日本版コンシューマレポート-トヨタ ヴィッツ ユーザー試乗レビュー-(3/5)

日本版コンシューマレポート-トヨタ ヴィッツ ユーザー試乗レビュー-
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カタログや広報資料に書いてない、トヨタの「本当の狙い」/インテリア

新型ヴィッツ カーナビ

その1)キーワードは、「崩し」と「ズラシ」

三角窓とダッシュパネルが「なんとなく繋がっている」デザイン。センターコンソール、カーナビ周辺の盛り上がっているところは「運転席に向かっているようにも見え、まっすぐ真後ろを向いているようにも見える」。

あえて、カチッとしていてスッキリとしたデザインにはしていない。これが、デザインの特徴だ。

初代ヴィッツ

その2)「エコロジニアス(小さな天才)」への回帰

1999年発売の初代「ヴィッツ」(海外名「ヤリス」)。

イタリアでは、「エコロジニアス(小さな天才)」と呼ばれた。その意味は、コンパクトカーサイズのなかに、機能が凝縮されているということ。

新型ヴィッツ Jewela インテリア

その3)ダッシュボードは当面、黒オンリー。目立つシボは、見せるため!

「男」を意識した、黒のダッシュボード。

女性層向け「Jewela」でも、狙いは「可愛い系女子」ではないため、ダッシュボードは黒。ズッシリと厚みがあり、さらに大胆なシボ(樹脂表面を皮のように見せる加工方法)を、あえて見せつける。

ただし、国内仕様ではそのうち、「もっと明るい(ダッシュボードの)色が欲しい」という声が出て来ることは予想している。その対応もする予定だ。

ユーザーの反応

上記データを見て、ザックリとした印象は、「ほどほどでまとまっている」。

「ヴィッツ」に求められているインテリアは、ある意味の「安全パイ」。ただし、安全、安心といいながらも、時代変化に乗り遅れていないような、退屈ではないような、そうした「ほどほどの落としどころ」を、トヨタが目指し、そしてユーザーも納得しているのだと思う。

例えば、「室内の広さ」全世代で3.5点。

これは同項目で「フィット」4.0点、「フィットハイブリッド」4.1点と明らかな差がついた。だがこれはエクステリアのページ「トヨタの本当の狙い」でも書いたように、「ヴィッツ=正統派コンパクトカー」「フィット=スモールミニバン系」との商品性の差によるものだ。

「ヴィッツ」購入を考えているユーザーはその差を十分に理解しているのだと思う。

また、センターメーターから通常型メーター位置への変更は、日本国内市場より欧州など海外での「実用としての常識」に舞い戻ったカタチだ。

けっして日本のユーザーを二の次に考えたワケではないが、事実上、海外での反応を優先した。

結果として、上記データでも、今回「ヴィッツ」として収集した各種コメントでも、センターメーター廃止に対する反発のコメントはなかった。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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