トヨタ、新自動車流通システム「SLIM」を開発

トヨタは、生産・物流・販売からアフターサービスまでを一貫して管理する新自動車流通システム「SLIM(スリム)」(Sales Logistics Integrated Management)を開発し、その概要やシステムの一部を、10月20日から22日に幕張メッセ内・幕張イベントホールで開催される「第1回国際自動車通信技術展」に出展する。

SLIMは、トヨタが開発した販売管理システム「e-CRB」を発展させたもので、6月より中国・広汽トヨタ自動車有限公司(以下、広汽トヨタ)で本格的な運用を開始。生産、物流、販売、納車、アフターサービスまでの各プロセスに存在する全車両が、現在どのプロセスにあるかを、広汽トヨタに設置された専用大型モニター上で、一台一台、正確に把握するシステムである。

このシステムにより、生産以降、その車がお客様に納車されるまでの状況が、広汽トヨタで時々刻々と把握できるため、不要な滞留を減らす改善につなげることができるだけでなく、店頭在庫情報を、高頻度に生産計画や販売店への配車計画に反映でき、リーンで効率的な流通を維持できる。

また、納車後のアフターサービスにおいては、1台1台の車両を、広汽トヨタと販売店が一体となって、継続的にフォローすることにより、お客様に、より安心で充実したカーライフを提供できる。

具体的には、各プロセス毎には基準となるリードタイムが定められており、各プロセスに一定期間以上滞留した車両は画面上に明示され、広汽トヨタの専任スタッフにより逐次フォローされる。また、各販売店の仕様別の店頭在庫量や受注状況も表示されており、それに基づき、在庫の多い販売店向けの、生産や出荷前車両を、在庫の少ない販売店に振り替えるなどの対応が常時可能となる。

一方、販売店側には専用端末が設置され、自社分の各プロセスにおける車両が画面上に表示されており、同様に一定期間以上滞留している車両は、画面上に明示され、注意を促す仕組みになっている。また、販売店の専用端末には、市場動向や、その販売店の受注/販売/在庫状況等から算出される、広汽トヨタへの車両仕様別の推奨オーダー数が逐次案内される。これにより、販売店では、適正在庫台数に近づけるようオーダーすることが可能となる。

また、納車後においては、定期点検の時期になると、該当車両がモニター上に現れ、販売店で顧客に入庫を促すといった活動を行うことができるとともに、広汽トヨタでも確実に点検されたかどうかをフォローすることができる。

トヨタでは、中国、広汽トヨタにおける本システムの評価を踏まえた後、新興地域への展開を検討している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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