オーナー必見のスポーツドライビングトレーニングイベント「NISMOドライビングアカデミー」に突撃取材!(2/2)

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走行直後に講師から的確なアドバイスがもらえるので、成長も早い!

まずはレッスン前/後の差を確認するために、特設ジムカーナコースでのタイムトライアル(2回)を実施。今回の参加者はサーキット未経験者からバリバリの経験者まで様々。筆者は仕事柄(笑)、サーキット走行経験は一般の人よりも若干多め、更にレースへの参戦経歴もあるため、それなりに記録を出さないとマズい……と言う変なプレッシャーが襲う。記録は1回目が54.46秒、2回目が53秒74で総合2位だった。

ここからレッスンスタート。「ステージ1」は広い駐車場を用いて「フル加速・フルブレーキ」、「定常円旋回」、「Jターン」と言うプログラム。周りに何もないので、安全に色々な事を試すことができる。

フルブレーキは基本中の基本ながら、多くの人ができていない事が多い。筆者は何度か経験しているので「これは大丈夫でしょ」と思っていたものの、講師に「もっと踏めるはずですよ」とアドバイスを受けた。確かに2回目にそれを実践してみると制動距離は更に短縮、基本忘れるべからず……だ。

定常円旋回はラインを綺麗に走ることと、タイヤのグリップ限界を実感する事が目的。タイヤのスキール音が派手に鳴っていると速そうに走っているように見えるが、それは限界を超えてしまっている証拠。実際はスキール音が鳴るか鳴らないかのギリギリで走るのがベスト。そのインフォメーションはステアリングの手ごたえからも感じ取ることができるが、NISMOロードカーはその辺りも非常に優秀である。

そしてJターンは加速、ブレーキ、旋回の複合的なレッスンとなる。カギとなるのがタイヤの限界を知ることと、急な操作をしてクルマに無駄な動きをさせてはならないこと、そしてドライビングを冷静に行なうことだ。熱くなると操作は雑になり結果としてミスに繋がる。そう、気合だけでは決して速くならない。

このレッスンで嬉しいのは、走行直後に講師からアドバイスがもらえる事である。「今の走行は何が悪かった?」、「次はどうすればいい?」がすぐに解るので、次の走行で実践しやすいので、成長が早いと思う。

松田次生選手もお気に入り、ノートe-power NISMO

続いて、ショートコースでの「ステージ2」。ここではサーキット走行の基礎を学ぶ。

今回は参加者のスキルに合わせてグループ分けされ、筆者は経験者が多いクラス。約10分の先導走行では、最初はライン取りとブレーキのタイミングを確認するためにゆっくりのペースだが、先導する講師は参加者のスキルを見ながら徐々にペースアップ。ちなみに最後はほぼ全開走行となった(笑)。

もちろん、これくらいの走行ではノートe-power NISMOは全くへこたれない。その辺りはNISMOのDNAはシッカリと受け継がれている。e-powerもショートサーキットにはピッタリな特性で、小排気量モデルではトルク不足とギア比の関係で失速しがちな上り区間に向かうコーナーでもグイグイ加速をしてくれる。そう、電動化パワートレインは環境/エコだけでなく、ドライビングファンにも活用できるのだ。

最後にレーシングスピードでの同乗走行を松田次生選手のドライブで体感。ブレーキングやライン取り、色々と盗ませていただきました(笑)。ちなみに松田選手、普段乗りはノートe-power NISMO(色々チューニング済み)を使っており、「本当によく走るし面白クルマ」とお気に入りだそうだ。

「NISMOロードカーは『走りがいい』、『楽しい』のはもちろん、購入すると『楽しく走れる場もあるよね』と言う形にしていきたい」

そしてプログラム終了後は、再びタイムトライアルだ。

他の参加者が大きくタイムアップをする中、筆者は1回目は53秒87と何とタイムダウン(汗)。ちょっとガッカリしていると、千代勝正選手が「操作もライン取りも非常にスムーズですが、タイヤはまだまだ使えるはずですよ」とアドバイス。

そして2回目は53秒05と記録更新だけでなく総合トップも獲得!わたくし、やる時にはやるんですよ!!

ただ、走行後に千代選手に「最後のセクションでアンダーステアを出さなければ52秒代でしたね…」と。はい、ミスをシッカリ見られていました。

最後に表彰式と修了証の授与が行なわれ今回のプログラムは終了。NISMO社長兼最高経営責任者の片桐隆夫さんから、「NISMOロードカーは『走りがいい』、『楽しい』のはもちろん、購入すると『楽しく走れる場もあるよね』と言う形にしていきたいと思っています。2018年以降もNISMOロードカーをたくさんリリースしますし、ドライビングアカデミーも強化させ、更なるステップアップもできるようにしたいと思っています」と、今後の更なる発展についての話も……。

クルマの限界を知ると安全運転にも繋がる。そしてNISMOロードカーの本当の実力を体感することで愛着もより湧くはずだ。サーキットデビューしたい人の第一歩としてだけでなく、正しい運転を学びたい人にもぜひ受講してもらいたい。まずはチューニングよりもドラテクですよ!!

[レポート:山本 シンヤ/Photo:茂呂 幸正]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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