【2023年】トヨタ 新型ルーミーとダイハツ 新型トールは215万円前後のハイブリッドモデルを追加して2023年末にも登場! ボディサイズや燃費、乗り心地、価格など進化ポイントを徹底予想

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/トヨタ自動車/ダイハツ工業
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トヨタのコンパクトミニバンであるルーミーと兄弟車であるダイハツ トールは2016年に登場し、今年で7年を迎えます。設計は少し古さも感じられますが、2023年1〜6月の登録台数は1か月平均で約7600台と売れている人気の車種です。

そんなルーミー、トールが2023年末にもフルモデルチェンジが行われるとの情報が入りました。今回は注目のハイブリッドモデルなどの価格やボディサイズ、変更点などをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 単一車種としては登録車で最も売れているトヨタ ルーミー! 2023年末〜2024年初頭にフルモデルチェンジを予定
  2. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールのボディサイズ|5ナンバーサイズの運転しやすさは継承されそうだ
  3. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールのエンジン|大人気の新型ライズ&ロッキーにも追加されたハイブリッドを設定
  4. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの燃費|現行型と比べて10%の燃料代を節約できる
  5. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの乗り心地は現行型に比べて改善されそうだ
  6. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの内装や荷室、室内空間|使い勝手はそのままに後席の乗り心地が向上
  7. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの先進安全機能|衝突被害軽減ブレーキの検知能力がアップ
  8. トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの価格|ノーマルエンジンが185万円、ハイブリッドは215万円前後と予想

単一車種としては登録車で最も売れているトヨタ ルーミー! 2023年末〜2024年初頭にフルモデルチェンジを予定

小型/普通車の登録台数ランキングでは、トヨタ ルーミーが長年にわたり上位に入っています。発売は2016年ですので、今年で7年が経過しますが、2023年1〜6月の登録台数は1か月平均で約7600台でした。2022年は約9100台に達しています。

ちなみに最近の小型/普通車登録台数ランキングでは、トヨタの新型ヤリスと新型カローラ、日産 新型ノートが上位に入りますが、これらは複数のボディを合計したシリーズ全体の数字です。

新型ヤリスであれば、シリーズ全体の約50%をSUVの新型ヤリスクロスが占めます。2位の新型カローラシリーズも、約45%がSUVの新型カローラクロスです。

3位の新型ノートも、ベーシックな新型ノートと上級の新型ノートオーラが半数ずつ分け合っています。

そこでボディタイプ別の登録台数を割り出すと、2022年の小型/普通車ではルーミーが1位でした。

この高い人気を誇るルーミーが、姉妹車のダイハツ トールと併せてフルモデルチェンジされます。トヨタの販売店では以下のように説明しました。

「新型ルーミーの詳細なスケジュールは聞いていませんが、2023年中に概要は分かるでしょう。エンジンは直列3気筒1.2Lになり、ハイブリッドも用意するようです」。

新型ルーミーと新型トールに関して、分かりにくいのは発売や受注の開始時期です。ダイハツでは、側面衝突試験の認証申請に関する不正行為が2023年4〜5月に発覚しました。ダイハツの販売店では「不正行為の影響で、7月に生産を始める予定だった次期ムーヴのスケジュールが、すべて先送りになりました」と述べています。

それでも新型ルーミーと新型トールの開発が進められている以上、認証申請に関する問題が落ち着けば、フルモデルチェンジが実施されます。スケジュールとしては、2023年10月から開催されるジャパンモビリティショー2023(東京モーターショーの発展型)にプロトタイプが参考出品され、2023年末から2024年初頭に発売される可能性が高いです。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールのボディサイズ|5ナンバーサイズの運転しやすさは継承されそうだ

それでは新型ルーミーと新型トールの概要を予想しましょう。

まずボディサイズは、現行型の全長:3700mm(標準ボディ)、全幅:1670mmに近い大きさとなるでしょう。ボディを極端に大型にすると、ルーミーとトールの大切な特徴とされる運転のしやすさを損なう心配があるからです。またボディサイズを大きくしてしまうとトヨタのコンパクトミニバン、新型シエンタに近付き、差別化しにくくなる心配もあります。

それでも全長が3800mm前後まで伸びる可能性はあるでしょう。新型ルーミーと新型トールでは、プラットフォームがコンパクトSUV(ボディサイズは全長3995mmx全幅1695mmx全高1620mm)のトヨタ 新型ライズやダイハツ 新型ロッキーと同じタイプに刷新されるからです。

新型ライズと新型ロッキーのホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2525mmですので、新型ルーミーと新型トールも、35mm拡大して同じ数値になる可能性が高いです。そうなると全長も100mmほど伸ばされ、3800mm前後と予想できます。

新型ルーミーと新型トールの全高は現行型と同じく1750mm前後で、後席側のドアはスライド式となるでしょう。ルーミーとトールの特徴は、5ナンバーサイズの短いボディで運転しやすく、高い天井で車内は広く、スライドドアによって乗降性が良いことです。

この特徴は新型ルーミーと新型トールにも受け継がれるため、ボディサイズと外観の基本デザインに大きな変化はありません。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールのエンジン|大人気の新型ライズ&ロッキーにも追加されたハイブリッドを設定

その代わりメカニズムや走行性能は大きく変更されそうです。新型ルーミーと新型トールのエンジンは、販売店のコメントにもあった通り刷新されます。

現行型のエンジンは、直列3気筒1Lのノーマルタイプとターボですが、新型ルーミーと新型トールは、新型ライズや新型ロッキーと同じく設計の新しい直列3気筒1.2Lと1.2Lのeスマートハイブリッドが搭載されます。その効果で、動力性能は1.2倍に高まります。

エンジン効率が向上することで、スピードに比例してエンジン回転数が高まって起こる現行型の耳障りなノイズも改善されます。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの燃費|現行型と比べて10%の燃料代を節約できる

新型ルーミーと新型トールの車両重量は、背の高いボディによって新型ライズや新型ロッキーよりも少し重くなりますが、WLTCモード燃費は同程度となりそうです。

新型ルーミーと新型トールでは、2WDのノーマルエンジンが21km/L前後、eスマートハイブリッドは28km/L前後と予想。ノーマルエンジンでも、軽自動車のダイハツ 新型タントに近い低燃費を実現するでしょう。

現行ルーミーの1LノーマルエンジンはWLTCモード燃費が18.4km/Lなので、新型ルーミー、新型トールに乗り替えると燃料代を約10%節約できる計算です。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの乗り心地は現行型に比べて改善されそうだ

新型ルーミーと新型トールのプラットフォームも新型ライズや新型ロッキーと同じ設計の新しいタイプに改められ、サスペンションの設計も見直されます。

新型ルーミーと新型トールのホイールベースが35mm伸びれば、走行安定性と乗り心地のバランスも向上するでしょう。

現行ルーミーは、ステアリング操作に対する車両の動きが曖昧で、危険を避ける時には後輪の接地性が下がりやすいです。乗り心地にも粗さを感じますが、新型ルーミーと新型トールではこれらの欠点が払拭されます。

ライバル車のスズキ 新型ソリオ、同じトヨタの新型シエンタなど、空間効率の優れたほかの小型車と乗り比べても、違和感を生じない仕上がりになるはずです。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの内装や荷室、室内空間|使い勝手はそのままに後席の乗り心地が向上

新型ルーミーと新型トールの居住性は、現行ルーミーで不満のあるインパネ周辺の質感と、後席の座り心地が改善されるでしょう。

新型ルーミーの後席は床と座面の間隔に余裕を持たせて着座姿勢が最適化され、座面の造りも柔軟になるでしょう。

その一方で、現行ルーミーのセールスポイントとされる収納設備は、新型ルーミーと新型トールでも豊富に装着されるでしょう。後席を格納して床を反転させると、汚れを落としやすい素材が貼ってある工夫も継続採用されるはずです。タイヤが汚れた自転車を積んだ後など、清掃がしやすく便利に使えます。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの先進安全機能|衝突被害軽減ブレーキの検知能力がアップ

新型ルーミーと新型トールの装備は、衝突被害軽減ブレーキを中心とした安全装備と運転支援機能が進化されそうです。

衝突被害軽減ブレーキは、歩行者や車両(自転車を含む)の検知能力を現行型以上に向上させるでしょう。後方の並走車両を検知して知らせる機能なども採用され、安全性をバランス良く高められます。

トヨタ 新型ルーミー、ダイハツ 新型トールの価格|ノーマルエンジンが185万円、ハイブリッドは215万円前後と予想

新型ルーミーと新型トールの価格は、安全装備などが進化する分だけ値上げされますが、大幅な価格アップとはならないでしょう。コンパクトカーでは価格の割安度が重視され、大幅に値上げすると、売れ行きが下がるからです。ボディの大きな新型シエンタも、最も安価な1.5Xの5人乗り(2列シート)が195万円で用意されているため、新型ルーミーと新型トールは価格の重複を避ける必要もあります。

現行ルーミーの標準ボディにノーマルエンジンを搭載するGグレードの価格が175万3500円ですので、これに相当する新型ルーミーと新型トールの買い得グレードは、実用装備を充実させて185万円前後でしょう。

eスマートハイブリッドは、新型ライズと新型ロッキーでも価格が割安に設定されています。そのため新型ルーミーと新型トールでは、ノーマルエンジンに比べて25〜30万円の上乗せで設定されると予想されます。そうなるとeスマートハイブリッドの買い得グレードは210〜215万円程度に落ち着くでしょう。

この価格帯には、トヨタ 新型ヤリス ハイブリッドG(214万5000円)、ホンダ 新型フィット e:HEVホーム(217万5800円)、スズキ 新型ソリオ マイルドハイブリッドMZ(209万4400円)など、電動機能を搭載したコンパクトカーの買い得グレードが集まっています。

以上のように、新型ルーミーと新型トールの売れ筋グレードは、ノーマルエンジンが185万円、eスマートハイブリッドは215万円前後に設定され、優れた実用性と買い得度がアピールポイントとなりそうです。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/トヨタ自動車/ダイハツ工業】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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