旧型プリウスがコアなクルマ好きからも意外な人気!? バカ売れした先代30系プリウスの中古車がいま狙い目だ

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:茂呂 幸正・MOTA編集部・TOYOTA
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トヨタのプリウスといえば、“エコカー”の代表格として知られる人気のハイブリッドカーだ。特に先代の3代目プリウス(30系)は、2009年の発表時には1年以上の納車待ちが発生したほど、過去にないほどの猛烈な売れ行きを示した。

そんな30系プリウスは中古車の在庫数も多く、今まさに絶好の狙い目タイミングを迎えた。その動向には、コアなクルマ好きも注目を集めているという。中古車事情にも精通する自動車ライターの小鮒 康一氏が、30系プリウスの最新中古車事情をレポートする。

>>売れに売れた! 近所に1台は必ずある!? 先代プリウス(30系)を改めて写真で見てみる[画像ギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. コアなクルマ好きからも支持! 旧型プリウスは信頼のおける気軽なアシとして最適な1台なのだ
  2. 30プリウスが愛される理由は完成度の高さと猛烈な“コスパ”のよさにあり
  3. ハイブリッド用の高価な駆動バッテリーが劣化したらどうなる!? 10万円くらいでリフレッシュも可能だ

コアなクルマ好きからも支持! 旧型プリウスは信頼のおける気軽なアシとして最適な1台なのだ

一部のクルマ好きからは否定的な声が多いトヨタ プリウス。SNSなどを見ていても、ネガティブなイメージが強いことが分かるだろう。しかしこれはそれだけプリウスが売れているからこそ、事故を起こしたり危険運転をしたりするプリウスが目に付く、ということにほかならない。

ある意味、風評被害的な烙印を押されてしまっている感のある旧型プリウスではあるが、実はコアなクルマ好きからは注目を集めていることをご存知だろうか? 特に先代型のプリウス(30系・2009年~2016年)の評価が高いのだ。

ゴリゴリに燃費の悪い古いアメ車を所有していたり、ガチガチのドリフトマシンを所有していたり、ショーカーのようなカスタマイズカーを所有しているようなコアなクルマ好きが、普段のアシとして“30プリウス”に乗っているというケースが非常に多いのである。

エコカーの優等生プリウスにコアなクルマ好きが注目する理由

プリウスをアシに使うコアなクルマ好きは皆、口を揃えてこう言うのである。

「30プリウスはいいね。燃費もいいし、意外と速いし、人も荷物もしっかり載せられるし。もうこれ1台で充分だよね!」と……。

これは誇張した話ではなく、実際に筆者の周りのコアなクルマ好きから聞いた話。中にはプリウスに魅せられすぎて、初代から現行型まで、すべてのプリウスを乗り継いだ猛者もいるほどなのである。

30プリウスが愛される理由は完成度の高さと猛烈な“コスパ”のよさにあり

ではなぜそこまで30プリウスが愛されているのか? それは一重に「コスパがいい」からである。

前述したように、歴代プリウスの中でも最も多くの販売台数を記録した30プリウス。初代、2代目の不満点をほぼすべて解消したひとつの完成形であり、満足度が高いうえにタマ数が多いため、予想以上に安価で手に入れることができるのだ。

それこそ前期型の安いものであれば、10万円台から見つけることができ、後期型の3万キロ未満のような個体でも、総額100万円があれば充分おつりが来てしまうほど。

人気は上級グレードだが、アシとして使うなら狙うべきは「S」グレードだ

人気は見た目がスポーティなツーリングセレクション系やG’sに集中するが、コスパで考えるのであれば最量販グレードの「S」がオススメ。装備は必要十分なものが揃っているにもかかわらず、大人しい見た目のせいで若いユーザーから注目されずに安価となっているからだ。

予算が許すなら2011年12月のマイナーチェンジ後のモデルがオススメ! AC100V電源付きならなおGOOD!

また、どうせ購入するのであれば、2011年12月に行われたマイナーチェンジ後のモデルをオススメしたい。この後期型では、ボディ開口部のスポット溶接箇所の増設とフロアブレースの改良がなされてボディ剛性が向上し、それに合わせてサスペンションの設定を見直したことで、乗り心地を走行性能が向上している。

さらに吸音材や遮音材を最適化することで静粛性もアップしており、快適なプリウスがより快適にアップデートされているのだ。

余裕があれば、2012年11月の一部改良で追加されたオプションの「AC100V 1500Wアクセサリーコンセント」を装着した個体を選びたい。

これがあれば外出先でも多くの電化製品が使えるだけでなく、有事の際は非常用の電源としても活用することができるからである。

ハイブリッド用の高価な駆動バッテリーが劣化したらどうなる!? 10万円くらいでリフレッシュも可能だ

また、ハイブリッド車は駆動用バッテリーがダメになったとき、修理が高額というイメージがあるかもしれないが、実は駆動用バッテリーもリビルト品が存在し、4万円台~5万円台で見つけることができるのだ。これに工賃をプラスしても10万円ほどで駆動用バッテリーのリフレッシュが完了してしまう。

壊れると高いというイメージの強いプリウスではあるが、むしろ駆動用バッテリーの劣化以外のトラブルはほとんど耳にしたことがないため、むしろ修理代は通常のクルマよりも安いと言っても過言ではないのだ。

このように、圧倒的なコストパフォーマンスと実用性、そして快適性でコアなクルマ好きを虜にしている30プリウス。実はじっくり30プリウスと向き合ったことがないという人がいたら、まずは個人間カーシェアなどで実際に触れてみるところから始めてみてはいかがだろうか。新たな扉が開くかもしれない。

[筆者:小鮒康一/茂呂 幸正・MOTA編集部・TOYOTA]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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