ブリヂストン ポテンザ RE-71R 試乗レポート/山本シンヤ(1/3)

ブリヂストン ポテンザ RE-71R 試乗レポート/山本シンヤ
ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/RE-71Rを装着したマインズ スカイライン R34 GT-R ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/RE-71Rを装着したマインズ スカイライン R34 GT-R ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/RE-71Rを装着したマインズ スカイライン R34 GT-R ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/RE-71Rを装着したマインズ スカイライン R34 GT-R ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/スバル WRX STI ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/スバル WRX STI ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/スバル WRX STI ポテンザ RE-71R サーキット走行テスト/スバル WRX STI ポテンザ RE-11装着のトヨタ 86(サーキットにてRE-71Rとの性能比較テスト) ポテンザ RE-11装着のトヨタ 86(サーキットにてRE-71Rとの性能比較テスト) ポテンザ RE-11装着のトヨタ 86(サーキットにてRE-71Rとの性能比較テスト) 画像ギャラリーはこちら

かつてのRE71の名を引き継いだ新タイヤPOTENZA「RE-71R」が登場!

ポテンザ RE-71R

様々な自動車メディアで「いいクルマはタイヤの性能に依存しない・・・」と言われてはいるものの、実際はタイヤの性能によってクルマの性格や性能は大きく変わる。

クルマが路面と接しているのはタイヤだけ、それもはがき一枚分の面積しかない。ある有名なレーシングドライバーは「タイヤは魔物」と語る。タイヤは一見、どれも黒くて丸い物に見えるが、その中身はテクノロジーの塊なのである。

そもそも、クルマを構成するパーツの多くは精度を高める・・・つまり、設計理想値に近付けることで性能向上に寄与する物が多いのだが、タイヤは走行中絶えず変形をしている上に、新品時と摩耗時ではmm単位でサイズが変わる。そんな中で安定した性能を発揮させるには、各タイヤメーカーのテクノロジーと共にノウハウが重要になってくるのだ。

生誕35周年を迎えた世界のブランド「POTENZA」

ブリヂストンのスポーツ系タイヤブランドである「POTENZA(ポテンザ)」は1979年に登場した。

第一作目となるRE47はレーシングタイヤに近い構造/性能を持つ一般公道タイヤで、クルマ好きからは路面に張り付くような魔法のタイヤと言われたという。また、1982年に登場したRE91は今では当たり前となっているサーキットテストによって開発された初めてのタイヤだった。

ポテンザ RE-71

そして、ポテンザブランドを世界に押し上げたタイヤと言えば、1986年に登場したRE71だろう。

開発ドライバーはガンさんこと黒沢元治氏、「緑の地獄」と呼ばれるドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)で徹底的に鍛えられたことで、国産初のポルシェ承認タイヤとなった。また、1986年には「959」用のタイヤとしてRE71が標準装備されている。

その後、国内外のスポーツ系モデルの多くにポテンザが純正装着されているのはご存じのことだろう。

現在、ポテンザはブリヂストンのスポーツ系タイヤの総称となり、プレミアムスポーツの「S」とリアルスポーツ(モータースポーツユースも含)の「RE」を用意している。

“史上最速のポテンザ”を謳うRE-71R

RE-71Rサーキット試乗会にて、モータージャーナリストの山本シンヤ氏ポテンザ RE-71R

そんな中、これまでストリートラジアルとしてのリアルスポーツシリーズの頂点であった「RE-11A」から「RE-71R」へとフルモデルチェンジ。何とRE71の名を引き継いだのだ。

開発コンセプトはずばり「史上最速のポテンザ」である。実は従来モデルRE-11Aの開発時は、スポーツカー冬の時代であると同時に、サーキットスポーツ走行層よりも街乗り層の増加という背景もあったため、「一般道からサーキットまで実感できる楽しさと速さの追求」と言うコンセプトを掲げていた。

今思えばスポーツタイヤでありながらもオールラウンドな性格を与えていたとも言えた。しかし、ユーザーの本音は「強いポテンザ」であってほしい・・・だった。ラップタイムが全てではないと言いながらも、ラップタイムは嘘をつかない。「こっちのタイヤは速い」と言うのは口コミでどんどん広まる。

更にトヨタ86/BRZの登場やスバルWRX、マツダロードスターのフルモデルチェンジなどによる、スポーツカーの復権もRE-71R開発の後押しをしたそうだ。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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