ブリヂストン、「DRIVEGUARD」を欧州初展示 ~ジュネーブショー2016~
ブリヂストンは、3月1日~13日に、スイスで開催される「ジュネーブ国際モーターショー」に出展する。
ブースでは、ブリヂストングループが取り組む「イノベーションで一人ひとりを支える」をテーマとして、「イノベーティブな世界観」と「心地よい、おもてなし空間」をベースに、「環境」「安全・安心」「ワクワク」「プレミアム」のメッセージの下、下記3つのエリアに分けて同社グループの製品や技術を紹介する。
今回は、タイヤの空気圧がゼロになっても、所定のスピードで一定距離を走行できるランフラットテクノロジーを採用したDRIVEGUARDを欧州モーターショーでは初めて展示する。
▼技術イノベーションゾーン
タイヤの空気圧がゼロになっても、所定のスピードで一定距離を走行できるランフラットテクノロジーを採用した「DRIVEGUARD」を主軸に、これまでのタイヤとは全く異なる狭幅化によって空気抵抗を低減し、大径化により転がり抵抗を大幅に低減する次世代低燃費タイヤ「ECOPIA with ologic」など、同社の技術イノベーションを代表する商品・技術を展示する。
▼プレミアムカテゴリー商品ブランドゾーン
グローバルプレミアムブランドであるPOTENZA(ポテンザ)、TURANZA(トランザ)の代表的な商品や、「POTENZA S001」を装着するBMW「i8」を展示する。
▼Firestoneブランドゾーン
Firestoneブランドのヒストリーや欧州向けに販売している補修用タイヤの展示と共に、今年で100回記念レースを迎え、同社グループが独占してタイヤ供給を行っているインディカーレースの映像を通じて、同ブランドについて紹介する。
また同日、ブリヂストンが協賛する“世界各地域及び各国で発売される新車から選考される国際的な自動車賞「ワールドカーオブザイヤー(WCOTY)」”のノミネート車種が、同社ブースにて発表される。
1. 「DRIVEGUARD」
「DRIVEGUARD」は、タイヤの空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行可能とすることで、急なパンクでも安全な場所まで移動して停車できるランフラットテクノロジー(RFT)を採用した乗用車用タイヤである。
従来、RFT採用タイヤは技術的な背景や専用ホイールが必要となることから、装着可能な車両が限られていたが、「DRIVEGUARD」は装着に際しホイールを選ばないため、これまでRFT採用タイヤを装着できなかった車両など、より多くのユーザーが利用できる。
また、使用されずに廃棄されることの多いスペアタイヤ(応急用タイヤ)が不要になることで、省資源化及び車両軽量化による燃費向上に貢献する。
2. 「ECOPIA with ologic」
「ECOPIA with ologic」は、低燃費性と安全性を高次元で両立する同社独自の「ologic」技術を搭載した次世代低燃費タイヤである。
タイヤの大径化により接地部分の変形を抑制し、車両の燃費向上に関わる転がり抵抗を低減するとともに、狭幅化により走行時の空気抵抗も低減している。更に、タイヤ進行方向に長い接地形状と専用パタンやコンパウンドを組み合わせることで、濡れた路面や乾燥路での高いグリップ性能も確保した。
3. 「エアフリーコンセプト」
「エアフリーコンセプト」は、タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポークが荷重を支えることで、空気の充てんが不要となり、省メンテナンス性に優れるとともに、パンクの心配が無くなる同社独自技術である。
タイヤトレッド部のゴムを含め、リサイクル可能な材料を使用し、資源の効率的な活用に貢献する。さらに独自技術により優れた低転がり抵抗性能を追求し、CO2排出量削減にも寄与することで、環境面と安全面において、より高次元でのサポートができるものと考えている。
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