キザシを見たら覆面パトカーと思え!?幻のスズキフラッグシップカーの謎に迫る!

  • 筆者: 小鮒康一
  • カメラマン:オートックワン編集部・スズキ株式会社

レア車「スズキ キザシ」が集まる場所がある!

2009年に日本での発売を開始した当時のスズキのフラッグシップセダンであったキザシ。残念ながら販売台数は芳しくなく、2015年末で販売を終了しています。

一時期はスズキ社長の移動車としても活躍していた車両(今は噂によるとソリオだとか)だけに、寂しさを感じることもありますが、ある特定の場所へ行けばキザシの雄姿を高い確率で拝むことができます。

その場所は警察署です!(良いコはマネしないでね!)

>>【画像】警察車両でほぼ間違いない!スズキのレア車「キザシ」

キザシを見たら警察車両だと思ってほぼ間違いない!

そう、キザシは国費として購入され、全国の警察署に配備されたスズキ初の車両でもあったのです。

しかし、あまりに希少車種だったため、自動車マニアからはキザシを見たら警察車両だと思えと言われる始末。捜査用車両として街に溶け込まなければならないのに、むしろメチャクチャ目立つという本末転倒な結果となってしまったのでした。

ちなみにキザシは「覆面パトカー」と言われることが多いですが、基本的には捜査用車両ですので交通違反などの取り締まりに従事することはありません。

そのため、ドライブ中にキザシに遭遇しても、よほど無謀な走りをしていない限りはサイレンを鳴らされて停止を促されることもないでしょう。もし、あなたが指名手配犯などでない限りは。。。

そもそもキザシはどういうクルマなの?

キザシはもともと海外での販売を念頭に置いて開発された車種であり、北米市場でのライバルはアキュラ TSX(日本でのホンダ アコード)やフォルクスワーゲン パサートなど、ミドルクラスのセダン。そのため、搭載されるエンジンも直列4気筒の2.4リッターとやや大きめ。

日本ではワングレードの展開で、FFと4WDが選択できる程度。ボディカラーも白、黒、シルバーの3色のみでした。

海外仕様では赤とかサンルーフとか選べたのですが、日本仕様はハナから売る気がなかったのでは?と勘ぐってしまうほどの控え目なラインナップだったのです。

キザシの警察車両の見分け方は?

そんなレアなキザシだけに、街中で見かけたら「おっ、レア車♪」とスマホカメラで撮影したくなってしまいますが、警察車両だった場合は屈強な刑事さんから熱烈なラブコールを受けることにもなりかねません(もちろんユーザーカーでも無断撮影はトラブルの元ですよ!)。

そこで、キザシの覆面仕様車の簡単な見分け方を伝授しましょう。

・フォグランプがない

・パーキングセンサーがない

・ルーフ中央後部にアンテナが付いている

・内装が革シートじゃなくてファブリック

・ステアリングが革巻きでなくウレタン

・パドルシフトがない

以上の6点です。

後半は難易度が高いですが、前半は簡単に判別できるポイントですね。中にはフォグランプレスのベゼルに交換しているマニアという拗らせたユーザーもいるようですけど…。

ちなみにホワイトパールなどのボディカラーは有料色でしたが、元々3色しか設定がなかったことから、ボディカラーに関わらず納入されているようです(ただし、シルバーが圧倒的に多い気がする)。

また、デカデカと前後に輝くスズキエンブレムが目立ちすぎて捜査に支障がでるという意見が多かったのか、Sマークの入らない社外グリルへ変更したり、リアエンブレムを取り外した車両も見受けられますが、どっちにしてもキザシで社外グリルつけているのがレアなので、目立ってしまう事には変わりありません。

結局、キザシの捜査車両の納入は2年で終了したようで、現在は新型のクラウンが続々納入されている様子。

キザシの雄姿が拝めるのもあと数年といったところのようです。

[TEXT:小鮒康一/PHOTO:オートックワン編集部・スズキ株式会社]

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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