「#ミニの日」で振り返る、クラシックミニの歴史! 派生車種は100種類以上!?

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2021年3月2日(火)、Twitter上でにぎわっていたハッシュタグ「#ミニの日」。もちろんこれは語呂合わせから来ているものだが、実は現在ミニ(MINI)ブランドを展開するBMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー株式会社」によって平成13年(2001年)にしっかり制定されているのだ。Twitter上では同日、現行のBMWミニからクラシックミニと幅広いモデルの写真が投稿されていた。そんなミニの歴史を改めて振り返る。

目次[開く][閉じる]
  1. こんなにあった! クラシックミニの派生車種たち!
  2. 現在のコンパクトカーの基本を世に知らしめた名車
  3. 中には軍用車として開発されたモデルも!

こんなにあった! クラシックミニの派生車種たち!

日本では外国メーカー車モデル別新車登録台数で、4年連続首位と売れているミニ。すでに本国ではマイナーチェンジモデルが2021年3月から発売されることがアナウンスされており、その勢いはまだまだ衰えることはなさそうな状況だ。

そんな現行ミニの人気のひとつとして挙げられるのが豊富なボディバリエーションだろう。ベーシックな3ドアハッチバックを筆頭に、5ドアハッチバックやステーションワゴンタイプのクラブマンにカブリオレ、クロスオーバーとさまざまなニーズを満たすラインナップとなっている。

しかし、ミニの歴史を振り返ってみると、初代モデル、いわゆるクラシックミニに関しては現行モデルよりも遥かに多いボディバリエーションや派生車種が存在していたのである。

現在のコンパクトカーの基本を世に知らしめた名車

1959年に誕生したミニは、現在の軽自動車よりも小さなボディに4人がしっかり乗れるように作られたもので、従来縦置きされていたエンジンを横置きに搭載し、前輪を駆動するという現在のコンパクトカーの基本を世に知らしめた名車だ。

縦置きエンジンをそのまま横向きに搭載したため、ラジエターがエンジンルーム側面に配置されていたり、エンジンの下にミッションを配置し、エンジンオイルでギアも潤滑する手法を採用したり、コイルばねのかわりにラバーコーンと呼ばれるゴムの塊を採用したりと、今ではあまり見られない斬新な手法を採用しており、これらが合わさって現在でも多くのユーザーに愛されるクラシックミニならではの味わいを作り上げているのだろう。

そんなクラシックミニの基本ボディタイプは2つのドアとリアにトランクを備えた2ボックススタイル。それをベースに最初に生まれた派生車種が、商用のバンとピックアップだった。

どちらもホイールベースを延長したボディを採用し、バンはリアクォーターウインドウをパネルで塞ぎ後端に観音開きのドアを備えたもの。ピックアップはその名の通りフロントシート以降を荷台としたトラックとなっていた。

その後、バンのボディをベースとしたステーションワゴン版となる、ミニ トラベラー/ミニ カントリーマンが登場。こちらにはバンとは異なり、引き違い型のリアクォーターウインドウが備わり、上級グレードには英国車らしい木製フレームの装飾がプラスされていた。

中には軍用車として開発されたモデルも!

1964年に登場したミニ モークは、ミニの主要コンポーネンツを流用した軍用車として開発されたモデル。それだけにアメリカのジープのようにドアや屋根は省かれたワイルドな見た目となっていた。しかし、ミニがベースであることから最低地上高を稼ぐことができず、軍用車としての採用はされず、もっぱらビーチバギーのようなレジャー用途で使われることが中心となっていた。

ちなみに軍用車として開発するに当たっては、リアにも同様のエンジンを搭載したツインエンジンの4WDモデルも試作されたが、構造が複雑な点が敬遠され、日の目を見ることは残念ながらなかった。

他にもミニの高級車版として、ライレー エルフ/ウーズレー ホーネットというモデルが存在した。これらはミニに独立したトランクをプラスした3ボックススタイルで(ただしドアは2枚のまま)、フロントグリルもミニとは異なり縦型のものが装着されている。なお、ミツオカがリリースしていた「レイ」はライレー エルフがモチーフになったと言われているのだ。

1969年には古めかしい印象となったフロントマスクを、当時の流行である角ばったものへ変更したクラブマンとそのステーションワゴン版であるクラブマン・エステートが登場する。しかし、丸いボディラインにとって付けたような角型フロントマスクは評判がいいとは言えず、併売されていた従来型の方が残り、クラブマン系は1980年には姿を消してしまった。

一説には100種類以上のモデルが作られたとも!?

このように数多くのバリエーションを誇っていたクラシックミニ。今回紹介したもの以外にも、ミニのコンポーネンツを流用して作られたバックヤードビルダーのキットカーなども数多く存在しており、一説には100種類以上のモデルが作られたとも言われている。

実はバリエーションでは現行モデルの比ではないラインナップを誇っていたクラシックミニ。現行モデルも今後アッと驚くような追加車種があるのだろうか?

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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