ブリヂストン ポテンザ RE-71R 試乗レポート/山本シンヤ(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:佐藤正勝
RE-71Rの開発はゼロスタートで「路面との設置面積向上」を目指す
今回、RE-71Rはサーキットでのラップタイム短縮を追求した。ラップタイムを短縮するためには“グリップ性能”と“コントロール性”を引き上げる必要がある。それらを実現させるキーワードが「路面との接地性」である。
実はタイヤと路面の接地面の変化こそが、ドライバーに安心感や不安感を生む要因となる。そこでRE-71Rの開発は従来の延長ではなく、ある意味ゼロからスタートしたそうだ。基礎開発→シミュレーション設計&新タイヤ計測技術の「アルティメットアイ」→実車テストを繰り返して生みだされたのが「専用ハイグリップコンパウンド」だ。
これにより従来モデルよりも15%接地面積がアップ。これはモータースポーツタイヤ開発で培った技術(ハイグリップポリマー)をフィードバックしたものだと言う。
また、路面と接地する面積を最大限確保するためのトレッドパターンも一新。開発ドライバーである山野哲也氏は、「接地面変化の少ないスリックタイヤをベースにハンドカットでトライ&エラーを繰り返しました」と語る。そこで生まれたのが、「セブングルーブ」、「スリックショルダーブロック」、「ワイドストレートグルーブ&センターリブ」だ。
また接地圧変化が少ない=ステアフィールがいいため、ショルダー部の断面形状を円弧上とした「新ラウンドプロファイル」も採用されている。
これらの進化によって、サーキット走行時のラップタイムは従来品(RE-11A)と比べて、1.4%の短縮を実現したそうだ。今回、それを体感すべく筑波サーキット2000での試乗会に参加してきた。
RE-71Rを履いたR34 GT-Rでサーキット同乗試乗!
まずは山野哲也氏の助手席での同乗走行からスタート。車種はスカイラインGT-R(R34)、それもチューニングショップ「マインズ」のデモカーで600ps近い仕様で、過去にSタイヤで57~58秒を記録しているスーパーマシンだ。タイヤは265/35R18を装着する。
筑波サーキットの裏ストレートで240km/hオーバーのスピードも凄いが、「そんなスピードで進入するの?」というコーナリングスピードの速さとグリップの粘り、さらに「そんな所からアクセル全開するの?」というトラクション性能の高さに驚く。「これストリートラジアルですよね?」と質問してしまいそうなほどのグリップの高さだ。
わずか2周の同乗試乗だったのだが、試乗後に山野氏から「タイヤを触ってみてください。まだひと肌くらいの温度ですよね?そんな温度でもここまでグリップするのです。これがRE-71Rの凄さの一つですよ」と。
ちなみにこの時のタイムは二人乗車で軽く流して・・・にも関わらず58秒後半を記録していたそうだ。
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