トヨタ、ITS技術の活用しカーナビゲーションと連動した交通情報を提供
「前方障害物」「合流支援」情報などを追加
トヨタは、交通事故低減を目指し、スマートウェイ推進の取り組みと連動し、ITS技術の活用により、カーナビゲーションと連動して安全運転を支援する交通情報の提供を行う「DSRCユニット」を開発した。この技術は近々発売予定の新型車に採用する。
トヨタでは、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、車両に搭載された個々の安全装備・システムに加え、クルマと道路インフラ・他車両との連携を可能とするITS技術を活用した「インフラ協調型安全運転支援システム」(以下、インフラ協調システム)の開発・実用化を推進している。
今回開発したDSRCユニットは、カーナビゲーションとの連動により、従来のETCサービスに加え、道路と自車との間で情報を交換し、広域な道路交通情報および安全運転を支援する情報を、画像や音声などでドライバーへ提供することで、交通事故低減効果を目指すシステムである。
具体的には、高速道路において、見通しの悪いカーブの先にある渋滞や停止車の情報を提供する「前方障害物情報提供」や、本線走行車へ合流車の存在を情報提供し、車両接触事故の防止につなげる「合流支援情報提供」を行う。
なお、このDSRCユニットは官民共同研究(2005年2月~)、首都高速公道実証実験(2007年5月~)に参画し開発を進めるとともに、2008年度に実施された「ITS-Safety 2010」の実験車両に搭載したインフラ協調システムを実用化させたものである。
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