カーソムリエ学生選手権で選ばれた学生3名による、ジュネーブモーターショー2013速報レポート!【2日目】

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カーソムリエ学生選手権で選ばれた学生3名による、ジュネーブモーターショー2013速報レポート!【2日目】
ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち! ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち! ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち! ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち! Blazeさん Yutaさん ttrsさん 画像ギャラリーはこちら
ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち!
ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち!ジュネーブモーターショー2013にて、オートックワン特派員たち!

カーソムリエ学生選手権において、ジュネーブへの切符を手にした3名によるジュネーブモーターショー2013の速報レポート!

※カーソムリエとは

ジュネーブモーターショー取材の2日目、初日は各メーカーカンファレンス取材がメインでしたが、この日は普段見れないクルマなどを直接、見て、触れる時間がたっぷり!

さて、カーソムリエ特派員たちは、何を感じたか!?

※1日目のレポートについてはこちら!

Blazeさん

Blazeさん

カーソムリエ検定ベストスコア:100点/カーソムリエランキング:2位

所有しているクルマ:マツダ ロードスター

二日目は各社のクルマについてより近く、直接見て触って感じることができた一日となった。これを通して感じたのは、クルマ作りの上では実際にモノを作ってこそ分かる部分がある、という事だ。

今の世の中モノを作る上では、コンピュータ上で様々な試行錯誤を繰り返すシミュレーションが重宝される。シミュレーションでは実際にモノを作る必要がないから、試作品を作る時間も資金も必要がない。また、形状や数値の変更も容易な為、最適な値を導き出す時間も短縮される。

だが、シミュレーションだけでは分からない、現実にモノを作った時に分かる事、シミュレーション上で作られたものを、実際に手足を動かし、五感を使って使い勝手の良いものにしてゆく調律は良いモノを作る上では欠かせない要素だ。

例えば、シトロエンC1では限られた条件の中で、いかに高品位に見せるか、その見せ方、処理方法が非常にうまくまとめられていた。またゴルフではシートスライド調整レバー位置が、シートに深く腰掛け背もたれに背を付けたままでも手が届く位置になっていてスライドが行いやすかった。

これらの例は、実際にモノを作って手足を動かさない限りは分からないし、気がついて改良する為には蓄積された経験値が必要となる部分だ。そして、こういった人間の感性に準じたクルマこそ広く受け入れられるのではないだろうか。

近年は競争の範囲が広まりコスト削減を迫られる事が常であるが、肝心の商品に魅力を感じなければ元も子もない。実際にクルマを見て、触って、五感を使って調律する事の重要性を改めて感じた。

Yutaさん

Yutaさん

カーソムリエ検定ベストスコア:100点/カーソムリエランキング:3位

所有しているクルマ:VW GolfⅤTSI-TL

昨日のレポートには書きませんでしたが、実は自分の中でプレスデイごとにテーマを設けていました。1日目は「アンヴェイルの瞬間&海外ショーの雰囲気を体感」、2日目は「日本未導入メーカー、カロッツェリアに訪問」としていました。

1日目はLa-Ferrariや4Cのアンヴェイルを目の前で観ることができたので、テーマ通りに行きました。しかし、1日目を終えて何かモヤモヤしたものが心の中に有りました。それは何だったのか?

プレスカンファレンスを聞いて、写真を撮って・・・などあまりにも受動的すぎて技術面、ブランドの展望についての疑問が聞けずに多く残っていました。2日目には前日目にした飯田裕子さんの「ジャーナリスト魂」をマネしてもっと自発的に動こうと思っていました。

プレスデイの2日目が始まると、前日よりも多くのメーカー説明員の人たちがショーカーの周りにいました。そこで、プレスカンファレンスで手に入るプレスキットや実車を目の前にした時に見つかった疑問を積極的に質問し、答えてもらおうと思い様々な事を聞いてみました。

すると新技術をプレス向けの書類を実車を目の前にしながら説明してくれました。大部分の疑問は消えたように思います。さらに、テーマにあるように日本未導入メーカーやカロッツェリアにも足を運びました。

そこで、特に印象に残ったのがKiaとDaciaです。KiaはVW・Audiグループのデザイナーであったペーター・シュタイアー氏が指揮をとっているため、外装はとてもクールで深く印象に残りました。しかし、インテリアなどはまだまだチープな印象も受けましたが、日本車がさらに進化しないと追いぬかれるのも時間の問題なのか・・・そう思えるような出来でした。

Daciaは新興国向けのメーカーのため、どのモデルもチープで日本では間違いなく売れないと思われるような出来でしたが、巨大な自動車市場を持つ新興国で安価ながらも利益を上げるために潔くコストカットするというその考えはとても合理的であるとともに、ビジネススタイルとしては至極真っ当なように思えました。

メーカーの人から直接様々な話を聞き、車両に触れてみて改めて日本は特殊な市場であるけれども、まだまだ負けてはいない、と感じました。

ttrsさん

ttrsさん

カーソムリエ検定ベストスコア:90点/カーソムリエランキング:47位

2日目のモーターショーでは、カンファレンスが中心だった1日目で見切れなかった各メーカー自動車の材質や、肌触り、機能を確認することが出来た。

今回は日本車とそれ以外の欧米や、新興国の大衆車を中心に、装備や素材の違いについて着目した。

欧州ではVWグループをはじめとして共通のプラットフォームを使用するなど様々な車種間でかなりのパーツを流用しており、日本ではお目にかかれないシュコダやセアトにもそれが確認出来たので、改めてグループ全体で効率化が図られてコスト削減がなされてるかということを実感した。

しかし、そのコスト削減の中にも配色やスイッチの配置に工夫を凝らし、素材その物はプラスチックであってもファンシーな色にしてみたり、または光沢のある黒にして高級感を出そうとするなどして、メーカー間で差異化を図ろうとしていたことにも興味深かった。

また、その部品や素材含めた自動車の移動する手段としての機能だけでなく、カーナビゲーションを更に進化させ、ソーシャルネットワークに接続して外部と常にコミュニケーションを行えたり、インターネット経由で音楽をDLして車内で流せたりとインターフェイスの部分が発達して、新たな車の付加価値として進化していくことに期待を持てた。

この度のモーターショー見学は全て見尽くすには足りなさすぎる時間ではあったが、一緒に見回った同世代の人たちと意見や感想を述べながら、それまでとは異なった視点で見られて非常に有意義な時間を過ごせたと思う。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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