【レクサス 新型NX450h+とRX450h Fスポーツ比較】価格差約20万円あるも、先進装備など機能は断然新型NXに軍配! ラゲッジを頻繁に使うならRXか!?

画像ギャラリーはこちら

世界的なSUVブームとなっており、各国のプレミアムブランドも続々と新モデルを発表している。じつはこのジャンルを開拓したのは1997年に登場したレクサス 初代RX(日本名トヨタ ハリアー)であった。そしてグローバルでみると、レクサスでもっとも売れているモデルはRX、その次にコンパクトSUVのNXとなっている。そしてNXは2021年10月にフルモデルチェンジを実施し、レクサス初のプラグインハイブリッドモデルも追加された。じつはこのモデル、上級車種のRXと大きな価格差はないのであった。そこで今回はレクサス 新型NXとRXを内外装や先進安全装備、さらには維持費までを徹底比較。一体どんな違いがあるのか!?

目次[開く][閉じる]
  1. レクサス売れ筋SUVモデル比較
  2. 価格差約20万円! 新型NXの最上級グレードとRXの人気グレード対決
  3. 【内装比較】USBポートの数はどちらも同じ4つ! 最大の違いは後席の快適性にあり
  4. 【ラゲッジ比較】広さはボディサイズの大きなRXに軍配も、使い勝手は新型NX
  5. 【先進安全装備比較】性能面は断然新型NXの勝ち! 駐車時に役立つカメラ機能もNXなら標準装備
  6. 【維持費比較】高額の補助金が申請できるのは新型NX! 燃料代は大差なし

レクサス売れ筋SUVモデル比較

SUVの中でも先進的でラグジュアリーなモデルが多い、レクサスのSUVが気になるというパパ・ママ。それなら2021年10月7日に発表されたばかりの新型NXは、チェックしたいところですね。でも、同じレクサスのSUVで車格が大きなRXも、わずかな価格差で狙えます。

この記事では、2台にどんな違いがあるのか、どちらがどんなファミリーに向いているのか、購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。

価格差約20万円! 新型NXの最上級グレードとRXの人気グレード対決

新型NXにレクサス初のプラグインハイブイリッドを追加! Fスポーツは内外装に専用パーツ満載

まずレクサス 新型NXは世界的に人気なミドルクラスSUVで、全長4660mm×全幅1865mm×全高1640mmというサイズ。走りやデザイン、先進技術をすべて刷新して登場した2代目で、レクサス初のプラグインハイブリッドを含む、4つのパワートレーンが設定されています。2.5リッターガソリンの「NX250」、2.5リッターガソリンターボの「NX350」、2.5リッターガソリン+モーターのハイブリッド「NX350h」、同プラグインハイブリッドの「NX450h+」となっている。そして「NX250」と「NX350h」には2WDも用意されており、ほかは4WDのみ。

今回取り上げるグレードは、注目のプラグインハイブリッドでトップグレードとなる「NX450h+ Fスポーツ」738万円。外観はF SPORT専用のスピンドルグリルやバンパーモールなどがつき、精悍なイメージに。ホイールも専用デザインとなっています。

>>【レクサス NX新旧比較】新型NXは内装の質感と使い勝手を大幅アップ! 後席スペースは同等ながらラゲッジスペース拡大

RXの売れ筋モデルはハイブリッドFスポーツ! 価格は757万円

一方でレクサス RXは、2015年に現行モデルが登場。ボディサイズは全長5000mm×全幅1895mm×全高1725mmとひとまわりNXより大きなサイズです。パワートレーンは2リッターガソリンターボの「RX300」、3.5リッターV6ガソリン+モーターの「450h」があり、通常は5人乗りですが、3列シート仕様の「450hL」が設定されているのも特徴。どちらも2WDと4WDが選べるようになっています。

今回取り上げるグレードは、スポーティな味付けがされている「450h F スポーツ」757万円。外観は専用のスピンドルグリルやバンパーとなり、ダークプレミアムメタリック塗装の20インチアルミホイールで足もとも引き締まります。

>>ハイブリッドよりターボが有利! レクサスRXの意外すぎる下取り相場とは

【内装比較】USBポートの数はどちらも同じ4つ! 最大の違いは後席の快適性にあり

新型NXのプラグインハイブリッドはコンセントも標準装備

では室内の広さや装備を比較していきましょう。

まず新型NXは、カラーグラフィックが美しい、F SPORT専用のTFT液晶メーターとなり、足もとには専用のアルミ製スポーツペダル&フットレストが。ステアリングスイッチと連動するヘッドアップディスプレイはカラーです。

本革のステアリングやシフトノブもF スポーツ専用となり、ステアリングヒーターは標準装備。シートも専用の本革スポーツシートで、運転席ポジションメモリーと運転席・助手席ベンチレーション機能はもちろん、シートヒーターは前後の席に標準装備です。

14インチの大きなディスプレイオーディオが付き、インパネにAC100Vのコンセント、アクセサリーソケット、USBは前後に2個ずつ。コンセントはラゲッジルーム内にもあり、非常時給電システム付きです。

足もとはドアトリムなどが美しく光る、インテリアイルミパッケージも装備されていて、ムーディーな室内に。置くだけ充電やムーンルーフはオプションとなっています。

シートアレンジは、後席が6:4分割の可倒式。このグレードは電動格納機能はないですが、リクライニングが可能となっています。スペースは足もと、頭上ともゆったり。カップホルダー付きのセンターアームレストも備わります。

>>【レクサス 新型NX内装解説】おすすめは14インチモニター搭載モデル! 初代NXよりもスマホ充電設備や使い勝手が大幅レベルアップ

RXの魅力は自在にアレンジ可能な後席! 長尺物もラクラク積載

対するRXは、Fスポーツ専用の8インチTFT液晶メーターやカラーヘッドアップディスプレイ、本革の専用ステアリングとシフトノブとなり、ステアリングヒーターやアルミ製スポーツペダル&フットレストも標準装備。

シートも専用の本革スポーツシートで、運転席ポジションメモリーや運転席・助手席ベンチレーションが付くのもNX同様です。ただシートヒーターがつくのは前席のみで、速暖即冷機能付きのコンフォータブルエアシート。

USBは前後に2個ずつ付きますが、アクセサリーコンセントはオプションとなっています。置くだけ充電、ムーンルーフもオプションです。

シートアレンジは、後席が4:2:4分割可倒式で、手動ですがスライド&リクライニングが可能。電動シートもオプションで選べます。

センターアームレストにはカップホルダーと収納ボックスが付き、ゆったりと過ごせる空間となっています。

>>新型NX、次世代レクサス第1弾モデルのデザインに好印象の声多数!「新型LXや新型RXも楽しみ」の声【みんなの声を聞いてみた】

【ラゲッジ比較】広さはボディサイズの大きなRXに軍配も、使い勝手は新型NX

続いてラゲッジを比較してみましょう。新型NXは、後席使用時の容量は520L。横幅が最大で1387mm、奥行きが982mm、高さが450mmとなっており、ゴルフバッグ3個を積載可能です。

サイドに小物収納用のネットがあり、後席を倒すと1411Lに拡大し、フラットで広大なスペースになります。デッキボードも3wayで使えて、床下収納も大きめで使いやすいラゲッジ。ハンズフリーパワーバックドアも標準装備です。

一方RXは、後席使用時の容量は553L。横幅が最大で1410mm、奥行きが992mmと大きめで、ゴルフバッグ4個積載可能です。ただデッキボードは一般的なもので、サイド収納もないため、使い勝手ではNXの方が進化していると感じます。ちなみにハンズフリーパワーバックドアは標準装備です。

【先進安全装備比較】性能面は断然新型NXの勝ち! 駐車時に役立つカメラ機能もNXなら標準装備

では先進安全装備を比較しましょう。NXは、昼夜の歩行者・自転車、昼間のバイクも検知するプリクラッシュセーフティやアダプティブハイビームシステムなど最新技術を詰め込んだ「レクサス セーフティ システム」が標準装備。

全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールや、車線維持機能なども当然のように備わり、オプションで緊急時操舵支援やパノラミックビューモニターの床下透過表示機能など、先進技術もプラスできるようになっています。まさに万全の備えができる印象です。

対するRXは、やはり「レクサス セーフティ システム」が標準装備ですが、プリクラッシュセーフティでは昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知。アダプティブハイビームシステムはオプションで、オートマチックハイビームが標準装備となるなど、1世代前に最新だった装備という印象は拭えません。

もちろん、それでも十分すぎるほどの充実度ではあるのですが、パノラミックビューモニターもオプションとなり、緊急時操舵支援など設定されていない技術もあります。

【維持費比較】高額の補助金が申請できるのは新型NX! 燃料代は大差なし

では最後に維持費の予想です。

まず新型NXの場合はプラグインハイブリッドなので、購入時に補助金が申請できます。2022年度の詳細は未定ですが、2022年3月までは経済産業省の補助金だけでも40万円程度が申請できるので、それだけでもかなりお得。年に一度かかる自動車税も75%軽減され、1万1000円で重量税は免税です。

ガソリン代は、充電をこまめに繰り返してEV走行をする限り、電気代のみ。遠出をする際などにハイブリッドで走る場合には、ハイオク仕様になりますが燃費がWLTCモード19.8km/Lなので、500km走行するにはハイオクの平均価格169.1円(10月19日現在)で計算すると約4270円です。

そしてRXはハイブリッドなので、自動車税は約50%軽減で2万2000円。重量税は6万1500円です。ガソリン代はこちらもハイオク仕様で、燃費がWLTCモード15.3km/Lなので、500km走行するのには約5526円かかります。

新型NXは補助金を考えれば割安!

というわけで、価格差約20万円のNXプラグインハイブリッドとRXハイブリッド。車格としてはRXの方が上で室内やラゲッジも広いですが、装備はNXの方が最新のものが揃っている印象です。

補助金も活用すれば、NXはかなりお買い得感もありますが、いかがでしたでしょうか。もし家族が多い場合は、3列シート仕様のRX450hLをチェックするのもいいかもしれません。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひじっくり検討してみてくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】

レクサス/NX
レクサス NXカタログを見る
新車価格:
485万円772.5万円
中古価格:
168.5万円864.1万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

まるも 亜希子
筆者まるも 亜希子

大学卒業後、編集プロダクション株式会社エディトリアル・クリッパーに就職、自動車雑誌「ティーポ(Tipo )」の編集者として6年間勤務。2003年にフリーランスとして独立。現在は雑誌やウェブサイトの自動車関連記事に出演・寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

レクサス NXの最新自動車ニュース/記事

レクサスのカタログ情報 レクサス NXのカタログ情報 レクサスの中古車検索 レクサス NXの中古車検索 レクサスの記事一覧 レクサス NXの記事一覧 レクサスのニュース一覧 レクサス NXのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる