絶版でプレミア化! ホンダ S660のリセール率は3年落ちで100%超え、10年落ちでも約7割

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:小林 岳夫/MOTA編集部
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ホンダ S660は2022年3月に生産を終え、いまは中古車でしか手に入りません。「中古で買っても値下がりで損をしないか」「手放すときにしっかり価値が残るのか」は、購入前に気になるポイントですよね。

そこでこの記事では、月間申込数10万件(2026年8月実績)を誇る「MOTA車買取」の独自データから、S660のリセールバリュー(値落ちしにくさ)を年式・MTとCVT・グレード・走行距離・ボディカラー別に集計しました。生産終了後に同じ年式のリセール率がどう変わったかを軽自動車全体と比べ、中古車の販売価格と査定額の差も載せています。

目次[開く][閉じる]
  1. S660の年式別リセール率推移|3年落ちで100%超、10年落ちでも約7割
  2. S660のMTとCVTのリセール率・平均査定額
  3. グレード別のリセール率|コスパと損の少なさで選ぶなら「α」または「Modulo X Version Z」が優勢
  4. 8万kmに査定下落の大きな壁! 走行距離別のリセール率と売買基準
  5. ボディカラーはリセール差ほぼなし! 好みで選んでOK
  6. S660の中古車販売価格と査定額の差|プレミア価格と実質負担額の考え方
  7. S660のリセールバリューまとめ

S660の年式別リセール率推移|3年落ちで100%超、10年落ちでも約7割

ホンダ S660は2015年4月に発売された2シーターのオープンスポーツで、エンジンを座席の後ろに置くミッドシップレイアウトを採用しています。2021年3月に生産終了が公表され、翌年3月に生産を終えました。

生産終了を経て現在の資産価値がどう変化しているのか、新車価格に対して売却時にいくら戻ってくるかを示す「リセール率」を、「MOTA車買取」の査定実績データから集計・分析しました。

S660のリセール率調査概要

ホンダ S660について、集計した条件は次のとおりです。

調査項目内容

対象車種

ホンダ S660(JW5型)

条件

修復歴(車の骨格部分を修理した履歴)なし。年式・走行距離の条件は各表に記載

集計期間

査定日2024年9月29日〜2026年9月28日(24か月)。同じ年式のリセール率の変化と、中古車の販売価格との比較は各表の注記を参照

集計時点

2026年9月

ソース

MOTA独自の査定実績データ

リセール率の定義

査定額 ÷ 新車価格(税込)× 100

リセール率の算出方法

各車両の年式に対応した新車の車両本体価格(税込・メーカーオプションを含まない)と実際の査定額をもとに、1台ずつリセール率を算出し、その平均値を掲載

除外した個体

集計単位ごとに四分位範囲の1.5倍を超える外れ値

出典:MOTA車買取 査定実績データ

3・5・7・10年落ちのリセール率と平均査定額一覧

経過年数(年式・走行距離)リセール率平均査定額

3年落ち(走行3万km以内)

104.0%

約279万円

5年落ち(走行5万km以内)

92.9%

約240万円

7年落ち(走行7万km以内)

79.2%

約186万円

10年落ち(走行10万km以内)

68.7%

約152万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:全グレード・修復歴なし/「〇年落ち」は査定時点の年と年式の差

ホンダ S660の3年落ちのリセール率は104.0%で、査定額が新車価格を上回りました。

また、一般的な軽自動車は経過年数とともに価値が大きく下がりますが、S660は10年落ち(走行10万km以内)でも68.7%と、新車価格の7割近くが査定額に残る極めて優秀な資産価値を誇ります。

生産終了後も相場は上昇! S660以外の軽自動車との比較

次に、生産終了から1年以上が経過した2023年7月〜2024年6月と、直近(2025年9月〜2026年8月)の2つの期間で、年式ごとに走行5万km以内・修復歴なしのリセール率を比較しました。比較対象として、S660以外の軽自動車の平均データも掲載しています。

年式S660(2年前)S660(直近)S660の変化S660以外の軽自動車の変化

2015年式

73.5%

72.0%

−1.5

−5.1

2016年式

73.9%

77.0%

+3.1

−5.7

2017年式

75.1%

75.9%

+0.8

−5.4

2018年式

76.1%

79.2%

+3.1

−6.1

2019年式

82.4%

86.8%

+4.4

−6.2

2020年式

91.0%

90.7%

−0.3

−7.5

2021年式

97.1%

102.8%

+5.7

−7.2

2022年式

100.4%

106.9%

+6.5

−9.2

出典:MOTA車買取 査定実績データ/集計期間:2年前=査定日2023年7月〜2024年6月、直近=査定日2025年9月〜2026年8月(この表のみ月次の査定実績データで集計)/対象:走行5万km以内・修復歴なし/差の単位はポイント/「S660以外の軽自動車の変化」はS660を除くすべての軽自動車で算出/ダイハツ コペン単独の変化(両期間とも30件以上集計できた年式):2016年式−0.5、2019年式+4.8、2021年式+0.8、2022年式−1.1ポイント

S660以外の軽自動車は、2年前と比べてすべての年式でリセール率が5ポイント以上下がっています。対照的に、ホンダ S660は8つの年式のうち6つで直近のリセール率が2年前を上回り、値上がり傾向を見せています。

これは生産終了によって「新車で手に入らない希少なミッドシップスポーツ」としてのプレミア価値が高まっているためです。

なお、S660以外の軽自動車の平均には、同じ軽オープン2シーターのライバル車である「ダイハツ コペン」も含まれます。コペンも比較的高い価値を維持していますが、S660の上昇幅は多くの年式でそれを上回っています。

S660の購入予算を立てるなら、まずは今の愛車の買取相場をチェック

いま乗っているクルマを売ってS660の購入資金に充てるなら、その査定額によって狙える年式や必要な予算が具体化します。

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愛車の概算査定額を無料かつ手軽に確かめられるので、まずは愛車の現在の価値をチェックして購入予算を立ててみるのがおすすめです。

※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。/※上位3社は入札額により自動で決まります。4位以下の買取店を追加することはできますが、上位3社を除外することはできません。/※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。/※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。

ホンダ/S660
ホンダ S660カタログを見る
新車価格:
203.2万円~315万円
中古価格:
99万円~547.8万円

S660のMTとCVTのリセール率・平均査定額

S660には、6MT(マニュアルトランスミッション)とCVT(無段変速機)が用意されていました。新車価格は同じグレードであればMT・CVTともに同額です。

新車価格が同じ条件において、トランスミッションの違いが売却査定額にどう影響するか、最も流通量の多いグレード「α」(走行5万km以内)で比較しました。

年式帯別のMTとCVTのリセール率

年式帯MTCVTリセール率の差平均査定額の差

2015〜2016年式

83.7%

67.7%

16.0ポイント

35.5万円

2017〜2018年式

83.7%

69.2%

14.5ポイント

32.2万円

2019〜2020年式

97.2%

83.0%

14.2ポイント

32.3万円

2021〜2022年式

109.6%

96.3%

13.3ポイント

30.8万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:「α」・走行5万km以内・修復歴なし

ホンダ S660の「α」は、すべての年式帯でMTのリセール率がCVTを13〜16ポイント上回る圧倒的な差がつきました。

新車価格が同じであるため、この差は査定金額にもダイレクトに反映され、平均して約30万〜35万円ほどMTが高く売れる結果となっています。自分で変速を楽しめる方であれば、資産価値の面では「6MT一択」と言えるほどの明確なアドバンテージがあります。

グレード別のリセール率|コスパと損の少なさで選ぶなら「α」または「Modulo X Version Z」が優勢

グレード選びで後悔しないためには、単に買取額の高さを見るのではなく、「新車価格に対していくら戻ってくるか(リセール率)」や「新車時の高額な差額をどれだけ回収できるか」に着目することが重要です。

ここではMT車に絞り、グレードごとのリセール率を検証します。

2019〜2020年式のグレード別リセール率

グレードリセール率平均査定額

α

97.2%

約222万円

Modulo X

87.4%

約260万円

β※

86.1%

約174万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:2019〜2020年式・MT・走行5万km以内・修復歴なし/※は集計30件未満の参考値

2019〜2020年式では、「α」のリセール率が97.2%と非常に高い水準を記録しています。

一方、コンプリートカーの「Modulo X」は新車価格が「α」より約70万円高額ですが、査定額の差は約38万円にとどまり、リセール率は87.4%に落ち込みます。通常モデルの「Modulo X」は、新車時の高い差額の約半分しか戻ってこないため、コスパ重視なら「α」が合理的な選択です。

2021〜2022年式のグレード別リセール率

グレードリセール率平均査定額

α

111.4%

約259万円

Modulo X Version Z

106.6%

約336万円

β※

104.7%

約213万円

Modulo X※

104.0%

約316万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:2021〜2022年式・MT・走行3万km以内・修復歴なし/※は集計30件未満の参考値

最終型となる2021〜2022年式では、すべてのグレードでリセール率が100%を超えるプレミアム相場を形成しています。

ここで注目すべきは、最終特別仕様車「Modulo X Version Z」の圧倒的な回収率です。「α」より新車価格が82.9万円高額であるのに対し、平均査定額の差も約77万円存在します。「Modulo X Version Z」は新車時の高額な差額の約9割を売却時に回収できるため、上級グレードの中で唯一「資産価値として損をしにくい特別モデル」となっています。

8万kmに査定下落の大きな壁! 走行距離別のリセール率と売買基準

年式やグレードが決まったら、次に確認すべきなのが「走行距離による査定額の下がり幅」です。S660はセカンドカーとして大切に乗られていた個体も多いため、走行距離によって査定額に大きな開きが出ます。

ここでは、流通量の多い2015〜2016年式を対象に、走行距離2万kmごとのリセール率と平均査定額を集計しました。

2015〜2016年式の走行距離別リセール率

走行距離リセール率平均査定額

〜2万km

77.4%

約175万円

2〜4万km

71.3%

約157万円

4〜6万km

67.8%

約150万円

6〜8万km

61.8%

約137万円

8〜10万km

52.0%

約113万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:2015〜2016年式・全グレード・走行10万km以内・修復歴なし

データを見ると、走行距離が伸びるにつれて査定額は徐々に下がるものの、最も大きな下落が起きるのが「6〜8万km」と「8〜10万km」の間です。ここで査定額が約24万円一気に落ち込んでいます。

売買における明確な判断基準として、高く手放したいなら査定額が急落する「8万km手前」で売却し、中古車でお買い得に買いたいなら値下がりが進んだ「8万km超」の車両を狙うのがおすすめです。

今の愛車がいくらで売れるかでS660の購入予算が決まる

走行距離や年式によって査定額が大きく変わるのは、いま乗っている愛車も同じです。

「MOTA車買取」なら、最大20社の概算査定額を無料ですぐに確認できます。申し込み後に連絡が来るのは高額査定の上位最大3社のみのため、電話ラッシュなしでじっくり査定額を比較可能です。

金額を確認したあとに売却するかどうかを選べ、キャンセル料もかかりません。まずは愛車の査定額を確かめて、購入に向けた資金計画の目安にしてみてください。

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ボディカラーはリセール差ほぼなし! 好みで選んでOK

クルマ選びではボディカラーによるリセール差も気になるところです。

2015〜2016年式の「α」(走行5万km以内)で主要なカラー別にリセール率を集計しました。

2015〜2016年式「α」のボディカラー別リセール率

ボディカラーリセール率平均査定額

ホワイト系

73.5%

約163万円

イエロー系

73.0%

約162万円

パール系

72.7%

約162万円

レッド系※

72.6%

約161万円

ブラック系※

72.3%

約161万円

グレー系※

72.1%

約160万円

ブルー系※

70.3%

約156万円

出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:「α」・2015〜2016年式・走行5万km以内・修復歴なし/※は集計30件未満の参考値

一般的な乗用車では値下がりしやすいイエロー系ですが、S660ではイメージカラーとして強い人気があるため、ホワイト系(73.5%)やパール系(72.7%)と変わらない73.0%の高リセールを記録しています。

このように、集計件数の多い上位3色(ホワイト系・イエロー系・パール系)におけるリセール率の差はわずか0.8ポイントと誤差範囲のため、ボディカラーによる損得は気にせず、自分の好きな色を直感で選んで問題ありません。

S660の中古車販売価格と査定額の差|プレミア価格と実質負担額の考え方

中古でS660の購入を検討する際に注意すべきなのが、「店頭での中古車販売価格(購入価格)」と「買取査定額」の間に生じる差額(実質的な負担額)です。

2015〜2016年式「α」の中古車店頭価格と買取査定額の差を集計しました。

2015〜2016年式「α」の販売価格と平均査定額の比較

項目MTCVT

販売価格(車両本体価格の中央値)

233.9万円

186.8万円

平均査定額

185.8万円

150.3万円

販売価格と平均査定額の差

48.1万円

36.5万円

出典:販売価格は「MOTA中古車検索」の掲載在庫(2026年9月29日時点)、平均査定額はMOTA車買取 査定実績データ(査定日2024年9月29日〜2026年9月28日)/対象:「α」・2015〜2016年式・走行5万km以内・修復歴なし/※販売価格と査定額の差額には、販売店の手数料・点検整備費用・保証費用・店舗利益などが含まれています

現在、S660の中古車市場では生産終了によるプレミアム価格がついており、特に人気のMT車は10年落ち近い個体でも店頭価格の中央値が233.9万円と高騰しています。

購入後の実質負担額(店頭価格と売却査定額の差)は、MTで約48.1万円、CVTで約36.5万円となります。

中古でS660を検討する際は、優先順位によって次のどちらを取るかというトレードオフの選択になります。

プレミア価格を払って楽しむ:コンディションの良い低走行車を今すぐ手に入れ、値落ちしないプレミアムスポーツの走りを楽しむ選択。

走行距離が進んだ個体でコストを抑える:査定額の下落が進んだ8万km超の車両を狙うことで、購入時の店頭価格自体を下げて実質負担を最小限に抑える選択。

どちらを選ぶにしても、事前に「購入価格と売却相場の間に約36万〜48万円の差額が発生する」という構造を把握して予算を立てることが失敗しない中古車選びのコツです。

S660のリセールバリューまとめ

2026年9月時点の「MOTA車買取」査定実績データから、ホンダ S660のリセールバリューを分析したまとめです。

1
3年落ちは新車価格超え、10年落ちでも7割残る
3年落ちはリセール率104.0%を記録。10年落ち・10万km以内でも68.7%と新車価格の7割近くを残す驚異的な高リセールです。
2
生産終了後もプレミア化で相場が上昇傾向
一般的な軽自動車が下落するなか、S660は絶版による希少価値の高まりから、8つの年式のうち6つで2年前よりリセール率が上昇しています。
3
トランスミッションは資産価値重視なら「6MT」
新車価格が同じでありながら、MTはCVTよりリセール率が13〜16ポイント高く、査定額にして約30万〜35万円高く評価されます。
4
グレード別リセールバリューでは「α」か特別仕様車「Modulo X Version Z」が優秀
通常の「Modulo X」は新車差額の回収率が半分程度にとどまる一方、「α」は高水準を維持。特別仕様車「Modulo X Version Z」は新車時の高額な差額を約9割回収できます。
5
色は好みでOK! 走行距離は8万kmの壁が判断の境界線
主要3色(白・黄・パール)のリセール差はわずか0.8ポイント。走行距離は8万kmを超えると査定額が約24万円急落するため、売買の重要な基準になります。

失敗しないS660選びの鉄則は、「6MT」かつ「α」または「Modulo X Version Z」を中心に条件を絞り込むことです。

コンディション重視で今すぐ希少スポーツの走りを楽しむか、8万km超の個体で実質負担を抑えて賢く乗るか、ご自身の優先順位に合わせて納得のいく1台を探してみてください。

愛車の現在価値を確かめる方法

S660への乗り換え計画を具体化するうえで、最も重要になるのが「現在の愛車がいくらで売れるか」という手元の資金把握です。

記事内で紹介したリセール率はあくまで市場全体の平均値であり、あなたのお持ちの愛車の正確な価値は実際に査定してみないと分かりません。

「MOTA車買取」なら、WEBから愛車の情報を入力するだけ。無料で以下の4ステップで簡単に概算査定額が分かります。

MOTA車買取の査定の4ステップ。1.車の情報を入力 2.最大20社がWEBで入札 3.最短3時間で概算査定額を確認 4.高額査定の上位最大3社とやりとり

WEB入力後、最短3時間後に最大20社の概算査定額が画面に並びます。連絡を取り合うのは高額査定を出した上位最大3社だけなので、一括査定特有のしつこい電話ラッシュに悩まされることもありません。

なお、ディーラー下取りよりも買取店に出す方が高くなるケースが多く、MOTA車買取の自社調査では下取りと買取の差は平均30.3万円でした。

各社の入札による概算額を確認した上で売却を検討でき、納得がいかなければ無料キャンセルも可能です。まずは気軽なお試し感覚で、あなたの愛車の本当の価値をのぞいてみませんか?

※平均30.3万円はMOTA自社アンケートによるもの。回答3,645件、2023年6月〜2024年5月。査定額・差額は車種や状態などにより異なります。/※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。/※上位3社は入札額により自動で決まります。4位以下の買取店を追加することはできますが、上位3社を除外することはできません。/※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。/※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。

ホンダ/S660
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新車価格:
203.2万円~315万円
中古価格:
99万円~547.8万円

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