BMW 新型X3 試乗レポート/岡本幸一郎(3/4)

BMW 新型X3 試乗レポート/岡本幸一郎
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“高級感”が感じられるようになった乗り心地と走りの進化

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走りについても大きく進化していた。

初代X3とは、ずいぶんと感じるものが異なる。静粛性が格段に上がっていることに加え、走りの滑らかさがまるで違うのだ。

試乗したX3には、xDrive28iではオプション、xDrive35iでは標準となるダイナミック・ダンピング・コントロールと、フロント245/45R19、リア275/40R19という大型サルーンのようなサイズのタイヤが装着されていたが、足まわりの印象はすこぶる良好で、アクティブサスのように、高速の継ぎ目などでもスッと動いて衝撃を吸収し、そして上屋をあまり動かさず瞬時に振動を止めてくれる。

それなりに重心の高いクルマながら、横揺れも小さく、乗り心地は極めて快適だ。

その印象は、「SPORT」や「SPORT+」のモードを選択してもあまり悪化することはなく、それでいて表示どおりのドライブフィールを楽しむことができる。

BMW 新型X3

新しくなったというステアリングも、フリクションがなくスッキリと軽やかなフィーリングを持っていて好印象だ。これはX1、とくにsDrive18iとの大きな違いだし、X5をも上回っているように感じる。

直進安定性は十二分に高く、操舵すると切り始めから滑らかにヨーが立ち上がり、わずか2.2回転でロック・トゥ・ロックとなる。

これでタイヤと路面のコンタクトフィールがもう少しあればなおベターなのだが、それはあくまで感覚の問題で、実際のタイヤの路面追従性は申し分なく、ワインディングを攻めるような走り方をしても限界はかなり高く、グイグイと曲がっていく。

そのあたりは「SAV」としての面目躍如である。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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