【MotoGP】マルケス、得意のザクセンリンクで“7戦連続ポール・トゥ・ウィン”【ドイツGP ホンダレースレポート】
7月17日、MotoGP 第9戦 ドイツGPの決勝レースがザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(レプソルホンダ)がポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。2位はカル・クラッチロー(LCRホンダ)が入り今季初の表彰台を獲得、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が入った。
▼ホンダレースレポート
マルケス、シリーズ2位のロレンソに48点のリードで前半戦を締めくくる
決勝レースはウエットでスタートし、徐々に路面が乾いていく難しいコンディションとなった。前戦オランダGP同様、不確定要素の多いレースとなったが、ザクセンリンクにおいて、6戦連続でポール・トゥ・ウインを達成しているマルク・マルケスが、その記録を7に伸ばした。
朝のウォームアップで激しく転倒したマルケスは、グリッド上でタイヤの選択に迷った。最終的にチャンピオンシップを争うライバルの選手たちと同じソフトコンパウンドをチョイス。しかし、これがマルケスのライディングには合わず、レースではペースを上げることができなかった。加えて、5番手を走行していた11周目にコースアウトを喫し、9番手までポジションを落としてしまう。
各コメント
▼マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今日は、ある時点で、僕のレースは終わったと思いました。でも、レースが終わってみれば、とてもいいリザルトを残せました。そして、バレンティーノ(ロッシ)とホルヘ(ロレンソ)の結果を見れば、内容も、そしてレース戦略も完ぺきだったと思います。ウォームアップで転倒しましたが、チームスタッフがすばらしいマシンに仕上げてくれました。今日はとてもデリケートな路面コンディションで、とても難しいレースでした。レース序盤のウエットには、少し苦戦しました。自分のライディングスタイルには合わないフロントタイヤを選んでしまったからです。その後、スリックタイヤのマシンにチェンジしました。それからはとても慎重に走りました。ドライのラインはとても狭く、路面に水がかなり残っていたからです。いつマシンをスイッチするかという判断はとても難しいです。もしかしたら早すぎたかもしれません。僕は2番目にマシンをスイッチしたはずですが、いちかばちかやってみました。そしてうまくいきました。いいレースでシーズン前半を終えられました。後半へ向けてしっかり準備をしたいと思います。」
▼カル・クラッチロー(MotoGP 2位)
「レース序盤はとても難しいものでしたが、いつものようにベストを尽くしました。このようなコンディションでは、最も強いライダーの一人だと思っています。今日はその力を発揮できました。もっと早くピットに入るべきでしたが、サインボードが見えませんでした。そのため前にいたロッシや(アンドレア)ドヴィツィオーゾと一緒に入りました。表彰台の可能性を選ぶべきか、レースリーダーたちについていくべきか迷いましたが、僕は彼らについていくことにしました。今日はLCR Hondaとささやかなお祝いをしたいと思います。今日は本当に報われました。これで、いい気分で夏休みに入れるし、後半戦に挑めます。今週末は妻のルーシーがいなくて残念でした。この9年で彼女がいなかったのは今回が2度目です。でも次のオーストリアグランプリの直前に子どもが生まれる予定なので、今はそれを待ちたいです。」
▼ダニ・ペドロサ(MotoGP 6位)
「朝のウォームアップほど力強い感触はありませんでした。フロントにスーパーソフトタイヤを選びましたが、これほど早く路面が乾くとは思いませんでした。安定したペースをキープして、ミスをしないように努力しました。残念ながら、マシンをスイッチしてからタイヤが温まるまで、フィーリングはあまりよくありませんでした。でも、少なくとも何人かをパスして6位でフィニッシュできました。もっといい結果を出したかったです。とにかく、集中力を維持して今後のレースに備えたいです。」
▼ジャック・ミラー(MotoGP 7位)
「とてもいいレースでした。今日の結果はとてもうれしいです。正直もっとチームを信用してマシンのスイッチを早くしていればと思いました。そうすれば、再び表彰台に上がることができたと思います。コース上に少し長くとどまってしまったのが本当に残念です。判断はとても難しかったです。ウエットタイヤでレースを終えることばかり考えていました。みんなが僕をパスしていったときはフラストレーションがたまりました。スリックタイヤでまたコースに戻ったとき、どうしてもっと早くスイッチしなかったんだと自分を責めました。とても勉強になりました。本当のフラッグ・トゥ・フラッグ・レースは今回が初めてでした。いい経験になりました。バレンティーノたちと前でレースをするのはとても楽しかったです。最終ラップでは、もう少しでダニをパスして6位に入ることができました。最後の僕のペースはとても速かったので、今後に向けてとても自信がつきました。」
▼ティト・ラバト(MotoGP 16位)
「今日はとても残念です。フルウエットのときはとても難しかったのですが、路面がとても早く乾き始めたし、いいタイミングでマシンをスイッチできたと思います。トップ10に入れるようにプッシュして戦っていました。今日はそれができるいいチャンスだと思ったからです。でも残念ながら最終コーナーで転倒してしまいました。幸い、ケガはありません。夏休み中は一生懸命トレーニングをして、オーストリアのレッドブルリングにいい状態で戻りたいです。」
決勝リザルト
(1)#93 M.マルケス (ホンダ)
(2)#35 C.クラッチロー (ホンダ)
(3)#4 A.ドヴィツィオーゾ (ドゥカティ)
(4)#45 S.レディング (ドゥカティ)
(5)#29 A.イアンノーネ (ドゥカティ)
(6)#26 D.ペドロサ (ホンダ)
(7)#43 J.ミラー (ホンダ)
(8)#46 V.ロッシ (ヤマハ)
(9)#8 H.バルベラ (ドゥカティ)
(10)#19 A.バウティスタ (アプリリア)
(11)#50 E.ラバティ (ドゥカティ)
(12)#25 M.ビニャーレス (スズキ)
(13)#38 B.スミス (ヤマハ)
(14)#41 A.エスパルガロ (スズキ)
(15)#99 J.ロレンソ (ヤマハ)
(16)#53 T.ラバト(ホンダ)
(17) #76 L.バズ(ドゥカティ)
(18)#68 Y.ヘルナンデス (ドゥカティ)
(RT)#44 P.エスパルガロ(ヤマハ)
(RT) # D.ペトルッチ(ドゥカティ)
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