ベタープレイス、フランクフルトモーターショーにEVサービス・プラットフォームを初出展
電気自動車(EV)サービスのリーディング・プロバイダー、ベタープレイスは、EVを内燃エンジン搭載車よりも便利で手頃なものとするためのEVサービス・プラットフォームを、フランクフルト・モーターショーに初出展した。
EVに対する需要が世界的に拡大する中で、EVインフラは必須のものとなっている。その世界的な普及を目指すベタープレイスは、ドイツのコンチネンタル、フレクストロニクス、インテル、マイクロソフト、テュフラインランドを新たにエコシステムに参加する企業として発表。これらパートナーとともに、EVサービス・プラットフォームの開発を推進し、EVインフラ配備能力の増強を図るとしている。
ベタープレイスのシャイ・アガシCEOは、「EV普及の第一波となる来年は自動車業界と消費者にとって注目すべき年になります。消費者にいまよりも改良されたEVサービスをお届けできるようになるために、業界はこれからも引き続き走行距離延長、価格、送電網への負荷といった障害を乗り越える努力を続ける必要があります。ベタープレイスは、今後、自動車業界を持続可能な成長軌道に乗せられる可能性を秘めたこの新分野で、既存の企業ならびに新規参入企業と共に努力してまいります」と述べた。
これまでにベタープレイスは、イスラエルで50社以上のビジョンを共有するパートナー企業を発表。2011年の運用開始に伴い、それらの企業が保有する内燃エンジン搭載車の一部をEVに切り替える契約を結び、約3万5,000台分の駐車場がベタープレイスのインフラ設備となる。パートナー企業には、シスコ、フェデックス、IBMなどの多国籍企業のイスラエル法人も含まれている。
デンマークでも同様に、ベタープレイスとビジョンを共有するパートナー企業と関係構築と業務提携を進めている。これまでに、自治体とのいくつかのパートナーシップを発表し、また現地の保険会社TrygVesta社と提携。同社はEVのオーナーに保険料の40%割引を適用し提供することになっている。今年12月にコペンハーゲン市で開かれる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)にて、地球温暖化への抜本的な対策としてベタープレイスの提唱するEVモデルを展示・公開される予定となっている。
オーストラリアでは、2012年の運用の開始を控え、キャンベラにて初めて市全域でのEVインフラ網の公開を行うとしている。
北米では、ベタープレイスは、カナダのオンタリオ州、サンフランシスコ湾岸地域、ハワイ州の現地パートナー企業や現地政府とともに、競争力のあるEV市場を創出するため積極的に活動してきた。その3地域は、一般消費者のEVへの買い替えを促進するような政策を通してEVの普及を加速させること、EV用のインフラ構築の許可申請を合理化すること、また一部では、公共部門での新たな車両調達方針の一環としてEVを優先的な選択肢として掲げることを発表している。
日本では、経済産業省・資源エネルギー庁の資金拠出を受け、バッテリー交換式のEVを用いたタクシーの運用試験を2010年1月より行うことを発表した。
ベタープレイスのシステム全体はフランクフルト・モーターショーのベタープレイスのブースで公開される。詳細はhttp://www.betterplace.com/frankfurtまで。
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