マセラティ史上初のSUV「新型レヴァンテ」発売

マセラティ レヴァンテ
マセラティ レヴァンテ

マセラティ ジャパンは、マセラティ初となるSUV「新型レヴァンテ」を発売する。

価格(消費税込)は、「レヴァンテ(最高出力350ps)」が1080万円、「レヴァンテ S(最高出力430ps)」が1279万円となり、デリバリーは2016年9月頃を予定している。なお、ディーゼルエンジン搭載の「レヴァンテ ディーゼル」は2017年春のデリバリーを予定している(価格未定)。

「レヴァンテ」はマセラティの歴史の転換点となるモデルで、フラッグシップモデルの「クアトロポルテ」、ミドルセダンの「ギブリ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」、オープンモデルの「グランカブリオ」に、SUVの「レヴァンテ」が加わることで、マセラティ史上最もワイドレンジなラインアップを形成。ラグジュアリーカーのグローバル市場をカバーする体制が整った。

同時にマセラティが掲げる2018年に7万台という世界販売目標を実現させる上でも、「レヴァンテ」は重要な鍵を握るモデルとなる。

>>あのマセラティまでもが新規参入!/新型SUV「マセラティ レヴァンテ」発表会レポート

マセラティ レヴァンテ
マセラティ レヴァンテ

「レヴァンテ」というモデル名は穏やかな風から瞬時にして強風に変化することのある、地中海の暖かな風の呼び名に由来しており、マセラティ初のSUVの性格をよく表している。

プラットフォームは「ギブリ」のシャーシをベースとし、クーペのラインを生かした流麗なスタイリングと快適性、実用性に加えて、卓越したオンロード走行性能とオフロード走破性を両立すべく専用開発された。

このクラスの車両の中では重心位置が最も低いうえに、前後50:50という理想的な重量配分とクラス最高のエアロダイナミクスを実現。比類ないオンロード/オフロード走破性を備え、マセラティならではのエモーショナルなドライバビリティを堪能できる。

また5+1段階の可変車高を備えたエア・スプリング・サスペン ションにより車高調整機能が実用性を発揮、クラストップの快適性を備えている。

パワートレインには最新の進化を遂げたマセラティ3.0リッターV型6気筒エンジンを搭載。最高出力が350ps/430psの2種類のツイン・ターボ・ガソリン・エンジンに加えて、最高出力275psのターボ・ディーゼルエンジンが用意される。

全てのエンジンは“Q4”AWDシステムと組み合わされ、前後のアクスルに対しては必要な駆動トルクを瞬時に伝達させることが可能。トランスミッションにはZF製8速ATを採用した。

さらに燃費向上と環境に配慮したスタート&ストップシステムも組み込まれている。

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エクステリア

全長5m、ホイールベース3mの「レヴァンテ」は、クラス最高レベルの広い室内空間を確保し、クーペラインとの組み合わせでスポーティかつエレガントなデザインとした。

マセラティならではの美しいシルエットは、ネコ科の動物を思わせるヘッドライトからフロントフェンダーのサイド・ベントを通ってリアピラーまで伸びており、マセラティ全モデルに共通するフレームレス・ドアによってその印象を引き立てる。

「レヴァンテ」は、風洞実験や様々なシミュレーションにより、エアロフローの最適化に取り組んでおり、空気抵抗値(Cx)は0.31というクラス最高のエアロダイナミクス効率を達成した。

エンジン

マセラティ レヴァンテ

最高出力350ps/430psの3.0リッターV6ガソリンエンジンは、マセラティのパワートレイン部門とフェラーリのパワートレインチームが協力して開発、フェラーリのマラネッロ工場でマセラティ専用に製造される。

なお、275psの最高出力を発揮する3.0リッターV型6気筒ターボディーゼルエンジンは、「ギブリ」と同様に共同開発したイタリアのVMモトーリ社が製造する。

「レヴァンテ」の3.0リッターV6ガソリンエンジンは、消費燃料とCO2排出の低減と高レベルのパフォーマンスという相反する課題を克服し、アクセルペダルをわずかに踏むだけで、マセラティ伝統のサウンドと相まって驚異的なパワーが発生する。

また、3.0リッターターボディーゼルエンジンは、最先端のディーゼルテクノロジーがつぎ込まれている。

「レヴァンテS」の0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は264km/hを達成。NEDCサイクルでの複合燃費およびCO2排出量は、それぞれ10.9L/100km、253g/kmとなる。

これに対して「レヴァンテ」は、0-100km/h加速が6.3秒、最高速度は243km/hに達する。複合燃費およびCO2排出量は、それぞれ10.7L/100km、249g/kmとなる。

また、ディーゼルエンジン搭載の「レヴァンテ ディーゼル」は、0-100km/h加速が6.9秒で最高速度は230km/h、複合燃費およびCO2排出量は、それぞれ7.2L/100km、189g/kmとなる。

シャーシ

「ギブリ」をベースに設計された「レヴァンテ」のシャーシは極めて高い剛性を誇り、重心は同一クラスで最も低い位置にある。また前後50:50と理想的な重量配分を実現した。

「レヴァンテ」のボディを開発するにあたっては、シャーシ、ボディ、サスペンションにアルミニウムを幅広く使い、軽量化だけでなく乗員の安全も確保している。

トランスミッション

「レヴァンテ」に搭載されるZF製8速オートマチックギアボックスは、正確なギアチェンジと並はずれたパフォーマンスに加え、エンジンとあわせて駆動力の配分、道路状況の両方を認識し、それに応じてギアチェンジモードを最適化する自動適応ソフトウェアによってサポートされている。

ノーマル/スポーツ/オフロード/I.C.Eの4つの走行モードそれぞれに、マニュアルまたはオートマチックモードのバリエーションをセレクトすることができる。

アクティブ・エア・サスペンション

「レヴァンテ」のサスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン方式、リアがマルチリンク方式で、どちらにも電子制御式のダンパーが用いられている。

また、4つのコーナーエアスプリングはダイナミック制御によって車高を切り替えることができる。この最先端の「アクティブ・エア・サスペンション」は、車両のハンドリング性能を決定づける重要な要素となっている。

過酷なオフロード走行用の高い車高から、高速道路走行用の低い車高まで、ドライバーは5つの車高から最適な高さを選択することができる。

エアサスペンションは、常時減衰変動タイプのショックアブソーバー付スカイフックシステムと組み合わされる。

基本設定は快適性が最優先であるのに対して、よりダイナミックな走行にはショックアブソーバーの減衰力を高め、スポーティな運動特性に変化する。

グランドクリアランスを最も狭く設定すれば、よりスポーティな走りを楽しむことができる。

サスペンションの高さは車速に応じて変化して最高水準の安全性とドライバビリティを保証する。また、車速があがるにつれて車高は自動的に下がり、一定の速度を下回ると高くなる。

インテリア

マセラティ レヴァンテ(スポーティ・パック)
マセラティ レヴァンテ(スポーティ・パック)マセラティ レヴァンテ(ゼニア・エディション・インテリア)

人間工学に基づいて設計されたフロントシートは、プレミアムレザーで乗員を心地よく包み込み、身体をしっかりとサポート。

ドライバーズシートは12方向電動調節機構により、最も快適なポジションを見つけることができる。

高品質レザーを張りめぐらせたインテリア、吟味されたウッドパネル、プラチナエフェクトに輝くメタル加飾、手作業によるコントラストステッチ、クラシックなアナログ時計をはじめ、最高級の素材が選ばれた。

また、ロングホイールベースとワイドなボディにより、後部座席には3人の乗員が快適に座ることができる。

さらに、多彩な選択肢からインテリアをカスタマイズすることが可能で、マセラティのレースの伝統を反映し、スポーティな専用シートおよびステアリング形状、カーボン素材の組み合わせによってスパルタンなイメージを楽しめる「スポーツ・パック」に加え、イタリアの上質なクラフツマンシップの伝統を取り入れ、幅広い素材と特別なコンテンツを取りそろえた「ラグジュアリー・パック」を用意した。

そしてこの「ラグジュアリー・パック」には世界屈指のファッションブランドであるエルメネジルド・ゼニアによる特注シルクと最高級イタリア・レザーを組み合わせた「ゼニア・エディション・インテリア」も含まれており、その他、多彩なオプション装備を取りそろえている。

また、「レヴァンテ」には、車外の空気環境を計算し、有害物質が車内に入るのを防止する「エア・クオリティ・センサー」が標準装備となる。

マセラティ タッチ コントロール プラス(MTC PLUS)システム

マセラティ レヴァンテ(ラグジュアリー・パック)

ダッシュボード中央には8.4インチ「マセラティ タッチ コントロール プラス(MTC PLUS)システム」を導入した。

日本市場においては、イタリア車として初め「Android Auto」と「Apple CarPlay」に対応。MTC PLUSシステムを使い、車の多くのシステムや機器に簡単にアクセスできる。※Android Autoは2016年5月現在、日本でのサービスは未提供

また、MTC PLUSには、カーラジオ、Bluetooth、ナビゲーションシステム、スマートフォンなどの外部ソースへのアクセス機能が備わり、Aux-In、USBソケットやSDカードリーダーを使用しての音楽再生や、車両が停止している時にディスプレイで映像や画像を観ることもできる。

MTC PLUSでは、フロントシートヒーター、エアコン、ステアリングヒーター、グローブボックスロック、リアウインドウブラインド(オプション)の操作もコントロールすることができる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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