上海モーターショー2013 BOSEブースレポート/金子浩久(1/2)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:ボーズ・オートモーティブ株式会社
上海モーターショー2013 BOSEブースレポート/金子浩久
上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブース 上海モーターショー2013 BOSEブースにて 画像ギャラリーはこちら

BOSEのカーオーディオの歴史は「キャデラック セビル」から

上海モーターショー2013 BOSEブース
上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」

過去最大規模の盛り上がりを見せた「オート上海2013」(上海モーターショー2013)の会場において異彩を放っていたのが、オーディオメーカーの“BOSE”だった。

BOSEブースから向かって左側には、最新の「キャデラック XTS」ともう一台、見慣れないクルマが展示されている。

よく見ると1980年代の2代目「キャデラック セビル」ではないか。もはや、アメリカ本国であってもなかなか姿を拝むことができなくなった(2代目)セビルだけれども、昔は日本でも時々見掛けていた。なんといっても、リアスタイルがとても特徴的だ。

そんなセビルが、キャデラックブースではなくBOSEブースに展示されていたのには理由がある。そう、このクルマからBOSEカーオーディオの歴史が始まったのである。

正しく取り付け、本来持つクオリティの音質を引き出す解は“完璧を期する”事

上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」
上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」上海モーターショー2013 BOSEブースへ展示されていた「キャデラック セビル」

 「それまで、BOSEにはホームオーディオの経験はあってもカーオーディオの経験がありませんでした」(BOSEオートモーティブチャイナ、ゼネラルマネージャーのジョン・マー氏)

実際には、BOSEはそれ以前にもアフターマーケット用のカーステレオを販売していた。しかし、

「ユーザーが正しい方法で取り付けていないなど、弊社が想定したクオリティで音楽が再生されていないクルマがありました」

そうした現状に、BOSE創業者でMIT(マサチューセッツ工科大学)教授のアマー・G・ボーズ博士は悩まされていた。

「ユーザーや販売店任せにしてしまうのではなく、我々が考える正しい方法で取り付けることはできないだろうかと考えるようになりました」

その答えは、“完璧を期する”ことの中にあった。完璧とは、アフターマーケットでの販売を止め、自動車メーカーと協働し、新車の開発時点から専用設計を施したカーオーディオシステムを開発し、ライン装着することであった。

ボーズ博士は、当時のMITの学長「ジェローム・ウェスナー博士」に相談した。

学長はGMの副社長を紹介してくれ、そこからBOSEとGMの共同開発が始まった。その第1弾が、1983年の「キャデラック セビル」と「エルドラド」「ビュイック リビエラ」「オールズモビル トロナード」の4車種に組み込まれたのだ。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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