日産 エルグランド VIP 4シーター 試乗レポート/小沢コージ(3/3)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:茂呂幸正
VIPこそが理想的なエルグランド!?
「エルグランド VIP」の最大の特徴である後席は、前後のオープンスペースもさることながら、いわゆる“ビジネスクラス仕様”、つまり一座一座が完全に独立したボックス型になっており、両脇に完璧な肘掛けが付いている。
さらに、乗り降りする際に便利な補助ステップは電動リトラクタブルだ。ドアを開くと勝手に出てきて、閉めると収納。さらに暗い足元をLEDで照らしてくれるってのがなんとも日本的だ。
肝心の乗り心地だが、後席のそれ自体はシートポジションを下げすぎたこともあって、若干ゴツゴツした振動が入った。座席位置がちょうどリアタイヤの真上に来るために振動に影響されやすいのだ。
しかし、ここにこそエルグランドの最大の利点があって、そうはいっても現行モデルはこの手のミニバンとしては破格に乗り心地が良い。特にリアシートは背もたれを倒すと徐々に振動が気にならなくなり、その圧倒的スペースを享受でき・・・眠くなる(笑)。
そして、一番乗り心地が良いのは実は「前席」である。
そもそも現行エルグランドは、日産で初めてFFプラットフォームを使ったLLクラスミニバンとして、とにかく走りが重視されている。
特に高速道路では、時速100km前後でのハンドリングが抜群に良い。稀に高速コーナーで不用意な車線変更を求められてふらついてしまうミニバンは多いが、エルグランドに限ってはそんなことは無い。見事に収束するのだ。
だから、前席は乗り心地がメチャクチャいい。ヘタするとシーマより上?と思われる程だ。個人的にはエルグランド VIPの「助手席」が、日本において最も快適な移動空間かもしれない・・・と思えるほど。
ちなみに、280psの3.5リッターV6DOHCと6速エクストロニックCVTによる加速は、日本においては十分以上で音も静かだった。
そもそも、エルグランドの豪華後席仕様は昔から“香港”で人気を博しており、リッチな商人が走って100kmぐらいのところにある新興都市「深セン」や南の「広州」などへ商談に行くのによく使われたのだという。
確かに欧米でエグゼクティブが乗るビジネス車はメルセデスやBMWのリムジンなのだろうが、中国では「エルグランド VIP」なのだ。
これぞアジアのナンバーワン高級車!これを知らずしてクルマは語れない!とすら、ダメンズ小沢は思うわけであります。
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