スバル WRX STIのリセール率は6年落ちでも110.3%と新車超え! 中古車査定額は3年前から112%に
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:茂呂 幸正/SUBARU
絶版となったスバル WRX STI(VAB型)は、現在中古車でしか手に入りません。相場の上昇が続くなか、「いま買っても損をしないか」「この先も資産価値が残るのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、月間申込数11万件(2026年9月実績)を誇る「MOTA車買取」の独自データから、WRX STIの査定額を集計しました。
2023年から2026年の査定額推移をはじめ、6〜12年落ちのリセール率(新車価格に対する査定額の割合)の比較、中古車の支払総額と査定額の差について詳しく解説します。
グレード・ボディカラー・修復歴(車の骨格部分を修理した履歴)による違いもあわせて紹介します。
WRX STI(VAB型)の6〜12年落ちのリセール率と平均査定額
調査概要
対象車種 | スバル WRX STI(VAB型)「STI」「STI Type S」 |
条件 | 修復歴なし。走行距離は6年落ち6万km以内〜12年落ち12万km以内(1年あたり1万km)。査定額が相場から著しく外れたデータは除外 |
集計期間 | 査定日2025年9月28日〜2026年9月27日(12か月)。期間が異なる表は各表の出典枠に記載 |
集計時点 | 2026年9月 |
ソース | |
リセール率の定義 | 査定価格 ÷ 新車価格(税込)× 100 |
リセール率の算出方法 | 各車両の年式に対応した正確な新車価格(車両本体価格)と実際の査定額をもとに、1台ずつ個別にリセール率を算出し、その平均値を掲載。比較に使う新車価格は消費税10%にそろえた車両本体価格で、諸費用やオプションは含みません。2019年9月以前に登録された車両は、当時の消費税8%の価格より高い10%換算の新車価格で計算するため、リセール率がやや低めに出ます |
6〜12年落ちのリセール率と平均査定額の一覧
スバル WRX STI(VAB型)のリセール率は、6年落ちで110.3%、7年落ちで102.4%でした。2014年8月25日に発売されたこのクルマは、6・7年落ちで平均して新車価格を上回る査定額がついています。
| 6〜12年落ち | リセール率 | 平均査定額 |
|---|---|---|
6年落ち(6万km以内) | 110.3% | 451.6万円 |
7年落ち(7万km以内) | 102.4% | 414.1万円 |
8年落ち(8万km以内) | 94.5% | 383.3万円 |
9年落ち(9万km以内) | 85.3% | 344.0万円 |
10年落ち(10万km以内) | 70.7% | 286.5万円 |
11年落ち(11万km以内) | 74.7% | 301.2万円 |
12年落ち(12万km以内) | 66.8% | 266.0万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:6〜12年落ち(6年落ちは2020年式・2019年式、12年落ちは2014年式が中心)/注:11年落ちのリセール率が10年落ちより高くなっていますが、同じ車両の経年変化を追ったデータではなく、10年落ちと11年落ちで集計対象(個体)が異なるためです。
6・7年落ちは平均査定額がどちらも400万円を超えており、新車価格を上回っています。WRX STIを探すなら、現在の愛車がいくらで売れるかも早めに確認しておくと準備が進めやすくなります。
普通車・セダン平均とスポーツカー3車種との比較
8年落ちのWRX STIのリセール率は94.5%で、普通車平均の約2.1倍の水準です。スポーツカーのホンダ シビックタイプR、トヨタ 86、マツダ ロードスターを同じ8年落ちで比較しても、最もリセール率が高いシビックタイプRを12.2ポイント上回る高水準です。
| 8年落ち・8万km以内 | リセール率 | WRX STIとの差 |
|---|---|---|
スバル WRX STI | 94.5% | (基準) |
ホンダ シビックタイプR | 82.3% | 12.2ポイント |
マツダ ロードスター | 62.6% | 31.9ポイント |
トヨタ 86 | 59.2% | 35.3ポイント |
普通車平均 | 44.5% | 50.0ポイント |
セダン平均 | 34.0% | 60.5ポイント |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:8年落ち・走行8万km以内・修復歴なし(普通車平均・セダン平均は軽自動車とWRX・WRX S4を除く)。WRX STIは車種別の査定データ、比較対象は全車種の月次査定データから集計しており、抽出範囲が異なります。8年落ちのシビックタイプRは2017年9月発売のモデル、86は先代(ZN6型)です。
普通車平均を約50ポイント引き離しているのはもちろん、比較したスポーツカー3車種と比べても、WRX STIのリセールバリューは高い位置にあります。
新車価格を上回った車両の割合
新車価格を上回る査定額がついた車両は、6年落ちで74.5%(約4台に3台)、7年落ちでも57.8%と半数を超えています。8年落ちでも約3台に1台(33.3%)が新車価格を上回る水準です。
| 6〜12年落ち | 新車価格を上回った割合 |
|---|---|
6年落ち(6万km以内) | 74.5% |
7年落ち(7万km以内) | 57.8% |
8年落ち(8万km以内) | 33.3% |
9年落ち(9万km以内) | 7.8% |
10年落ち(10万km以内) | 3.7% |
11年落ち(11万km以内) | 0.0% |
12年落ち(12万km以内) | 0.0% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:6〜12年落ち。割合は、査定額が新車価格(消費税10%で再計算した車両本体価格)を上回った車両の比率です
6〜8年落ちまでは新車価格を超える個体も少なくありませんが、9年落ち以降は7.8%以下にとどまります。
同じ年式の査定額の推移(2023〜2026年)
2014〜2020年式をまとめた査定額の推移
2014〜2020年式のWRX STIの平均査定額は、2023年の319.1万円に対し、2026年は357.0万円でした。同じ年式どうしで比べて、3年前より11.9%(37.9万円)高い査定額がついています。
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:2014〜2020年式・走行2〜8万km・修復歴なし/集計期間:査定日2023〜2026年の各年1〜9月。季節の違いをそろえるため、各年とも1〜9月の査定で比較しています。年ごとに査定に出た年式の構成が違うため、7つの年式それぞれの平均査定額を単純平均しています
2019年末の受注終了から年数が経っても、同じ年式の査定額は下がっていません。
年式別の査定額の推移
年式を3つに分けても、WRX STIの平均査定額はいずれも2023年より2026年のほうが高く、2014〜2016年式で12.9%、2017〜2018年式で9.8%、2019〜2020年式で9.2%上がっています。
| 年式 | 2023年 | 2026年 | 変化率 |
|---|---|---|---|
2014〜2016年式 | 274.3万円 | 309.8万円 | +12.9% |
2017〜2018年式 | 337.1万円 | 370.0万円 | +9.8% |
2019〜2020年式 | 380.2万円 | 415.2万円 | +9.2% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:走行2〜8万km・修復歴なし/集計期間:査定日2023年・2026年の各1〜9月。年式区分ごとに、区分に含まれる全車両の平均査定額を掲載しています
古い年式でも新しい年式でも、2023年と比べて2026年の査定額は上がっています。
普通車の同じ年式との比較
同じ期間の普通車は、車種と年式の組み合わせごとに変化率を並べると真ん中の値が−9.1%で、比べた組み合わせの75.9%で査定額が下がっています。
| 2014〜2020年式 | 2023年→2026年の変化率 |
|---|---|
スバル WRX STI(2014〜2020年式) | +11.9% |
普通車(同じ年式の中央値) | −9.1% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:2014〜2020年式・走行2〜8万km・修復歴なし/集計期間:査定日2023年・2026年の各1〜9月。普通車の変化率は、同じ条件で2023年・2026年とも30件以上の査定があった503の「車種×年式」(軽自動車とWRX・WRX S4を除く)の中央値です
年数が経てば査定額が下がるという多くのクルマの動きは、この3年のWRX STIには当てはまっていません。なお、過去の査定実績がこうして上昇していても、今後の相場推移まで保証されるものではありません。
購入や売却のタイミングを検討する際は、将来の相場予測にとらわれず、現時点での具体的な支払総額や査定額を基準に判断するのが安心です。
中古車の支払総額と平均査定額の比較|平均査定額は支払総額の85〜89%
2026年9月29日時点で掲載されていたWRX STIの支払総額(車両本体価格と諸費用を合わせた金額)と、同じ年式の平均査定額を走行3〜10万kmの車両で比べると、2014〜2016年式で84.9%、2019〜2020年式で88.9%でした。支払総額と平均査定額のあいだには、50.0〜59.7万円の差があります。
| 年式 | 平均支払総額 | 平均査定額 | 平均支払総額に対する割合 |
|---|---|---|---|
2014〜2016年式 | 339.7万円 | 288.4万円 | 84.9% 差額51.3万円 |
2017〜2018年式 | 412.3万円 | 352.6万円 | 85.5% 差額59.7万円 |
2019〜2020年式 | 452.5万円 | 402.5万円 | 88.9% 差額50.0万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:「STI」「STI Type S」・走行3〜10万km・修復歴なし。支払総額は2026年9月29日時点で「MOTA中古車検索」に掲載されていた車両の平均(車両本体価格+諸費用)で、実際の成約価格とは異なります。平均査定額は査定日2026年3月28日〜9月27日の査定実績です
査定額が上がっているWRX STIでも、短い期間で乗り換える予定なら、この差額を見込んで予算を立てると安心です。
なお、今回の集計には購入後の維持費(税金・保険・ガソリン代など)や整備費は含まれていません。実際の購入時は車両の支払総額だけでなく、こうしたランニングコストも含めて検討してください。
WRX STIを購入する前にやっておきたいこと
中古のWRX STIを本格的に探し始める段階では、いまお乗りのクルマの値段も確認しておくと安心です。いまの愛車がいくらで売れるか分かれば、次に買うクルマの予算も立てやすくなります。
「MOTA車買取」に愛車の情報を入力すると、最短3時間後に最大20社の概算査定額がわかります。
従来の一括査定のような申し込み直後の電話ラッシュはなく、やり取りは高額査定を出した上位最大3社だけ。まずは現在の愛車がいくらになるか、概算チェックから始めてみてください。
※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。/※上位3社は入札額により自動で決まります。4位以下の買取店を追加することはできますが、上位3社を除外することはできません。/※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。/※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。
グレード別のリセール率|「STI」と「STI Type S」で一貫した差はない
標準モデルの「STI」と上級モデルの「STI Type S」のリセール率の差は、7〜11年落ちで−1.9〜+4.2ポイントにとどまります。7年落ちと8年落ちで高いほうが入れ替わるなど、一貫した差はありません。
| 7〜11年落ち | STI | STI Type S | 差(STI Type S−STI) |
|---|---|---|---|
7年落ち(7万km以内) | 97.5% | 97.0% | −0.5ポイント |
8年落ち(8万km以内) | 87.3% | 91.5% | +4.2ポイント |
9年落ち(9万km以内) | 79.1% | 81.3% | +2.2ポイント |
10年落ち(10万km以内) | 71.5% | 69.6% | −1.9ポイント |
11年落ち(11万km以内) | 69.1% | 69.4% | +0.3ポイント |
| 特別仕様車 | リセール率 |
|---|---|
EJ20 Final Edition | 123.9% |
TYPE RA-R※ | 105.1% |
S208※ | 92.5% |
S207※ | 74.5% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/集計期間:査定日2024年9月29日〜2026年9月27日(24か月)。グレード別は件数を確保するため24か月で集計しています。特別仕様車は年落ちを合算して集計しています(EJ20 Final Edition:4〜7年落ち、TYPE RA-R:6〜8年落ち、S208:6〜9年落ち、S207:8〜11年落ち)。※は集計対象が30件未満のため参考値です
特別仕様車では、EJ20 Final Editionのリセール率が123.9%で、新車価格を上回っています。集計対象が少ない参考値ですが、S208は92.5%、S207は74.5%で、同じ限定車でも新車価格を下回るモデルがあります。
ボディカラー別のリセール率|主要3系統は平均との差が0.5ポイント以内
WRX STIのボディカラーは、主要3系統のブルー系が+0.5ポイント、ホワイト系が+0.1ポイント、ブラック系が−0.3ポイントで、平均とほぼ同等です。一方、シルバー系は平均より3.3ポイント低くなっています。
| ボディカラー | 同じ年式・走行距離帯のリセール率の平均との差 |
|---|---|
グレー系 | +1.9ポイント |
ブルー系 | +0.5ポイント |
ホワイト系 | +0.1ポイント |
ブラック系 | −0.3ポイント |
シルバー系 | −3.3ポイント |
レッド系※ | −3.8ポイント |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:「STI」「STI Type S」・走行10万km以内・修復歴なし/集計期間:査定日2024年9月29日〜2026年9月27日(24か月)。年式と走行距離の違いによる差を除くため、同じ年式・同じ走行距離帯(2万km刻み)の平均との差で示しています。ボディカラーは査定データの区分が年式ごとのカタログ色名と1対1で対応しないため系統名で表記し、ホワイトとパールは合算しています。並びは参考値以外を差の大きい順、参考値をその下に置いたものです。※は集計対象が30件未満のため参考値です
主要なブルー・ホワイト・ブラックの3系統で迷っているなら、リセール率に大きな差はないため、好みのカラーを選んで問題ありません。
希望のボディカラーやグレードの目星がついたら、現在お乗りの愛車がいくらで売れるかも一度確認しておくと準備が進めやすくなります。
修復歴の有無による差|修復歴ありはリセール率が17.2ポイント低い
走行3〜10万kmのWRX STIを同じ年式・走行距離帯で比較すると、修復歴あり(修理済み)の車両は、平均査定額で見ても修復歴なしより約67万円低くなっています。
| 修復歴あり(修理済み) | 同じ年式・走行距離帯の修復歴なしとの差 |
|---|---|
リセール率 | −17.2ポイント |
平均査定額 | −67.4万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:「STI」「STI Type S」・走行3〜10万km/集計期間:査定日2024年9月29日〜2026年9月27日(24か月)。比較したのは修復歴あり(修理済み)のみで、未修理のクルマや走行できない状態のクルマは含めていません。同じ年式・同じ走行距離帯の修復歴なしの平均と比べています
修復歴のある個体は購入価格が安く見えても、売るときの査定額にも平均で大きな差がつきます。
WRX STIのリセールバリューまとめ
ディーラーへ行く前に! いまの愛車の価値を確認しよう
WRX STIへの乗り換えを考えているなら、手放すクルマの価値も先に知っておくと、購入の段取りが組みやすくなります。いまお乗りのクルマが実際にいくらになるかは、年式や走行距離、状態によって変わるため、査定に出してはじめて分かります。
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