【上海ショー2013】ホンダ、高級車ブランド「アキュラ」の新型SUVコンセプトを発表~3年後には中国で生産へ~
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中国市場での市販化を前提とした小型SUVのコンセプトモデル
ホンダの高級車ブランド「Acura(アキュラ:日本未発売)」は、中国・上海モーターショー2013(第15回上海国際自動車工業展覧会)で、小型高級SUVコンセプトモデル「Acura Concept SUV-X」を世界初公開した。
3年以内に中国で現地生産へ
世界初公開された「Acura Concept SUV-X」は、中国市場をメインターゲットに開発した小型SUVコンセプトモデル。北米以外でコンセプトモデルのワールドプレミアを行ったのは、アキュラとしてはこれが初めてだという。
コンセプトモデルとはいえ、かなり大胆なスタイリングが目をひくAcura Concept SUV-X。ボディサイズなど具体的な数値は発表されていないが、ホンダの発表でも「小型SUV」とあり、コンパクトカーをベースとしたモデルのようだ。スタイリングのみならず、走りや環境性能の面でも優れており、いっぽうでSUVらしい居住性や荷室空間も確保されているという、いわば「イイトコ取り」な仕上がりが期待される。
なおホンダでは、Acura Concept SUV-Xをベースとした中国向け量産車を3年以内を目処に現地で生産し、発売する予定だと発表した。
■ホンダ 伊東 孝紳 代表取締役社長のコメント
「このAcura Concept SUV-Xの量産車は、中国で生産し、中国のお客様にお届けする予定です。Acuraの価値をより中国のお客様に身近に感じていただけるよう、中国での生産開始に向けて準備を進めてまいります。ダイナミックに発展する中国において、Acura、Hondaとも中国のお客様に喜んでいただける、かつ新しい移動の喜びをもたらす商品や技術の強化を、緩めることなく進めていきます」
レジェンド後継モデルは、日本に先駆け中国で6月にデビュー
このほかホンダのアキュラブースでは、2013年6月に中国で発売予定の最高級セダン「アキュラ RLX」の中国仕様を初披露した。
2013年1月の北米・デトロイトショーで世界デビューを果たしたRLX。中国向けモデルには、新開発の3.5リッター直噴SOHC「i-VTEC」V6エンジンや、世界初のPrecision All-Wheel Steer(プレシジョン・オール・ホイール・ステア)を搭載した。プレシジョン・オール・ホイール・ステアは、高い旋回性と安定性を両立したホンダ自慢の新システムで、テスト車両については報道陣などにも公開済みで、早期の市販化が待たれていた。
なおアキュラ RLXは、日本名「ホンダ レジェンド」に相当するモデルだ。日本向けの従来型レジェンドは、昨年既に生産を終了しているが、2012年9月に行われたホンダの社長会見では、2014年にこの「RLX」をレジェンド後継モデルとして導入することを明らかにしている。ホンダのフラッグシップモデルが、中国に対しおよそ1年遅れ、というのはなんとも歯がゆいところだ。こちらも早期の導入を期待したい。
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