スバル レヴォーグ 燃費レポート/国沢光宏(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
直噴+アイドリングストップ採用で大幅に向上
最も厳しい使用環境が街中の渋滞。あまり知られていないことながら、今までの水平対向エンジンってアイドリングや低回転域での燃費は厳しかった。しかし直噴になって燃焼のコントロール範囲が増え、アイドリングストップも採用した結果、これまた大幅に向上している。平均車速20km/h程度の乗り方だと12km/Lくらい走る。
参考までに書いておくと、平均車速20km/hは東京都内の一般的な流れ。エアコンやヒーターを入れなければ長い時間アイドルストップするため、東京都内すら12km/Lくらい走ってくれます。先々代レガシィだとターボ無しエンジンでも10km/L以上走らなかった。30%以上改善していると理解していいと思う。
私なら迷うことなく1.6リッターを選びます
以上は両極端のケース。普通の燃費についちゃ12~23km/Lの中に入る。例えば高速道路でクルーズコントロールを100km/hにセット。太平洋側の東京から日本海側の新潟まで走って18km/Lくらいをイメージしてもらえばいいだろう。一般道で片道30kmくらいの距離の通勤モードなら15~18km/L程度。
2リッターになるとどうか?車重や空気抵抗は同じ。したがって高速道路や一般道を巡航しているときの燃費は1.6リッターと大差無い。ただアイドリングストップが付かないため、信号待ちなどある街中に入った途端、実用燃費がイッキに落ちてしまう。前述の東京都内モードで10km/Lを切る。
加えてハイオクを使うと(レギュラーを使うことも可能)、ガソリン価格もリッターあたり11円高い。300馬力のエンジンがもたらす爽快な加速フィールを味わいたいなら300馬力が必要なれど、日本の交通モードなら170馬力の1.6リッターだって十分パワフル。私なら迷うことなく1.6リッターを選びます。
詳しい燃費テストは近々弟子の永田がレポートすると思うので、そちらの結果も楽しみにして欲しい。
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