メルセデス・ベンツの最高級オープンカー「SL」がモデルチェンジ

SL 63
SL 63

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツ「SL」を発表し、6月2日より発売する。

価格(消費税込)は、SL 400が1265万円、SL 550が1698万円、メルセデスAMG SL 63が2277万円、メルセデスAMG SL 65が3383万円となる。

メルセデス・ベンツ SLは、メルセデス最高級モデルのひとつ。ゆったりと快適なクルージングを楽しむエレガントなロードスターとしても、また、ワインディングロードをダイナミックに走り抜けるスポーツカーとしても、圧倒的な高性能を誇る伝統のモデルである。

スタイリッシュで美しいエクステリア

SL 500
SL 500

SLは、いつの時代においても常にスタイリッシュで美しいエクステリアを兼ね備えてきた。今回、フロント部を中心に生まれ変わったエクステリアは、その特徴をより鮮明に強調するデザインになったが、これはフロントグリルを垂直に近く立てた伝説のレーシングカー「300 SLパナアメリカーナ」からインスピレーションを得ている。

フロントのデザインを末広がりの形状とすることにより、メルセデス・ベンツのラインアップの中でも独特なイメージをSLに与えている。

上質で俊敏な走りを追求するため、フルアルミニウムボディシェルを採用。軽量で高強度なアルミニウム材を使用するとともに、部位ごとに適した構造設計を採用して軽量化と高い剛性、最高レベルの安全性を確保した。

軽量で高い剛性のボディにより、ダイナミックな加速や正確で俊敏なハンドリング特性を発揮させることが可能となり、さらには、燃費向上にも大きく貢献して高い環境適応性を実現した。

厳選された高級素材を各所に用いた高品質で最上なインテリアは、アンビエントライトも備えて、エモーショナルな雰囲気を演出する。ダッシュボード上部はドアのベルトラインと一体化しており、円形エアアウトレットを4個配備したデザインでスポーツ性を強調している。

さらには、厳選された素材により、大胆にして繊細な美しさを生み出しているdesignoインテリアも備えている(SL 65に無償オプション)。

また、マルチファンクションステアリングには軽量なマグネシウム材を採用して操作性の向上を実現した。

「レーダーセーフティーパッケージ」

搭載される安全運転支援システム「レーダーセーフティーパッケージ」は、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させたもので、メルセデス・ベンツではこれを「インテリジェントドライブ」と総称している。

「インテリジェントドライブ」の土台となっているのが、クルマの周囲360°をカバーする複合的なセンサーシステム。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターするほか、2つのカメラで車両前方の約50mの範囲を立体的に捉える。

レーダーは、フロントおよびリアバンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダー4個と、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダーの合計で6個が搭載されている。これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させて、安全運転支援システムに対応するデータを作成する。

そして、このデータを高度なアルゴリズム(算法)で解析することにより先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定する。これにより、状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする、まさに「部分自動運転」を実現した。

さらに、乗員のみならず、歩行者など車両の周辺も含んだ安全の実現を目指している。また、安全性に加えて、利便性を向上する装備として、自動操舵・ブレーキ機能によって縦列駐車と並列駐車をアシストする「アクティブパーキングアシスト」を標準装備している。

進化したバリオルーフシステム

ルーフの開閉は走行速度が約40km/hまで継続して行うことが可能となった(ルーフの開閉を開始できるのは停車時のみ)。また、ルーフを開ける際にトランク内のカバーが自動で動くようになったことにより、いつでもワンアクションでバリオルーフを開閉できるようになった。

オーディオ装備の開発においては、このFrontBassコンセプトを実現するため、最初の企画段階からボディシェルの設計担当者と緊密に協力しながら開発を進めた。その結果、FrontBassの採用により極めて高い音響性能と、ドア内蔵スピーカーが不要となったためから、ドア内に空いたスペースを追加の収納部として利用できるようになった。

Harman/Kardonロジック7サラウンドサウンドシステム(SL 400 / SL 550に標準装備)や、Bang&Olufsen BeoSound AMG サウンドシステム(SL 65に標準装備)によって、最高級ロードスターに相応しい極上のサウンドを提供する。

エンジンの種類は4つ

SL 400
SL 400

優れたパフォーマンスと高い快適性を高次元で成立するメルセデス・ベンツと、究極のパフォーマンスを追求し続けるメルセデスAMG。それぞれのモデルに、最適な計4種類のエンジンを搭載した。

3.0リッター V型6気筒直噴ツインターボエンジン(SL 400)

パフォーマンスと環境性能を高いレベルで両立する最新世代のBlueDIRECT(ブルーダイレクト)エンジンを搭載。高性能直噴システムやカムシャフトアジャスターなどの採用によって、最適な燃焼状態を生み出し、また、革新的なNANOSLIDE加工をシリンダー壁面に施した摩擦損失の低減技術などで、最高出力/最大トルク270kW(367PS)、最大トルク500N・m(51.0kg・m)を発生して、エモーショナルなサウンドと共に力強い加速を提供する。

また、スタートストップ機能やオンデマンド式のオイルポンプ、優れた冷却システムなどの採用により高い環境性能も同時に実現した。

4.7リッター V型8気筒直噴ツインターボエンジン(SL 550)

パフォーマンスと環境性能を高いレベルで両立する最新世代のBlueDIRECT(ブルーダイレクト)エンジン。高性能直噴システムや最適設計されたアルミニウム製のクランクケース、ピストン、シリンダーヘッドを採用して軽量化を図るなどの最新技術によって、最高出力/最大トルク335kW(455PS)、最大トルク700N・m(71.4kg・m)という強力なパフォーマンスと、高い環境性能、そして、優れた静粛性能も高次元で成立させた。また、スポーツ走行時には、エモーショナルで刺激的なエグゾーストサウンドを奏でる。

5.5リッター V型8気筒直噴ツインターボエンジン(SL 63)

AMGの圧倒的なパフォーマンスと高効率を極限まで追求した直噴ツインターボエンジン。ピエゾインジェクターなど数々の革新技術を随所に採用し、最高出力/最大トルク430kW(585PS)/900N・m(91.8kg・m)を達成して圧倒的な加速を提供する。

また、ECOスタートストップ機能も備えて優れた燃費性能も実現した。さらに、AMGスポーツエグゾーストシステムが、迫力に満ちたサウンドを響かせる。

6.0リッター V型12気筒ツインターボエンジン(SL 65)

AMGの粋が結集され究極のパフォーマンスを誇る6.0リッター V型12気筒ツインターボエンジン。V型12気筒のレイアウトにより燃焼間隔が短く、往復運動部品の慣性力による振動もほぼ完全にバランスされるため、他に類を見ない極めてスムーズで豪快な加速を実現した。

AMGの多岐にわたる独自技術により実現した、最高出力/最大トルク463kW(630PS)/1,000N・m(102.0kg・m)という想像を絶するハイパワーとAMGのV12エンジンならではの圧倒的で上質なサウンドも堪能できる。

SL 65
SL 65

電子制御9速A/T「9G-TRONIC」(SL 400 / SL 550)

SLに初めて、9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用した。ダイナミックなレスポンスによる爽快なドライビングフィールと滑らかで俊敏な変速を行うとともに、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため、変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現する。

ダイナミックセレクト(SL 400 / SL 550に標準装備)

選んだモードに応じて、エンジン/トランスミッション/エンジンサウンド/サスペンション/ステアリングの制御、ECOスタートストップ機能の有無が変化。ダイナミックカーブ機能がONになる「Curve」、快適性と燃費性能を優先する「Comfort」、スポーティな「Sport」「Sport+」が選択可能。

さらに、「Individual」ではエンジン、トランスミッションなどのパラメーターを、ドライバーの好みで自由に設定してオリジナルのモードがカスタマイズできる。

AMGダイナミックセレクト(SL 63 / SL 65に標準装備)

センターコンソールのスイッチで、すべてのセッティングが変更できる。AMGダイナミックセレクトスイッチにより選んだモードに応じて、エンジン/トランスミッション/サスペンション/ステアリングの制御、ECOスタートストップ機能が変化。快適性と燃費重視の「Comfort」、さらに、俊敏なハンドリングとスロットルレスポンスとなる「Sport」「Sport+」、サーキット走行のためにすべてのパラメーターが変化する「RACE」(SLとしては初めて搭載)、様々なパラメーターが個別に設定できる「Individual」の5つのモードが選べる。

ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)サスペンション

走行性能、走行安定性、快適性を飛躍的に向上させる。発進・加速・減速・旋回時などに発生する車体の動きと、乗員を含めた車両重量を感知して、四輪それぞれのコイルスプリングの作動を瞬時に電子制御します。車体のロールを低減し、フラットな車体姿勢を保ってコーナーを駆けるダイナミックな操縦性と、マイルドで快適な乗り心地を高次元で両立する。

さらに、今回、新たにコーナリング時に車両がコーナー内側に傾くダイナミックカーブ機能を新たに搭載。ステレオマルチパーパスカメラがコーナーを検知し、コーナー内側の車高を下げ、外側を持ち上げることで、自動的に瞬時に車両を制御する。コーナリング時でも、乗員はより安定して座っていることができるので、かつてないほど爽快なコーナリングを体験できる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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