トヨタ GRMN iQスーパーチャージャー 試乗レポート/松田秀士(1/3)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
今夏発売“スーパーチャージャー”搭載のiQを、FSWショートサーキットで激走インプレ!
「最近のトヨタは変わってきた」
もう使い古されようとしている言葉だが、今回のような試乗会に参加すると、どうしてそのような言葉が囁かれるようになってきたのかがスムーズに理解できる。
その試乗会とは、富士スピードウェイ ショートコースで開催された「GRMN iQスーパーチャージャー」試乗イベントだ。
ただし、今回試乗できる「GRMN iQスーパーチャージャー」は、全てプロトタイプ。市販は夏ごろの予定で、100台限定だ。
そして今、プロトタイプによる試乗のチャンスを与えてくれたという事の意味。それが、今のトヨタにおける新しい企業方針を象徴しているように思えるのだ。
まず「GRMN iQスーパーチャージャーとは一体、どんなモデルなのだろうか?」ということで、おさらいをしたい。
「GRMN iQスーパーチャージャー」は、東京オートサロン2012にプロトタイプとして参考出品された“GAZOO Racing”が手がける「トヨタ iQ」のチューニングカーだ。ちなみに、「GRMN」は“GAZOO Racing tuned by MN(Mein Stern of Nürburgring)”の略。
遡ること2008年、トヨタの“味づくりの旅” というテーマのもと、このGRMN iQの開発がスタートした。2009年には、1.3リッター+MTの「iQ GAZOO Racing tuned by MN」を100台限定発売し、あっという間に完売したことは記憶に新しい。
その後、2010年にはよりホットなスーパーチャージャー付きの「iQ GAZOO Racing tuned by MN」を発表、2011年にはさらに昇華させたレーシングコンセプトを発表している。
そして今年、東京オートサロン2012に出品された「GRMN iQスーパーチャージャー」プロトタイプは、このレーシングコンセプトの味を残しつつも市販可能なモデルとして、まさに今、開発の最終段階にあるわけだ。
そんなモデルに今、乗ることが出来る。ワクワクするのと同時に、トヨタファンのみならずクルマファンを増やしたいという“GAZOO Racing”の心意気がひしひしと伝わってくるのだ。
この記事にコメントする