『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/Blaze(2/2)

  • 筆者:
  • カメラマン:オートックワン編集部
『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/Blaze
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【それでも個性を失わせない為の、変わらない信念】

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そんな中でも、各社による個性を失わせない為の変わらない信念を感じたのが2つ目だ。

前述のAクラスでは、新しい価値観を導入する一方でメルセデス・ベンツらしいインテリアデザインと質感を堅持していた。また、フェラーリが発表したラ・フェラーリも環境性能に配慮をしつつ圧倒的な性能と存在感を堅持していた。その他、多くのメーカーが新しい価値観を満たしつつ、変わらない信念を堅持していた事が印象に残っている。

この2つを通して、新しい価値観の導入と、変わらない信念は相反するものではない事を実感した。

新しい価値観をはじめとする従来と異なる考え方を認めることは、多くの人にとって難しいものだ。この段階で新しい考え方を認めず、自身の考えを貫く事は信念ではなく“意地”だろう。そして、その意地を貫く事は時代に淘汰されてゆく事を意味する。

『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/Blaze

では、新しい考えを認め次々に時代に応じて取りいれて行く。これはこれで一つの考え方としてあり得ると思うが、作られるクルマは時代によって使い捨てられる”消耗品”と呼べるだろう。

恐らく、今世界中で売れている多くのクルマはこういった“消耗品”の類ではないだろうか。

【昨日では考えられない事、顧客が考えていないことを具現化し、感動を創造する】

『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/Blaze

その時代に合った売れるクルマを作り、決まったモデルチェンジサイクルで更新してゆく。これはこれで的を得ているとは思う。

だが、新しい考えを認めその上で自身が大事にする思いを貫くという次の段階に至ってこそ、クルマは魅力的な商品になるのではないだろうか。

この時点に至った思いは“信念”と呼べるだろう。この信念に基づいて作られるクルマは常久しい存在である“恒久品”となる資質を備えていると思う。

言い換えればこれは、どの時代においても、“クルマを見ただけでメーカーのイメージが思い浮かぶ”という事でもある。このような新しい考えを認め、信念を堅持しているメーカーが特に欧州には多い事を強く感じた。

『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/Blaze

そしてその根底には、今日よりも良い明日を目指すという共通の思いがあるのではないだろうか。

今日よりも良い明日、すなわち昨日では考えられない事、顧客が考えていないことを具現化し、感動を創造する事こそものづくりの原点である。

あまりにも当たり前すぎて忘れてしまいがちなこの原点を、ジュネーブモーターショーを通して改めて実感した。

この思いを忘れずに、子供がクルマに憧れを抱くきっかけになる、そんなクルマをいずれは作れるようになりたいと思う。

[レポート:Blaze/Photo:オートックワン編集部]

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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