上海モーターショー2013 BOSEブースレポート/金子浩久(2/2)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:ボーズ・オートモーティブ株式会社
上海モーターショー2013 BOSEブースレポート/金子浩久
上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブースにて 画像ギャラリーはこちら

BOSEが最適な音を求める手法は、意外にもシンプル

上海モーターショー2013 BOSEブースにて

現在、BOSEがサウンドシステムを提供している自動車ブランドは15以上にのぼる。

BOSEのアプローチは実にシンプルだ。新車の開発段階から参加し、ボディのどこにスピーカーやアンプなどを配すれば良いのかなど様々なトライ&エラーを繰り返して探っていきながら、独自の音響理論にもとづいたチューニング技術や音響設計によって最終的にそのクルマにとってベストのサウンドを造り出していく。

最近のクルマはボディの内側に様々なものが存在しているので、オーディオに割ける空間が限られているが、協働することによってオーディオ側からもクルマ側からもベストな解へと少しでも近付けることができる。

また、オームオーディオと比較すると圧倒的に狭い空間で音楽を聴かなければならないというカーオーディオの宿命的ともいえる弱点を逆手に解釈し、再生条件が一定であることから音響設計を推進、求める音に近付けているのだ。

BOSEのカーオーディオにおける最大の革新は「デジタル化」

上海モーターショー2013 BOSEブースにて

この30年間でBOSEは様々な革新をカーオーディオにもたらしてきたが、最も大きな変革は「アナログからデジタルへの変換だった」とマー氏は話す。

「1997年に、アンプ部分の回路をそれまでのアナログからデジタルへと変更しました。デジタル化することによって、サウンドを漏らさずデータに変換し、圧倒的な高速で処理することができました。デジタル変換なくしては、サウンドシステムは始まりません」

BOSEサウンドシステムの代表的技術である「オーディオパイロット」は、音楽信号をクルマの速度と外部から侵入するノイズを車室内のマイクでモニターし、つねに同じように聞こえるように修正するものだが、これなどデジタルなくしては進化は不可能だろう。

上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック XTS」

セビルとXTSのカーオーディオを比較して試聴すると、もちろん新旧の差はあるのだが、セビルの温かく柔らな音に驚かされた。

対して最新のXTSは、本格的なホームオーディオ顔負けの音楽が再生されていた。30年間の隔たりがあると言えばあるが、ないと言ってしまっても間違いではない。

なぜならば、より良い音で音楽を楽しみながら運転したいドライバーのために捧げられたBOSEとキャデラックの情熱と探求心に支えられているからだ。

クルマの運転は楽しいものだが、そこに音楽があれば、もっと楽しくなるのである。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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