国内販売したら売れそうな“日本で売ってない日本車” 5選とは|自動車評論家に聞いてみた

絶対に売れる!? 日本で買えない、魅力たっぷりの日本車たち

今の日本の自動車メーカーは、ダイハツを除くと世界生産台数の80~90%を海外で売る。したがって「日本で買えない日本車」も多い。この中には魅力的な車種も多いため、今回はその一端をガイドしてみたい。

>>日産 インフィニティQX30にホンダ シビッククーペ! 日本で買えない魅力的なモデルを見る(23枚)

今、日本国内の車種ラインナップが最も不足しているメーカーは日産だろう。大半が2010年以前に発売され、ノート、セレナ、デイズ、デイズルークスが国内販売を支える。そのためメーカー別販売順位もトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツに次ぐ5位だ。大量の販売は上記4車種に任せるとしても、堅調に売れる商品が必要で、海外モデルの利用価値も高い。

1:日産 インフィニティQX30

そこで注目されるのがインフィニティQX30だ。ミドルサイズハッチバックのQ30をベースに開発されたSUVで、全長は4420mmの比較的コンパクトなボディを備える。

エンジンは直列4気筒2Lのガソリンターボ、2.2Lのディーゼルターボを搭載して、十分な動力性能を発揮する。運転のしやすさとスポーティな走り、さらにインフィニティとしての上質な内外装を両立させた。日本車でいえばレクサスUXに相当するクルマで、国内のニーズにもピッタリと合っている。

2:日産 マイクラ

同じ日産ではマイクラも導入して欲しい。5ドアボディのコンパクトカーで、全幅は1700mmを少し超えて3ナンバー車になるが、全長は3999mmだからノートより約100mm短い。外観はボディサイドにダイナミックなラインが入って彫刻のような印象だ。実用指向のノートに比べると、スポーティでカッコイイ。

エンジンは1Lのガソリンや1.5Lのディーゼルターボを用意する。このあたりはいかにも欧州仕様で、マイクラの魅力を際立たせている。

3:トヨタ アイゴ

アイゴはヤリス(ヴィッツ)やパッソよりもさらにコンパクトなトヨタの海外専用車だ。全長は3465mm、全幅は1615mmに収まるから、軽自動車並みに小さい。

それなのに外観にはボリュームがあり、強い存在感を放っている。視界が良くて空間効率の優れたパッソとはまったく違う魅力が備わる。国産のコンパクトカーには、軽自動車を拡大したようなコンセプトの車種が多いから、売れ行きも伸ばせない。軽自動車が新車販売されるクルマの40%近くを占める状況では、コンパクトカーには独自の価値が必要だ。

エンジンは1Lガソリンや1.2Lターボを搭載しており、カッコイイ外観に見合った機敏な運転感覚を味わえる。アイゴは今の日本では買えないコンパクトカーの価値を備えている。

4:ホンダ シビッククーペ

かつて日本でもシビッククーペを販売していたが、今はセダンとハッチバックのみだ。そして今のクーペは車種数が減り、走りを競うスポーツカーが目立つ。落ち着いたクーペはレクサスRC程度で価格が高い。

その意味でシビッククーペは、適度なサイズで洗練されている。エンジンは2Lと1.5Lターボがあり、後者を搭載するSiは最高出力が205馬力に達する。

日本ではオシャレな感覚のクーペは受けないといわれていたが、今の子育てを終えた中年層のユーザーは、見方が違っている可能性もある。チャレンジする価値は高いだろう。

5:三菱 パジェロスポーツ

2019年8月でパジェロが生産を終える。そこで日本に導入して欲しいのがパジェロスポーツだ。タイで生産され、フィリピンなどで販売される。

エンジンは2.4Lと2.5Lのディーゼルターボを搭載しており、後輪駆動をベースにしたスーパーセレクト4WDを備えるから、悪路走破力も高い。パジェロの価値を継承するには、まさにピッタリのSUVだ。

[筆者:渡辺 陽一郎]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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