高性能4WD電気自動車でも600万円以下! スバル 新型トレイルシーカーが姉妹車トヨタ bZ4Xツーリングよりお買い得な理由とは(1/2)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/堤 晋一/SUBARU/トヨタ自動車
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2026年4月9日(木)、スバルから新型電気自動車「トレイルシーカー」が発表されました。ベース車の「ソルテラ」から荷室を1.4倍に拡大し、トヨタ「bZ4Xツーリング」を姉妹車に持つ注目モデルです。

最大のポイントは、後輪モーターを強化した高性能な4WDモデルであっても、600万円を下回る「594万円」という戦略的な価格設定です。さらに補助金を活用すれば実質で400万円台も視野に入るほど。

そんな新型トレイルシーカーについて、本記事ではカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、ライバルとの価格差や買い得グレード、購入前の注意点までプロの視点で徹底解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型トレイルシーカーの価格は539万円から! ベース車&姉妹車と徹底比較
  2. 600万円以下! ベーシックグレード「ET-SS」の実用性に優れた標準装備
  3. ソルテラより22万円高い理由を解明! 荷室1.4倍・専用装備の価格差を徹底検証
  4. 雪道も安心の4WD! 新型トレイルシーカーの走行性能を徹底検証
  5. 購入前にチェックすべきサイズ・居住性の注意点と734kmの航続距離を解説
  6. 結論:新型トレイルシーカーは「実用性」と「コスパ」で選ぶ電気自動車の賢い選択

新型トレイルシーカーの価格は539万円から! ベース車&姉妹車と徹底比較

2026年4月9日(木)、スバルが新型車「トレイルシーカー」を発表しました。新型トレイルシーカーはSUVタイプの電気自動車であるスバル「ソルテラ」のワゴン版となります。

また見方を変えれば、トヨタ「bZ4X」のワゴン版となる「bZ4Xツーリング」の姉妹車です。

そのため車名はソルテラツーリング、あるいはソルテラワゴンでも良かったのでしょうが、スバルからは新型トレイルシーカーという全く別の名称を与えられました。

新型トレイルシーカーのグレード構成と価格

新型トレイルシーカーのグレード構成はソルテラと同じです。ベーシックな「ET-SS」と上級の「ET-HS」に大別されます。

駆動方式は、「ET-SS」には前輪駆動の2WDと4WD(※スバルでの公式呼称はAWD)があり、「ET-HS」は4WDのみです。

新型トレイルシーカーの価格は、「ET-SS」2WDが539万円、「ET-SS」 4WDは594万円、上級の「ET-HS」4WDは638万円です。

新型トレイルシーカーのグレード別価格一覧表

ET-SS(2WD)ET-SS(4WD)ET-HS(4WD)

539万円

594万円

638万円

ソルテラとの価格差

ソルテラと価格を比べた場合、2WDは22万円の価格アップですが、4WDは33万円の上乗せです。

新型トレイルシーカーとソルテラのグレード別価格一覧表

ET-SS
(2WD)
ET-SS
(4WD)
ET-HS
(4WD)
新型トレイルシーカー

539万円

594万円

638万円

ソルテラ

517万円

561万円

605万円

差額

+22万円

+33万円

+33万円

4WDの価格差が広がる理由は、新型トレイルシーカーでは、4WDの後輪用モーターの動力性能が高いからです。

最高出力が227馬力、最大トルク27.3kg-mとされ、ソルテラの120馬力・17.3kg-mに比べると、後輪側が強化されました。これにより、たとえば荷室にアウトドア用の荷物を積載した状態でも、高速道路の合流や上り坂でストレスなく加速できる頼もしいゆとりが生まれています。

その出力向上の対価が11万円であり、4WDについては、新型トレイルシーカーとソルテラの価格差が33万円に広がったのです。

それでも以前、販売店では「新型トレイルシーカーの価格は、ソルテラよりも50万円は高いらしいです」と述べていました。結果的にそれを22万〜33万円の上昇に抑え込んだことからも、スバルとしては新型トレイルシーカーに割安な価格を設定し販売促進を図りたいようです。

姉妹車 bZ4Xツーリングとの比較で際立つお買い得感

姉妹車のbZ4Xツーリングには、新型トレイルシーカーの「ET-SS」に相当するベーシックなグレードがなく、「ET-HS」のように装備を充実させた上級の「Z」グレードのみが設定されています。

そしてbZ4Xツーリング「Z」2WDの価格は575万円、「Z」4WDは640万円です。

新型トレイルシーカーでは、上級の「ET-HS」は4WDのみで価格は638万円なので、bZ4Xツーリングの「Z」と4WD同士で価格を比べると、両車はほぼ同額です。

4WDと2WDの価格差は、新型トレイルシーカーが55万円であるのに対し、bZ4Xツーリングでは65万円に拡大されます。

bZ4Xツーリングの4WDが新型トレイルシーカーに比べて特に装備が充実することはないため、この価格差はメーカーの戦略的なものです。

新型トレイルシーカーとbZ4Xツーリングのグレード別価格と2WD/4WD差額一覧表

車種・グレード2WD4WD差額

新型トレイルシーカー ET-SS

539万円

594万円

+55万円

新型トレイルシーカー ET-HS

638万円

bZ4Xツーリング Z

575万円

640万円

+65万円

つまりbZ4Xツーリングは、グレードを上級の「Z」のみにして、その上で価格の割安な「Z」2WD(575万円)を売り込む戦略です。

これに対して新型トレイルシーカーは、bZ4Xツーリングの「Z」に相当する上級の「ET-HS」を4WDのみにする代わりに、ベーシックな「ET-SS」を用意して、2WDと4WDを設定しました。

新型トレイルシーカーの本命は、価格の割安な「ET-SS」2WD(539万円)と「ET-SS」4WD(594万円)です。

国から交付される補助金額の129万円を差し引くと「ET-SS」4WDの実質価格は465万円

新型トレイルシーカーの購入に際して、国から交付される補助金額は129万円です。そうなると「ET-SS」4WDの場合、車両価格の594万円から129万円を差し引いた実質価格は465万円になります。

さらに自治体によっては国とは別に独自の補助金が交付され、例えば東京都は40万円を受け取れます。購入前に、お住まいの地域の補助金制度を確認してみましょう。

600万円以下! ベーシックグレード「ET-SS」の実用性に優れた標準装備

特に注目される買い得グレードは、「ET-SS」4WDです。600万円を下まわる価格で、高い動力性能と4WDを得られることが最大の魅力です。

そのために4WDと2WDの価格差も、bZ4Xツーリングは65万円なのに対して、新型トレイルシーカーは55万円に抑えて4WDの価格を600万円以下としました。

さらに注目したいのが、ベーシックグレードである「ET-SS」の充実した標準装備です。

新型トレイルシーカーの主な全車標準装備

・14インチディスプレイナビゲーション&オーディオシステム

・キックセンサー付パワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)

・AC100V・1500Wアクセサリーコンセント

・ワイヤレス充電器(フロント2個)

・18インチアルミホイール(ガンメタリック塗装)+フルエアロキャップ(ブラック塗装+マットブラック塗装)

・ルーフレール(ラダータイプ)

・マルチカラーアンビエント照明(インパネ/インナードアハンドル)

新型トレイルシーカーのグレード別装備一覧表

装備・機能ET-HSET-SS

シート表皮

ナッパレザー本革(ブルー/ブラック)

合成皮革(ブラック)

Advanced Park

リモート機能付

標準仕様

ナノイーX

ハーマンカードンサウンドシステム

フロントシートベンチレーション

ドライバーモニターカメラ

Advanced Drive(渋滞時支援)

このように、「ET-SS」であっても地図が大きく見やすく操作しやすい14インチの大型ナビが備わるほか、、子どもを抱っこしたり両手に買い物袋を持ったままでも足元操作で開閉できるキックセンサー付パワーバックドアや、アウトドアだけでなく万が一の停電時にも家電が使えるAC100Vコンセントなどが標準装備されています。

日常の買い物から週末の長距離ドライブやレジャーまで、ファミリーの使い勝手を大きく底上げしてくれる内容です。

本革シートや高度な運転支援機能などにこだわらなければ、「ET-SS」は機能や装備に対して出費を抑えられる買い得なグレードです。

ソルテラより22万円高い理由を解明! 荷室1.4倍・専用装備の価格差を徹底検証

荷室容量1.4倍! 使い勝手を高めた専用ボディ

新型トレイルシーカーとソルテラの価格差は、リアモーターの差が生じない2WDで比較すると前述の通り22万円です。この価格差の理由となる相違点として、まずはボディ形状があります。

新型トレイルシーカーは、ソルテラに比べると、後席とリアドアよりも後ろ側を造り替えました。リアオーバーハング(ボディが後輪よりも後ろ側へ張り出した部分)を155mm拡大して荷室を広げています。

後席を使っている時の荷室容量は、ソルテラが452Lであるのに対し、新型トレイルシーカーは633Lです。

比率に換算すれば1.4倍に増えており、旅行バッグなら4個、子育て世代のユーザーなら大型のベビーカーと2個の旅行バッグを積めます。

さらに新型トレイルシーカーには、ソルテラが装着していない荷室のカーゴサイドフック(4個)とカーゴアッパーフック(2個)も備わり、重い荷物もしっかりと固定できます。

キャンプ道具の荷崩れを防いだり、走行中に倒れやすい自転車などをロープで固定したりできるため、万が一の急ブレーキ時にも後席の家族の安全をしっかりと守ってくれます。

専用外装パーツの価値と、気になる実質価格

さらに新型トレイルシーカーとソルテラでは、外観にも違いがあります。

ソルテラは比較的シンプルなデザインですが、新型トレイルシーカーは、フロントマスク、フロントフェンダー、ボディサイドの下側などに、黒い樹脂製のフードモールディングやフロアアンダーカバーを豊富に装着しました。

ソルテラもこれらの外装パーツを装着しますが、新型トレイルシーカーは、SUVらしい野性味をさらに強めています。

また新型トレイルシーカーは、ラダー(ハシゴ)タイプのルーフレールも標準装着しました。これら荷室のフック類や、外装の専用樹脂パーツ、ルーフレールといった追加装備を価格に換算すると8万円に相当します。

つまり、22万円の価格差から装備の差額となる8万円を差し引くと、リアオーバーハングを155mm拡大して荷室容量を1.4倍に増やしたことに対する正味の価格差は、14万円に収まります。

スバルのブランドイメージも「レヴォーグ」に代表される4WDワゴンなので、新型トレイルシーカーはスバルにとって電気自動車の主役となるモデルです。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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