トヨタ新型クラウン2.5ハイブリッド実燃費レポート|見た目だけじゃない!?15回目の進化を検証してみた(3/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:小林岳夫・永田恵一
トヨタ新型クラウン2.5ハイブリッド実燃費レポート|郊外路編
新型クラウン2.5ハイブリッド 郊外路での実燃費 21.7km/L
トヨタ新型クラウン実燃費レポート|郊外路編 | ||
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車種名 | 市街地実燃費 | カタログ燃費(WLTCモード) |
新型クラウン2.5ハイブリッド | 21.7km/L | 24.0km/L(20.8km/L) |
先代初期型クラウンハイブリッド | 18.9km/L | 23.2km/L |
現行カムリハイブリッド | 23.3km/L | 28.4km/L |
新型クラウンの2.5リッターハイブリッドは、郊外路でも21.7km/LというWLTCの郊外路モードをも上回る燃費を記録した。
好燃費の要因は、市街地と同様にエンジンの熱効率の向上と高さが大きいと思われる。
いずれにしても、新型クラウンは、カタログ発表以上に燃費が改善されていることが確認できた。
正確で軽快なハンドリング
郊外路では新型クラウンの2.5リッターハイブリッドのハンドリングと乗り心地を中心にお伝えしよう。
まず、ハンドルの重さ自体は軽めながらハンドル操作に対する車の動きは非常に正確で、ラージセダンながら軽快に車が動いてくれる。さらに、ボディ剛性が高い新しいTNGA Lプラットホームナロー版の恩恵なのか、車にガッシリとした強さが感じられ、曲がりながら荒れた路面を通過する際にも安心感が高く、先代モデルからの劇的な基礎体力の向上を感じた。
全体的にスポーティな部分は薄いが、クラウンの標準グレードという大人しい性格には合っており、好感を持った。
低速域ではらしくないゴツゴツ感が残念
高速道路のペースまでスピードが上がるシーンや、路面の大きな凹凸を通過するといったシーンの乗り心地は、上下動こそやや大きいもののクラウンらしくショックを柔らかく受け止めてくれ快適。だが、スピードが低い時や路面の小さめの凹凸を通過する際にはクラウンらしくないゴツゴツ感があるのが少し残念であった。
このあたりはレクサスLSほどではないにせよ、TNGA Lプラットホームの新しさゆえの熟成不足によるものかもしれない。
別の機会にスポーティな性格のRSアドバンスの2リッターターボに乗った際には、タイヤが18インチと大きいのも含め全体的に固めな印象。AVS(可変ショックアブソーバー)の効果もあるのかテストに使った2.5リッターハイブリッドの標準グレードで感じたゴツゴツ感のような悪さを感じることがなく、好みによってはRS系の方が合うこともありそうだ。
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