさせなかったゴルフの重厚な乗り心地である。車内での話題は、ゴルフとその国産車を比べた感想でもちきりだった。そんな会話を楽しみながら、私は窓の外のクルマに目を向けた。そして、ヨーロッパの地でも見かけたVW車を見つけ、あることに違和感を覚えた。

ヨーロッパを走る日本車は、まさに「世界と戦うサムライ達」

フォルクスワーゲン 小型SUVコンセプト「T-ROC」

それは、千葉を走るVW車を見たとき、私が「あ、高級車が走ってる」と思ったことだ。ヨーロッパで欧州車を散々見て、特にVW車は庶民の足として大活躍しているということを学んだはずなのに、私は日本で走るVW車に対して「高級車」というレッテルを貼ってしまった。この感覚に私は困惑したが、この感覚こそが日本人の欧州車、ひいてはクルマ全体に対する意識を象徴しているのではないか、ということにも気がついた。

フォルクスワーゲン 「ゴルフ GTE」

決して統計を取った訳ではないが、日本では外国車に乗ることは、伝統的にステータスと見なされていることが多いと思われる。それは恐らく、私が生まれるよりずっと前から続く意識であるだろう。あくまで推測だが、その意識から派生して生まれる「外国車(高級車)は良いに違いない」または「国産車だからこのレベルでもしょうがない」という固定観念を持つ日本人も多いのではないだろうか。そのようなイメージを持っている人は、クルマに対して正しい評価を下すことができないと思われる。

ヨーロッパでは欧州車に混じって日本車も沢山走っていたが、そのクルマ達から欧州車に対する遠慮や甘えを感じることは、全く無かった。むしろ日本メーカーのエンブレムを堂々と掲げて走っているように見えた。サッカー日本代表の姿を「世界と戦うサムライ達」と例えることがあるが、ヨーロッパを走る日本車はまさにそれだった。欧州車と真正面から戦っていた。

「外国車は高級車」という色眼鏡でクルマを見てしまうことはとても惜しい

アウトシュタットの様子

日本に帰って数日経ち、私は「外国車」(高級車)と「国産車」が混在する風景に慣れはじめている。以前の私は何をもって高級と定義するのかも分からずに、外国車に高級車というレッテルを貼り続けていた。

もしかすると、私のような勘違いをしている人が他にもいるかもしれない。車両価格という面で外国車と国産車を完全に同じ土俵に上げることは難しいが、「外国車は高級車」という色眼鏡でクルマを見てしまうことはとても惜しいと思う。そのような偏見を無くせば、クルマに対する意識がグッと深くなるはずだ。

学生カーソムリエ特派員 磯田薫(日本大学)

もちろん優れた外国車をあらゆる面で凌駕する(と世界中の人々が感じる)国産車の登場も期待されるが、それ以上に大切なのは真の意味でグローバルな視野でクルマの価値を測ることができる消費者の増加ではないだろうか。

今回の視察で広げられた見聞を元に、私も偏見を持たない楽しいカーライフを目指し、微力ながらもその知識を他の若者にも広げられるよう、頑張りたい。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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