ホンダ フィットが2019年秋フルモデルチェンジ! 小型車用“i-MMD”で低燃費と走りを両立! 価格やスペックを徹底予想(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
全長が4m以下の運転しやすいボディに、1.3~1.5リッターエンジンを搭載するコンパクトカーの代表格「ホンダ フィット」が間もなくフルモデルチェンジを実施する。4代目モデルは新しい2モーター式ハイブリッドシステムを搭載し一新するという。その概要について、自動車評論家の渡辺 陽一郎がいち早く最新情報をお届けする。
ホンダ 新型フィット最新情報【2019年10月25日更新!】
以下の記事は2019年5月24日に更新された記事です。ホンダ 4代目新型フィットの最新情報は上記のリンク先記事を併せてご覧ください。
コンパクトカーの代表「フィット」は次期4代目モデルでどう生まれ変わる!?
最近は軽自動車の人気が高く、新車として売られるクルマの40%近くを占めるが、走りの良さも考慮に入れるとコンパクトカーも魅力的だ。軽自動車に比べると、エンジン排気量が拡大されて動力性能に余裕があり、車幅が広いから走行安定性も向上させやすい。
複数のクルマを所有する世帯では、税金の安い軽自動車が魅力だが(軽自動車を4台所有すれば、1.3リッターエンジンのコンパクトカー4台と比べて自動車税だけで1年間に総額約10万円節約できる)、1台だけなら差額はあまり広がらない。購入から3年を経過するまでの維持費(ガソリン代も1年間に1万kmで計算/車検費用は除く)は、背の高い軽自動車が概算で39万円、フィットなど1.3リッターエンジンのコンパクトカーが52万円くらいだ。1台当たりなら13万円の差額で、1年間にすると4万円少々の違いに収まる。
>>ホンダ フィット 歴代モデルを画像で比較[17枚]
特に今は背の高い軽自動車が増えて、価格がコンパクトカーと同等になった。燃費性能も同程度だから、税金を除くと出費の差が付きにくい。その結果、コンパクトカーがお買い得なカテゴリーになっている。
このようなコンパクトカーの代表がホンダ フィットだ。全長が4m以下の運転しやすいボディに、1.3~1.5リッターエンジンを搭載する。ハイブリッドもあるが、ノーマルエンジンでも燃費性能は良好だ。燃料タンクを前席の下に搭載するので、荷室の床が広く積載容量も大きい。後席も広く、頭上と足元の空間はミドルサイズセダン並みだ。
新型フィットの初公開は東京モーターショー2019会場で
フィットはまさにコンパクトカーの王道を行く実用的で買い得な車種だが、2019年中にフルモデルチェンジを受ける。ホンダの八郷 隆弘社長が事業方針説明会見において、次期フィットを2019年秋に開催される東京モーターショーで世界初公開すると述べたからだ。
ホンダカーズ(ホンダの販売店)でも「次期フィットは2019年8~9月に予約受注を開始して、同年10~11月に発売する」としており、コンパクトカーを買うなら次期フィットを見てから決めたいところだ。
次期フィットのボディスタイルは、基本的には現行型を踏襲する。フロントマスクの形状は、インサイトやCR-Vなど、今のホンダ車に共通するデザインだ。現行フィットに比べると、ヘッドランプを少し大きく見せて存在感を強める。
ボディサイドも現行型に似ているが、上下の太いキャラクターラインは抑えて、ドアパネルの曲面を強調する。
新型フィットのデザインは現行型より“上級”で飽きのこない雰囲気に
例えば今のBMW3シリーズやアウディA4も、キャラクターラインが控え目で、ドアパネルの造形にボリュームを持たせた。フィットも同じような効果をねらう。生産も難しい形状だから、少し上級のデザインといえるだろう。
現行型と同じくフロントウインドウの角度は寝かされ、ボンネットからフロントウインドウ、ルーフにかけるラインが滑らかに繋がる。ボンネットが短く見えるボディ形状で、車内の広さを強調した。
斜め前方には、視界を確保する三角形のサイドウインドウが備わり、このサイズは現行フィットよりも少し大きくなりそうだ。
全体的な見栄えは現行型に近いが、フェンダーのホイールが収まる部分の張り出しは少し強調され、塊感や安定感を強める。ボディパネルのキャラクターラインを抑えたデザインも含めて、飽きのこないコンパクトカーに仕上がりそうだ。
>>新型フィットにはホンダ初となる“小型車向けi-MMD”を搭載[次ページへ続く]
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