【試乗】シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:遠藤イヅル イラスト:遠藤イヅル
【試乗】シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル
シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)] 画像ギャラリーはこちら

どのカテゴリにも属さない独自のスタイル

シトロエンは1948年、こうもり傘に4つの車輪と揶揄までされるほど簡便な大衆車「2CV」を発売、1955年にはオイルと空気を用いたハイドロニューマチックを採用した未来から来た宇宙船「DS」を販売するなど、常に独創的なクルマを世に送り出して来た。シトロエンにとっては独創的なことは伝統のひとつなのだ。

そのシトロエンが展開している「DSライン」はその「独創性」を昇華させ内外装に具現化したプレミアム版シリーズだ。DSラインの「DS」は、もちろんシトロエンの象徴たる「DS」の名称をインスパイアしている。そのDSラインの最上級版として、日本では2012年から発売しているのが今回ご紹介する「DS5」である。

個性極まるインテリアで非日常を満喫

シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル
シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)]

シトロエン DS5は高級車だがセダン型ではなく、ハッチバック、ミニバン、クーペを混ぜたクロスオーバー車である。過去も、最上級車だった「XM」は5ドアハッチバックだった。高級車であっても【大きな実用車】であることを忘れていない。DS5も広い室内と荷室を持ち、実用性という伝統も受け継いでいる。極めて強い存在感を持つが、これは優雅で高級感があるデザイン処理によるものだ。ヘッドライトから左右に伸びる「サーベルライン」や、彫りの深いテールランプなど、ひとつひとつの部品には妥協が見当たらない。この「独創性あるデザイン」と「シトロエンらしさ」を作るスタイリングの伝統的要素が、「伝統と革新」を高い次元で融合させていて、これがDS5のエクステリアの魅力になっている。

ドアを開けても車内は独創性が溢れる。ガラスルーフのサンシェード用スイッチ類を配置したオーバーヘッドコンソール、操縦桿をイメージしたステアリングなどを備えるが、これは飛行機のコクピットをイメージしたもの。スイッチ数はとても多くレクチャーなしではすぐには操作がわからないが、シトロエンは昔から機能的だが突飛なデザインのインテリアが多く、その流れをこのDS5も引き継いでいる。シトロエンのオールドファンも思わずニヤリとしてしまうところだ。

さらに、オプションの「クラブレザー」を選択すると、時計の金属バンドのようなデザインのシートが奢られる。シートの出来には定評あるメーカーなので形状の良さは抜群。シトロエンにしてはアタリが固い印象はあるが、何時間座り続けても疲れないのは流石だ。凝ったデザインはシートだけではなく、腕時計にしたいほどクールなアナログ時計などインテリアデザインは凝りに凝っている。とくにナイトシーンでは赤く妖しく光るインテリア照明は、非日常感溢れる世界にいざなってくれる。

こんなクルマ、シトロエンでしか創れない!

シトロエン DS5 イラスト試乗レポート/遠藤イヅル
シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)]

搭載されているエンジンは1.6リッターガソリンターボ。大柄な車体だが低速からトルク感溢れる走りを披露し、必要なときには想像以上の加速を示してくれる。高速4、一般道3、街中4という運転パターンでオンボードコンピュータは平均燃費12km/L台を示した。このサイズのクルマとしては良好な値と言える。

シトロエンといえば柔らかい乗り味が想像されるが、DS5は固く締め上げられた脚周りを持つ。だが速度を上げてゆくとその固さは良い方向に働き、シトロエンらしいフラットライド感が増して行くのは好感触だった。

高級車といえばサルーンボディやクーペ、SUVという不文律があるが、シトロエン DS5はクーペ、SUV、ハッチバックの要素を持っている。高い実用性を持っていることも良い。また、見るものをハッとさせる内外装の仕上がりの良さも大きな魅力だ。ドレスを着てラウンジに向かうときにも映える。

そしてこのクルマの売りはやはりナイトステージである。夕暮れから夜にかけてエンジンを始動し、インテリアの妖しい魅力を実感して欲しい。演出された照明とその非日常感にノックアウトされてしまうはずだ。

[レポート/イラスト/Photo全て:遠藤イヅル]

シトロエンDS5 主要諸元

シトロエン DS5 Chic クラブレザー[ボディカラー:ヴェイパー グレー/インテリアカラー:クラブレザー フォブ(オプション)]

全長x全幅x全高:4535x1870x1510mm/ホイールベース:2725mm/車両重量:1550kg/エンジン種類:ターボチャージャー付き直列4気筒DOHC 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1598cc/最高出力:156ps(115kW)/6000rpm/最大トルク:24.5kg-m(240N・m)/1400-3500rpm/トランスミッション:6速AT(アイシンAW製)/燃費:11.3km/L(JC08モード)/駆動方式:前輪駆動/サスペンション:マクファーソン・ストラッド式(前)/トーションビーム式(後)/タイヤサイズ:225/50R17/車両本体価格:4,170,000円[消費税込み] 取材車:[外装]ヴェイパー グレー(パール)/[内装]クラブレザー フォヴ(オプション:462,900円)

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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