トヨタ 新型RAV4 ハイブリッドモデル 実燃費レポート|人気SUVの最上級グレードの実力を試す(3/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一・茂呂 幸正
新型RAV4 ハイブリッドモデル 実燃費レポート|郊外路編
■新型RAV4 2.5リッター ハイブリッド(4WD) 郊外路での実燃費:23.8km/L
郊外路 実燃費 | WLTC 郊外モード | |
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2.5リッター ハイブリッド 4WD | 23.8km/L | 22.4km/L |
2リッター ガソリン 4WD | 13.8km/L | 15.3km/L |
新型RAV4ハイブリッド4WDは郊外路で23.8km/Lと、SUVという不利を感じさせない素晴らしい燃費を記録した。これだけの燃費を記録した要因としては、トヨタの2モーターハイブリッドの元々の完成度の高さに加え、新世代のエンジンの熱効率の高さや、回生制動の効率の向上によりバッテリーの電気が貯まりやすく、EV走行できる領域が増えたことや、エンジンの負担が減っていることが大きく貢献していると考えられる。
郊外路編では主にハンドリングと乗り心地の印象をお伝えする。
ガソリンモデル同様、ハンドリングのクオリティは高い
新型RAV4 ハイブリッドモデルのハンドリングは、全高の高いSUVながらロールは抑えられており、ロールの起き方もジワリとしたもので不安感はない。ライントレース性(ハンドル操作に対するクルマの動きの正確さ)もよく、峠道などでもほぼ乗用車として運転できる。これは新型RAV4 2リッター ガソリンモデルも含めた、最近のSUVの流れに沿ったものである。
しかし新型RAV4 ハイブリッドモデル 4WDは新型RAV4 2リッター ガソリンモデルと同様に、ライントレース性のレベルが非常に高いため、より乗用車に近い感覚で乗れ、とても運転しやすい。またメーター内に表示される前後の駆動力配分の動きを見ているとかなりリアに配分していることが多く、この点もコーナーでの楽しさや、曲がりやすさに貢献していると思われる。
乗り心地の良さはハイブリッドモデルが一枚上手
乗り心地も大きな凹凸を通過する際に僅かな硬さを感じることはあるが、その硬さも18インチタイヤを履くことを考慮すれば許容できる範囲で、路面の凹凸の大きさや形状によっては「コトン」という上品な音を伴いながらしなやかに通過できることもしばしばと、乗り心地もとても優秀な印象だ。
なお2リッターガソリンモデルと比べると、ハイブリッドモデルの方がタイヤの違い(燃費テストに起用した2リッターガソリンモデルのアドベンチャーは19インチ)や車重の重さによるものなのか全体的にマイルドで、乗り心地は一枚上手だった。
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