日産、ナイジェリアで自動車生産を開始
日産は、新ナイジェリア自動車政策発効後、大手自動車メーカーとして初めてナイジェリアで自動車生産を4月25日から開始。今回、ナイジェリアで初めて生産する車種「パトロール」が、ラゴスの組立工場においてオフラインした。
日産は、高い成長を続ける市場での事業の拡大を推進している。2016年度末までに営業利益率8%を達成するというコミットメントを掲げた中期経営計画、「日産パワー88」の達成に向けて、アフリカにおいても飛躍的な成長を目指している。日産は、高成長市場戦略の一環として、メキシコおよびブラジルで工場を開設した。また、インドネシア、タイ、中国では様々なプロジェクトを実行している。更に昨年は、ミャンマーで、経済開放後に初めて自動車生産を行う自動車メーカーとなることを発表した。
ルノー・日産アライアンスと西アフリカのスタリオングループの間で昨年調印された覚書に基づき、ナイジェリアのユーザーのために、初のナイジェリア製車種となる「パトロール」の生産を開始した。昨年の覚書の調印後、日産はナイジェリアでの生産をグローバルスタンダードとする準備をいち早く整えた。
先日、急速に成長するナイジェリア経済が南アフリカ全体の経済を上回った。この後すぐに、はじめての日産車が生産された。アフリカ大陸での販売台数を2012年末の11万台から2016年までに倍増させる中期成長計画を掲げる日産にとって、アフリカ最大の人口を擁するナイジェリアは、極めて重要な存在である。アフリカにおける日産の成長戦略は、今年ナイジェリアで導入された国内の自動車産業発展を目指した新しい自動車産業政策により、勢いを増している。
日産は金融、小売、通信、映画など様々な産業が急成長するこの石油資源に恵まれた国において、更に需要が拡大すると見込んでいる。同社は「パトロール」に加え、「アルメーラ」と「NP300」の生産も計画。生産は5月初頭に始まり、8月には量産を開始する予定。日産はこの3車種によって同市場でのプレゼンスをあげていく予定としている。
日産専務執行役員(アフリカ・中近東・インドマネジメントコミッティ議長)で秦孝之氏のコメント
「日産にとってアフリカは、戦略的成長の拡大に向けた推進役です。アフリカ市場は、自動車への需要が急速に増えています。私たちは、新自動車政策が発表された後、たった7か月で最初の車両を生産いたしました。ナイジェリアでの生産開始に向け迅速に取り組んできたことで、先発者としての利益を確保しようとしています。」
南アフリカ 日産社長(サハラ以南のアフリカ地域を担当)マイクウィットフィールド氏のコメント
「日産は、南アフリカの自動車産業の基礎を築いたパイオニアです。今、私たちは再び、アフリカにおける生産の最前線にいます。今回は、大きなポテンシャルを有しているナイジェリアです。日産は、ナイジェリアおよびアフリカの経済成長において、パイオニアとしての役割を果たしていきたいと思っています。」
「私たちは、ナイジェリア政府が自動車関連の法規を施行したことに感謝しています。これは結果的に我々の投資につながり、すでにナイジェリアにおいて日産の独占販売会社となっているスタリオングループと協力し生産を開始するという日産の決断の決め手となりました。」
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