日本版コンシューマレポート-トヨタ ヴィッツ ユーザー試乗レビュー-(1/5)

日本版コンシューマレポート-トヨタ ヴィッツ ユーザー試乗レビュー-
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どアタマから、ズバリ結論!

日本国内限定の「男クルマ」作戦は成功した。3代目「ヴィッツ」、トヨタがユーザーに向けた思いは、直球ド真ん中で伝わっていた。

以下、各分野での結論をまとめた。

~エクステリアでは~

ユーザーは、3代目への正常進化を冷静に分析し、好評価。

「カッコいい」が全世代で46.7%。さらに「男向き」が同46.7%に対して「女向き」は同13.3%、「中性っぽい」が同13.3%に止まった。

新型ヴィッツ Jewela インテリア

~インテリアでは~

ユーザーは、インテリアに対して「いま、この時代での、無難さ」を納得した。

全世代での評価は、「デザイン」3.3点、「質感」3.4点、「室内の広さ」3.5点など、「平均点の範囲だが若干辛め」の採点。

これは、ワールドカーと国内向けコンパクトカーの「妥協点」を、ユーザーは理解した結果だ。そのため、今回の採点結果が国内の実売行動で、ネガティブ要因に直結するとは思えない。

新型ヴィッツ 走行イメージ

~ドライビングでは~

試乗後の感想では、全世代の46.7%が「キビキビ走る感じがした」と答えた。

トヨタが主張する「アジリティ」。つまり「キビキビ」した走りは、ユーザーにとって、ディーラー試乗という短時間でも十分に感じることが出来た。

筆者の総評

2代目からのイメチェンを図ったが、中身は正攻法の正常進化。ワールドカーという下地を、十分に体感出来るクルマだ。だが、インド、南米などで販売する「エティオス」の影響あり。

これまで海外でトヨタブランドのエントリーモデルは「ヤリス(=ヴィッツ)」であった。

その座が「エティオス」になったことで、「ヤリス(=ヴィッツ)」は商品として「思い切ったトライが可能」になった。

そのトライがポジティブに効いている。

エクステリア/インテリアのスポーティなイメージへの大幅な変更、アイドリングによる振動の低減、(日本仕様では)ほどよく軽いパワステとカッチリしたサスがベストマッチ。

総じて3代目「ヴィッツ」は、次世代型の「優等生」だ。これにより、トヨタが狙う「ダウンサイザー」からの注目度も上がる。

「ダウンサイザー」とは、

「ミニバンを卒業した方、また、チェイサー・クレスタなど『ハイソセダン』(←懐かしい表現!)からの転向をお考えの方のことです」(トヨタ製品企画担当者)

では、3代目の新型「ヴィッツ」。

日本版コンシューマレポート恒例の「エクステリア」「インテリア」「ドライビング」の順に、データをブレイクダウンしていこう。

・メーカー月間販売目標・販売台数:

[ 1月 ] (目標)10,000台/(販売)11,018台

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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