時速371km、賞金10億円・・・“常識外れ”の世界!「インディ500」はまさにアメリカンドリーム!(1/2)

時速371km、賞金10億円・・・“常識外れ”の世界!「インディ500」はまさにアメリカンドリーム!
2015 インディカー・シリーズ 第6戦 インディアナポリス(インディ500)にて、佐藤琢磨選手の走り 2015 インディカー・シリーズ 第6戦 インディアナポリス(インディ500)にて、佐藤琢磨選手の走り 2016 インディカー・シリーズ 第5戦にて、佐藤琢磨選手の走り 2016 インディカー・シリーズ 第5戦 インディアナポリス 決勝にて、佐藤琢磨選手の走り 2016 インディカー・シリーズ 第5戦にて、佐藤琢磨選手の走り 2015 インディカー・シリーズ 第6戦 インディアナポリス(インディ500)にて、佐藤琢磨選手の走り 佐藤琢磨選手 佐藤琢磨選手 ジェームズ・ヒンチクリフ選手 ジェームズ・ヒンチクリフ選手 2016 インディカー・シリーズ 第5戦 インディアナポリス 予選にて、グレアム・レイホール選手 画像ギャラリーはこちら

今週末は、まさに“レーシングウィーク”!

今週末は、世界的な“レーシングウィーク”である。世界三大レースのうちのふたつ、「インディ500」と「F1 モナコGP」が開催される。

モナコは1929年から始まったがインディは1911年にスタート、今年はぴったり100回目の記念すべきレースとなる。

2016 F1 モナコGP 1日目フリー走行にて、ジェンソン・バトン選手

モナコGPは、モナコ湾を囲む1周3.34kmのガードレールで区切られた狭い市街地を走る。ワンミスがガードレールへのクラッシュを意味する、極めてリスキーなコースだ。

ドライバーが気を抜く隙がないことは、誰でもわかるだろう。

強烈なGで“コンタクトレンズがずれる”常識外れの世界

一方、インディ500が行なわれるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、1周約4kmの単調な四角いコースだ。曲がりくねったモナコと違って、弁当箱のような形だから気楽なものだ、と思うかもしれないが、とんでもない。

ジェームズ・ヒンチクリフ選手

今年のインディ500の予選最速は、ホンダ・エンジンを搭載するジェームズ・ヒンチクリフが記録した230.760m/h、時速に換算すると、371.371km/hという凄まじいスピードだ。

さらに驚くのが、この数字は最高速ではなく4周の平均なのである(!)ドライバーはモナコ同様、気を抜く隙がない。

インディアナポリス・モーター・スピードウェイ

インディアナポリスは“オーバルコース”だ。要するに楕円形の単調な形をしている。ならば、ひたすらアクセルべた踏みで200周500マイルを走ればいいんじゃないの、と思われがち。

しかし、実は、ぜんぜんそんなことはない。平均時速370km/hの世界は、常識では考えられないことが起きてくる。例えば、コーナリングでは、強烈な横Gがかかる。その凄まじさは“コンタクトレンズが使えない”ということでもわかる。強烈な横Gによる遠心力で、コンタクトがズレてしまうからだ。

2016 インディカー・シリーズ 第5戦 インディアナポリス 予選にて、グレアム・レイホール選手

クルマがレールの上を走るなら話は別だが、レーシングカーにはレールがない。つまり、普通のクルマと同じようにハンドルを切って方向転換し、進路を決める。しかし、時速370km/hで走っている時には1秒間で102.7m移動する。かすかなハンドルの切り損ねが、大変なことになるのはわかるだろう。

さらにハンドルは、コーナーに切り込むのではない。手を離すと左に曲がる設定になっているからだ。コーナーではハンドルを支える手の力を緩め、直線では右にハンドルを切る方向に力を入れている。それを平均370km/hで行なう。

レーサーは気楽な家業ではないということだ。

1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

山口 正己
筆者山口 正己

F1情報サイト[STINGER]http://www.f1-stinger.com/ 編集長 世界初のF1速報誌『GPX』創刊編集長記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる