高速バスターミナル「バスタ新宿」開業1ヶ月でもたらした3つの効果
4月4日にJR新宿駅南口(新南改札直結)にオープンした高速バスターミナル「バスタ新宿」。開業から1ヶ月の利用状況についての情報が公開された。
バスタ新宿がもたらした効果とは一体?
まず1つ目が、これまで高速バス乗降場が19箇所に点在し、新宿駅の直近の改札からの移動に最大14分かかったものが、バスタ新宿ができたことにより13分短縮され1分となったこと。
上の図で分かる通り、新宿駅を中心に分散されていたバス停。自分が乗るバス停を間違ってしまったら30分近くロスしてしまうなんてことも。
ちなみにこちら、発車便はバスタ新宿への移行が完了。到着便に関しては、現在新宿駅西口に480便残しており、8月までにバスタ新宿へ順次移行するとのこと。
乗り継ぎ環境や待合所の状況などの利便性が大幅に向上し、利用者も満足しているという調査結果に。
(2)国道20号の渋滞緩和
そして2つ目は、国道で待機するタクシーをバスタ新宿に集約したことにより、国道20号の渋滞が大幅に緩和したこと。以前まで140mの渋滞が確認された西新宿一丁目交差点(四谷方面)では、バスタ新宿オープン後の渋滞は0mに改善された。
そして、タクシープール付近で20時台にピークを迎えていたタクシーの待機車列(最大16台)も解消され、渋滞が無くなった。
また、渋滞だけではなく安全面においても効果をもたらしている。タクシーの乗降や待ち車列がなくなることで、人身事故件数や危険回避の急ブレーキの回数が減少し、道路交通の安全性も向上したのだ。
(3)歩行空間の改善・新宿駅西口周辺の道路環境改善
3つ目は、歩道が広くなり、安全で快適な歩行空間が確保されたこと。
また、道路環境も改善されている。バスタ新宿に高速バスが集約されたことで、新宿駅西口中央通りを走るクルマの平均走行速度があがっている。中央通りでは、平均走行速度が18.1km/hから27.6km/hに52%向上。
そして、100台当たりの急ブレーキ発生回数が10.0回から6.7回に33%減少しており、急ブレーキ発生回数が減少していることもわかった。
このように「バスタ新宿」は、高速バスの利用者はもちろん、新宿駅周辺をクルマで利用する方や、歩行者など、幅広いユーザーへの効果をもたらしている。
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