コックス、ポルシェ 911 GT3 R の日本正規販売代理店業務を開始
コックスは、ドイツ ポルシェAG製レーシングカー「 ポルシェ 911 GT3 RSR」の日本での販売権を含む、ポルシェAG モータースポーツの正規日本代理店としての活動を2006年より行ってきたが、この度2010年シーズンからのレースデビューに向けて開発された新型レーシングカー「ポルシェ 911 GT3 R」の日本での販売権を新たに得たことで、さらに活発な日本でのポルシェAG モータースポーツの代理店活動を行うことを発表した。
911 GT3 Rは、今年のバーミンガム モーターショー(イギリス)にて、ワールドプミレアを飾ったモデルであり、2010年シーズン向けとして僅か20台が生産(完売)され、そのうち唯一ヨーロッパ以外の地域にデリバリーさ れた1台が今回日本に導入した車両。 911 GT3 Cup Sの後継となるこのモデルは世界FIA GT3規則に準じたレースシリーズで競技を行う車両であり、デビューイヤーとなった今シーズン、ニュルブルクリンク・ロングデ ィスタンスチャンピオンシップ(ドイツ)では、開幕から3連勝を飾るなど確かな安定性と信頼を証明する成績を収めている。国内では今年7月24日~25日にスポーツランドSUGO(宮城県)を舞台に開催されるSUPER GT 第5戦 (GT300クラス)をデビューレースとして、以降のSUPER GT 2010年シーズンへ参戦予定となっている。
ポルシェAG モータースポーツによって開発されたこの新型車両「911 GT3 R」の注目すべき最大のポイントは、圧倒的なドライバビリティーの向上、優れたコントロール性を生み出すハンドリング、そして取り扱い易さ。車両に慣れるまでの時間が以前よりも大幅に短縮できることは、勝利にこだわる強い意志を持ったアマチュアドライバーやプライベートチームにとって、非常に大きなマージンを生む要素となる。
911 GT3 Rは、カレラカップシリーズなどのワンメイクレース用に開発された「911 GT3 カップ」と同じく、ストリートカーである「911 GT3 RS」のワイドボディを採用。911 GT3 カップよりも0.2リッターの排気量拡大で30psの出力アップが図られた水平対向4.0リッターエンジンは、6速シーケンシャルギアボックスを介し480ps(353kW)という強力なパワーを後輪へ伝達しますが、車重は911 GT3 カップと同等の1,200kgに抑えるなど軽量に開発されている。そのほか、前後に取付けられたフレアードホイールアーチによるワイドトレッド化、車両下部を全て覆うアンダーボディと印象的なディフューザーの装備、リアウイング調整幅の増加などが挙げられる。
また、広範囲に渡って調整が可能なサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット + SACHS 2ウェイショックアブソーバー + ダブルコイルスプリングを装備。 リアはリジットマウント サブフレーム + 車高調整付きマルチアームアクスル + SACHS 2ウェイショックアブソーバー + ダブルコイルスプリングによって構成されている。
2011年モデル 911 GT3 Rについては、現時点では全生産台数が僅か15~20台とされており、このうちコックスでは2台を販売する予定。世界共通の車両本体価格は286,000ユーロ(ドイツ国内予価/VAT除く)となり、日本での販売にあたっては車両輸送費用及び販売に関する諸費用等が別途掛かる。
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