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試乗レポート 2013/4/18 15:04

ルノー 新型 メガーヌ エステート GTライン[2013年モデル]試乗レポート/渡辺陽一郎(2/2)

ルノー 新型 メガーヌ エステート GTライン[2013年モデル]試乗レポート/渡辺陽一郎

スポーティな形状だがアタリの柔らかい「癒し系」シート

ルノー メガーヌ エステート GTライン インテリア・インパネ周りルノー メガーヌ エステート GTライン インテリア・フロントシート

そこで「アレッ?」と思ったのがフロントシートの座り心地。GTラインという車名に相応しく、サイドサポートの張り出したバケット風なのだが、当たり方が柔らかく体に馴染む。座面が体に合わせて適度に沈み、スッポリと包んでくれる感じだ。おおげさに言えば、ちょっと「癒し系」な掛け心地だ。

もちろん適切な運転姿勢に調節したが、ドイツ車のように「背筋を伸ばして両脇を引き締めて運転するんだぞ、ほれ、バックレストをもっと立てなさいっ」と、上から目線で押し付ける印象はない。「バックレストの腰の当たり方を調節できるランバーサポートも付けたから、上手に調節してね」と優しい。

「はい、分かりましたマドモアゼル!」と何となく素直な気分になって発進。

アライアンスを生かし「日産の2.0リッターエンジン&CVT」を採用

ルノー メガーヌ エステート GTライン 2.0リッター直4 DOHC 16V ガソリンエンジンルノー メガーヌ エステート GTライン試乗レポート1

エンジンはごく普通の2リッターだ。最高出力は140馬力(6000回転)、最大トルクは19.9kg-m(3750回転)。最近は輸入車といえば最大トルクが25kg-m前後の1.6リッター・ターボとか、35kg-m前後に達する2リッターのクリーンディーゼルターボなどを運転する機会が多いから、普通の運転感覚が妙に懐かしい。

「う~ん、何だか日本車みたいだね」と思ってカタログを見れば、シリンダーの内径/84.0mm×行程/90.1mmの数値は、エクストレイルやセレナが搭載するMR20型と同じ。加速を開始すれば、ATは無段変速式のCVTで、これもエクストレイルと同様の6速マニュアルモード付きだ。

「ルノーに乗ってエンジンとCVTは日産車ですかっ!」と思う半面、別の感慨も沸き上がった。1950年代から60年代にかけて、今はトラックメーカーになった日野が、往年のルノー4CVをノックダウン生産していたからだ。日野はルノーから技術を学んで、4CVと同じくリヤエンジンのコンテッサを開発している。いわば日本車の恩師だ。「日本のメーカーも、恩師に近づけたのかな」とちょっと嬉しくもあった。

日産のMR型とほぼ同じく、2000回転で最大トルクの87%を発揮する設定とあって、運転感覚は扱いやすい。面白みはないが、クセのないエンジンだ。

日本仕様からノーマルタイプが消え、スポーティなGTラインだけが残った

ルノー メガーヌ エステート GTライン 205/50R17タイヤ+アルミホイール

乗り心地は少し硬い。GTラインとのことで、サスペンションは引き締まったタイプ。タイヤも17インチ(205/50R17)を履く。

やや理解しにくいのは、日本で売られるメガーヌには、GTラインしか設定がないこと。ノーマルタイプのサスペンションやタイヤがあってこそのGTラインでしょう。粗い乗り心地ではないから文句を言うほどではないが、先に述べた心地好いシートとのバランスを考えると、ノーマルタイプの足まわりの方が相性は良いのではと思う。

ドイツ車とはまた違う、カラダに馴染む乗り味

ルノー メガーヌ エステート GTライン試乗レポート5ルノー メガーヌ エステート GTライン試乗レポート8

操舵感や走行安定性は良好だ。機敏に向きを変えるタイプではないが、4輪がしっとりと路面に接している感覚。シートと同様、体に馴染む乗り味に仕上げた。

背景には運転席の位置関係もありそう。運転席が前後輪の中央寄りにあるので、ドライバーを中心に旋回する感覚になる。ベースの5ドアに比べると、後輪が60mm後退しているが(エステートの方がホイールベースが60mm長い)、それでも操舵に対するクルマの動きが自然な印象だ。

その代わりデメリットもあり、ホイールベースが2700mmのワゴンとしては、リヤシートの膝先が少々狭い。身長170cmの大人4名が乗車して、リヤシートに座る同乗者の膝先に、握りコブシが2つは入らない。やや腰の落ち込む着座姿勢も気になる。

絶妙に和洋折衷的な運転感覚

ルノー メガーヌ エステート GTライン試乗レポート2ルノー メガーヌ エステート GTライン試乗レポート3

もうひとつ注意点を挙げれば、全幅は1810mmでチト幅広く、サイドウインドーの下端を後ろに向けて持ち上げたから、斜め後方の視界もあまり良くない。

それでもこの絶妙に和洋折衷的な運転感覚は印象深い。幼い頃に見た日野製ルノー4CVの淡い記憶ともラップする。

空気みたいで捕らえ所はないけれど、いつも日本のクルマ好きの傍らにいて、じわじわとファンを魅了している。ルノーはそんな存在だと思う。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正]

ルノー メガーヌ エステート GTライン 主要諸元

ルノー 新型 メガーヌ エステート GTライン[ボディカラー:ブルー マルト]

全長x全幅x全高:4565x1810x1490mm/ホイールベース:2700m/乗車定員:5名/ハンドル:右/車両重量:1380kg/エンジン種類:直4 DOHC 16V ガソリンエンジン/総排気量:1997cc/最高出力:140ps(103kW)/6000rpm/最大トルク:19.9kg-m(195N・m)/3750rpm/トランスミッション:CVT(自動無段変速機)/駆動方式:前輪駆動(FF)/タイヤサイズ:205/50R17/希望小売価格:278.0万円[消費税込み]

ルノー メガーヌ エステート GTライン 荷室(2名乗車時)ルノー メガーヌ エステート GTライン センターコンソール・トランスミッションルノー メガーヌ エステート GTライン インテリア・リアシートルノー メガーヌ エステート GTライン フロントドア・インナールノー メガーヌ エステート GTライン インテリア・運転席コックピット周り

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