トヨタ 新型RAV4 ハイブリッドモデル 実燃費レポート|人気SUVの最上級グレードの実力を試す(2/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一・茂呂 幸正
新型RAV4 ハイブリッドモデル 実燃費レポート|市街地編
■新型RAV4 2.5リッター ハイブリッド(4WD) 市街地での実燃費:21.7km/L
市街地 実燃費 | WLTC 市街地モード | |
---|---|---|
2.5リッター ハイブリッド 4WD | 21.7km/L | 18.1km/L |
2リッター ガソリン 4WD | 10.7km/L | 11.5km/L |
新型RAV4 ハイブリッド 4WDは、市街地で新型RAV4の2リッター ガソリンがアイドリングストップを持たないこともあり、倍以上となる21.7km/Lという、車重が約1.7トンあるミドルSUVであるのを考えれば望外といえる素晴らしい燃費を記録した。
市街地編ではハイブリッドと先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)を使った印象を中心にお伝えする。
※注記:メーカーでは高速道路、自動車専用道路以外の一般道でのACC使用は推奨していない
ハイブリッドはかなり好印象! とにかく楽
EV走行できる領域も広く、静かで快適なトヨタの2モーター ハイブリッドが市街地では乗っていて非常に楽で、かつ快適なのも他のトヨタのハイブリッドカーと同様だ。さらに静粛性に関してはエンジンが加わったのが分からないことも多々あるほどで、完成されたトヨタの2モーターハイブリッドながら、今も細かい進歩が続いていることが確認できた。
なお普通に乗っていて、スタート時にモーターのみで加速できるスピードはおおよそ時速30km/h、40km/hまでモーターのみで加速できるということもしばしばあり、EVモードの加速上限は時速60km/hだった。
またクーラーが必要な時期になると停止中エンジンが止まったままでも駆動用バッテリーの電気を使って涼しく快適な車内をキープしてくれる電動エアコンは非常に有難く、テストした日の気候であればエアコンのためにエンジンが掛かることはなかった。
ACCは疲労低減に大きく貢献
市街地でACCを使った印象は、2リッター ガソリンと同様に、停止のためのブレーキのタイミングが少し遅いことがあるのと、停止からの先行車の追従が「もう少し早くても」と感じることがあった。
しかし三段階から選べる車間距離は適切で加減速もスムーズで、特に渋滞中には疲労低減につながる有難い運転支援であった。
加えて加速の際のレスポンスに優れるモーターを積むハイブリッドカーとACCの相性はよく、ACC使用中のスムーズさは2リッターガソリンよりも1枚上手だった。
ハンドル操作に関しても、新世代のトヨタセーフティセンスは、カメラが白線を読めることは少ない市街地でも先行車の通った軌跡を読むことで操舵支援が行われることがしばしばあった。
停止中に関しても、ACCを使って停止した際には電動パーキングブレーキを使っているため停止が保持される。またACCを使っていなくてもブレーキホールド機能をオンにしておけば、ブレーキペダルを踏み続けなくても停止がキープできる点も疲労低減に貢献していた。
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